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LIBERTA さん新作 Rain Blossom【雨の花】

リベルタパフュームさんからお便りが届き、何だろうと開けてみたら新作のムエットが入っていました。
今まで春夏秋冬の香水を出されていたので、次はどういうコンセプトなんだろうと漠然と思っていたので驚きました。
梅雨どき、雨の花、ガクアジサイ。
日本のメーカーさんならではの発想かも。
私は雨女なので、雨が嫌いではありません。
予定が入っている日が雨でも出かけるのが苦ではないし、特に体調が悪くなることもありません。
窓から雨粒を眺めたり、雲間の雷を眺めたりするのも好きです。
雨に濡れた植物も美しいと思います。

香りの紹介についてはぜひ LIBERTA さんのHPを見に行ってほしいです。
なにしろ写真や文章が美しいのです。
読んでいるだけで、いつか見た磯山神社の紫陽花の記憶が蘇りました。
ある人は鎌倉の紫陽花寺などを思い浮かべたりするでしょう。
ムエットからも、雨に濡れた土のような墨汁のような香りや、ほの暗さの中でハッとするような青い花を見つけたようなイメージの香りがしました。
今の季節、雨女にこれ以上ぴったりな香りはないのではないか?感動のあまり、発売日に即購入しました。

届いた香水は、夏の青、碧ではなくて、グレーがかった淡い群青色で、とても美しいです。
“静謐”の香りとはこういうことかと納得しました。
日本の梅雨を、香り一言で説明したならこうでしょうね、という驚き。
新鮮な切り花のような香りもしました。紫陽花の群生にいるようです。
インセンス、サンダルウッド等はトーンが低めで日本の寺社を感じました。
あまり主張の強いサンダルウッドは苦手なのですが、控えめで心地よいです。
奈良のお寺で手にのせてもらった塗香の香りを思い出しました。
雨の日が好きな方はもちろん、雨の日に気持ちが弾まない人でも、このRain Blossomは好まれるのではないかなぁと思います。

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