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小さじ1杯のオクトモア13エディション

有料試飲できる酒屋さんに、オクトモアの13エディションももちろん並んでいます。
ピート大好き人間ならやっぱり試したい高級なシリーズです。
ブルックラディが出している、スーパーヘビーピートラインだそうです。同蒸留所では他に、ピートを焚かないクラシックラディとか、オクトモアとの中間ピートのポートシャーロットを作っているそうです。追々そのあたりも試してみたいです。
まずは恐る恐る店員さんに声をかけます。下戸で10ml飲み切る自信がないため、息子に助っ人を頼みました。ボトルは18000~22000円するので、ちょこっと試飲できるのは本当に助かります。
13エディションは2015年収穫の大麦を使用して2016年に蒸留、熟成期間は5年、麦の産地や樽の違いでXX.1~3(たまに4もある)と番号が付いているそうです。
①13.1 スコティッシュバーレイ 59.2°フェノール値137.3PPM
スコットランド産大麦100%使用、最高品質のアメリカンオークで熟成。
②13.2 オロロソ カスク 58.3°フェノール値137.3PPM
スコットランド産大麦100%使用、全期間ファーストフィルのフェルナン   ド・デ・カスティーリャのオロロソシェリー樽で熟成。
③13.3 アイラバーレイ 61.1°フェノール値129.3PPM
蒸留所の近く、ジェームズ・ブラウンの農場で収穫されたコンチェルト種大麦使用、ファーストフィルのアメリカンオーク樽とセカンドフィルのヨーロピアンオーク樽で熟成。

フェノール値がケタ違いだからと言って、ラフロイグやアードベッグと格段に煙さが違うか?といえばそうでもなく、しっかりピートが効いているなぁというくらい(個人の感想)。もちろん普段ノンピートをメインに飲む人だと、近寄るだけでうぉ?!っと思うレベルではあるでしょうけど。
度数が高いので、アルコールに弱い人でなくてもチェイサーは絶対に必要でしょう。飲み方も工夫が必要かもしれません。試飲の時は10mlをチビチビ舐めては水を飲んでおきました。
①は一瞬煙さと度数でビリっときますが、けっこう甘さも感じます。特徴が一番はっきり分かりやすい、5年しか熟成していないのに美味しい、と驚きました。
②は①と原酒が同じで樽違い、こんなに変わるのかと感心するくらい味と香りが違っていました。自分はシェリー樽熟成の特徴が強いものは好みではないので、②より①が断然好みでした。
③も普通に美味しいです。ちょっとヨーグルトのような酸味のある香りがしていました。原料がアイラ島の大麦なのは魅力でした。価格はこれが一番高いです。
①と③で迷いましたが、一番特徴がわかりやすいのと、ボトルがブラックでかっこいいので、①を購入しました。
下戸からウイスキーを初めてまだ丸一年経っていないというのに・・・20000円近いボトルを買ってしまう日が来るとは。
店員さんも「数十年アルコール飲んでこなかったのに、オクトモアとは」と驚いていました。
度数が高くて一度に小さじ1杯ペース、ボトルを開けるのに1年以上かかるかもと話をしたら「その頃には14エディションが出ているでしょうから、また楽しみが増えますね」と言われました。
はい。また買います。

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