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L’eau Trois(ロートロワ)の感想

Diptyqueでは9つ目です。紹介文を読んで、さぞかしお香プンプンなのかと想像していましたが、意外にクセがなく穏やかで好みな香りでした。苦手なバニラとサンダルウッドがいないからだとわかり、納得しました。

Celesさんの紹介文によると・・・ギリシャのアトス山の頂上、長いハイキングあと修道院の白塗りの壁の中で燃える太陽から避難するためドアを開けると、礼拝中に燃えたお香やミルラに樹木が混ざり合ったスパイシーでウッディな香りに歓迎される。その香りは神秘的で静寂なムードを呼び起こし、心身と魂を鎮めてくれる。没薬、乳香、黄金の贈り物を持って静かにやってくる3人の賢人を想起させる聖なる香り。

色々調べると、ディプティックの創業者の方の記憶から作られた、ずいぶん歴史のある香りのようです。1970年代に作られて現在まで廃番にならないということは、かなりファンも多いのではと思いました。
アトス山(アトス自治修道士共和国)は現在でも女人禁制の宗教国家だそうで、日本でいうと高野山とか、そういう感じの場所なのかと想像しました。
最初に松脂のような樹脂っぽい香りがして、松林の中をハイキングしていて修道院にたどりついたエピソードが理解できます。その後は煙いような甘さのある香りもします。
容器を直接嗅ぐと、スパイシーでクセがあるのかと思いますが、身に付けるとくどくないのが不思議でした。香害にもなりにくいと思うので、人にアピールするというより、自分でリラックスできる香りだと思います。

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