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推し香水レポ Part8 青龍軒盛俊

コロニアインテンサ。愛刀イメージ香水3つ目「盛俊」で選ばれました。
アクア ディ パルマは初です。
イタリアだけあって、地中海沿岸で栽培される柑橘類の香りが多用されているようで、シトラス好きとして興味津々でした。
私も盛俊さんも出身は周防の海沿いなので、瀬戸内海の温暖な気候やミカン、レモンが特産なこともあり、親近感がわくメゾンです。

Celesさんに送った文章。
幕末、山口県岩国市の刀工「青龍軒盛俊」。最初から刀鍛冶ではなく、甲冑師に学んだり、鉄の武器から実用品まで色々作っていたが、刀の修業がしたいと藩の許しを得て江戸に出た。長運斎綱俊、固山宗次に師事し作刀の腕を磨いた。とても研究熱心で、作刀方法で苦心した資料が岩国市に残っている。
綱俊に二度入門したり、山陰山陽、九州まで修行の旅をしている。最終的には洋式銃まで製作していた。師の信頼あつく息子(二代綱俊)を預り修業させた。弟子を何人も育てたそうで、とても面倒見の良い人物だったのでは。幕末らしく、熱い志を持った、好奇心、探究心の旺盛な、活発な人だったのではと想像する。

我が家の「盛俊」は修行中の作で、中心も長く目釘穴が2個(幕末特有の作り)入った頑丈な作風。反りが強く、豪壮な姿。刃文もダイナミックな濤乱刃(とうらんば:打ち寄せる波のような刃文)。

Celesさんの紹介文によると…マスキュリンでいて、ノーブル、クラシックなウッディレザー。贅沢なシトラスに満たされたトップにはカルダモン、ジンジャーのフレッシュなスパイスが輝きをもたらし、ハートノートはヨモギ、ネロリ、シダー、ガイアックウッドによる落ち着きのある構成。ラストはレザー、パチュリ、ベンゾイン、ムスク。

公式HPの一言紹介に“情熱的で多面的”と書いてあったので、まさに!イメージぴったり!と思いました。

メンズ寄りなシトラスウッディで活発な男性が付けている印象。爽やかすぎず、ちょっと苦みばしったような。でも意固地じゃなくて陽気な感じ。腕に吹き付ければ、なぜか瀬戸内海の潮風を感じます。
盛俊さんの世間一般のイメージは真面目でちょっと固そうな感じかと思いますが、私のイメージでは世話好きで器用で好奇心旺盛、だけど一本筋が通った強い人なのでぴったりです。
自分でも覚えがあるのですが、専門的知識を身に付けるため、遠くへ出て行ってみたいという欲求が強かったのでは。とにかく遠くへ、知らない土地へ行ってみたいという冒険心を持った人。そんなイメージの香りでした。


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