チビリストのチビ・リスト#16
「タイガーマスク」とその敵(マンガ・アニメ版)
(ワビ・サビとも違う、ちょっと小美しいけど、なんか恥ずかしいような「チビってるモノ」のコレクション)
マンガ・アニメ版です。
本物のプロレスラーのタイガーマスクには詳しくないのでプロレスネタもプロレスラーネタも含みません。すいません。
私が子供だったころ、ヒーローがなぜか過剰にわんさかいるという時代でした。
世の中的にヒーローニーズが高かったんでしょうね。
その中でも私が好きだったヒーローのカテゴリーというか、フォーマットがありまして。
「悪にチカラをもらいながら、悪を裏切って正義をなすヒーロー」が好きでした。
石森章太郎先生作品がそのフォーマットが多いのですが作品でいうと「サイボーグ009 」「仮面ライダー」「人造人間キカイダー」、もちろん外せない「デビルマン」、そして「タイガーマスク」です。
このフォーマットの系譜は「寄生獣」などにも受け継がれ「エヴァンゲリオン」まで繋がると、私は感じています。
人間ではないスタートですが似たフォーマットの「妖怪人間ベム」やチカラはあるんですが出目を裏切らず、同胞を諫めてくれて人に味方してくれる「ゲゲゲの鬼太郎」もすばらしい。
アメリカの「バットマン」をはじめとするダークヒーロー系は何かしらの世に不満や心に傷をもつサイコな部分があるのに対して、日本のはそこがクリーンですね。逆にチカラを持ったこと、世からはみ出してしまったことに苦悩したりします。
神に懺悔する文化の国と、和を持って尊きとなす文化の国との違いですかね。
悪のチカラではないですが、同じように苦悩するアナキン・スカイウォーカーに共感してしまうのは、こういうのもあるかもしれません。
それぞれの作品の時代背景やキャラクター設定の背景はもちろんちがうのですが、他の作品はSF的要素など空想感が強いのに対して「タイガーマスク」は、さすが梶原一騎作品、貧困スポ根要素が強いので異色な感じがします。
主人公がみなしごって設定あまりないと思うんですよね。
タイガーマスク伊達直人は孤児施設「ちびっこハウス」出身です。
ちびっこだから、チビリストだ。
というネタというわけではないのですが。。
ネタとしては、ちょっぴりチビってますね。
「悪にチカラをもらいながら、悪を裏切って正義をなすヒーロー」フォーマット。
裏切ってるわけですから、悪からいろいろな刺客がきます。
この悪からの刺客、勧善懲悪設定なんで、ほぼ毎回やられちゃうわけですがキャラがバリエーションに富んでてかなりチビってます。
悪からの刺客なんで、悪そうで怖いキャラクターじゃなきゃなりません。しかし、ん?みたいな。プロレスラーなはずなのに、違う方向で、かなりチビってて愛さずにはいられません。
その中でも、ヤバすぎるのが
ミスターNO。
問答無用です。
このキャラクターというよりも、露出が許されてたおおらかな時代自体、かなりチビってますね。
このミスターNO。
タイガーマスクが闘っているうちになぞを解明して、皮膚は人工皮膚でアタマには鉄球が仕込まれているという反則レスラーであることを見抜きます。
いや反則なのは見た目もですけど。
「なで肩」そこなの?って言及もなのですが「わたのつめもの」って。
虎の穴も意外と人とレスラーに優しいオーガニックなコンプライアンス仕様なんですね。
闘ってる最中はこちら。
けけけけって声もチビってるんですが、子供の時に私が一番衝撃的だったのは
「タイガーマスクって口の中に口があるのか!」
でした。
チビってますね。
虎のマスクを想像した時に、そういう機能を加えてデザインするなんて。
そもそも、虎の顔のままである必要はあるのかっていうのはあるのですが、実物プロレスラーでタイガーマスクが登場した時にがっかりしたので、キャラクターデザイン的にはわかりやすくて、当たりなんでしょうね。
タイガーマスクのマスクの「口の中の口」は格闘中の呼吸を考えればたしか合理的ではあるんですが、
アニメ版では口は口だったんですよね。
ディズニーみたいに。
だから、リアルなマンガ版の表現は子供にはちょっと衝撃的でした。
おおらかな時代の「タイガーマスク」とその敵キャラ。
やはり、かなりチビっていると言わざるを得ないですね。かなりいいチビり具合です。できればもう一度見返したいですね。できれば夕方の地上波のテレビの再放送で。
ぎすぎすした2020年の今の時代に、そのチビり感をプラスしようかと思ったのですが、
やめました。
そこまで、日々の生活のフォーマルな場で、斜めにチビって、だだ漏れする必要はありませんね。そんなの憧れますけど。
(※チビリストは、お漏らしマニアではありません)
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