生徒さんがどれだけすごいことをしているのか

普段レッスンをしている時「これだけは忘れないようにしながら教えよう」ということがあります。
それがタイトルにある通り「生徒さんがどれだけすごいことをしているのか」ということ。

楽器は水や食べもののように、なくてはいけないものではありません。
今でこそ安くていい楽器がたくさんありますが、当然安い出費とは言えませんし教材は今時youtubeを始め動画媒体が増え無料でも十分に学ぶことはできます。

そんな時代でもわざわざレッスンの時間を押さえ、お金を払って楽器を習うというのはとてもすごいことでありがたいことです。
そこに敬意と感謝を持って初めていいレッスンができるのかな〜と思っています。
僕もそうですが講師をする人の大半は子供の頃に楽器を始め、勉強より練習を優先。部活やサークルでは同年代の子とバンドをしたり、時間をかけて曲を作ってはライブをし、素晴らしい先輩に囲まれ上達ができたんだと思います。
だからこそアマチュアミュージシャンの気持ちに気づけないことってたくさんあるのではないでしょうか?僕もその一人です。

この記事ではレッスンをする時に考えてることをまとめ、生徒さんを「これでもかー!」と言うほどにベタ褒めして気持ちよくレッスンができる、習う側も安心して受けることができるようなマインドセットを書いてみたいと思います。

社会人になってから楽器を始めた方

とにかくすごい、ほんとに。時間も限られてる中、1からなにかを学ぼうとするのは素晴らしいことです。
ましてや僕のような20代の、社会でいえば新人〜若手に入るであろう若造を講師として選んでくれる。そんな謙虚さを持ってくれる方がいるから、講師という仕事は成り立っているんだと思います。
特に高齢で始めた方は演奏で必要な指先の運動や姿勢・リズムの取り方が難しい場合が多いです。それでもできるよう教材作りや指導法に工夫を入れたりしています。
自分の実力に自信が持てず、社会人サークルに入ったり・セッションにいくのをためらう気持ちは僕にはわかりません。
代わりに練習仲間を紹介したり、教室イベントを充実させるようにしています。ぜひ進んで楽しみを作れるように教えていきたいなと思っています。
ぜひ頑張ってください!

ブランクがあったけどまた始めた方

数ある趣味の中ベースを選んでくれて本当にありがとうございます!
恐らく機材の進歩には驚いた方もいるのではないでしょうか?
僕には学生の頃、クロスバイクの趣味がありました。あちこち自転車で走り回って高石市から四ツ橋にある専門学校までいったこともあります。
7年前ひとり暮らし開始そうそう盗難にあって以来「また欲しいな〜乗りたいな〜」と思ってはいますが、なかなか行動せずで今に至ります。趣味って続けてなんぼ!と思う部分があってブランクがあるとどうしても躊躇う部分がありますよね?(ぼくだけ?)
ましてやベース。「一人で弾いててもさほど楽しくはない」というのをわかった上で選んでくれたかと思います。それでも再スタートして教室に来てくれるというのはすごい。
昔のように練習時間がなければ思うようにできずイライラすることもあるでしょう。でも気にしないでください。ずっと続けてる僕でも昔ほど伸びを実感できずイラッッッッッッッツとすることがあるので。

バイトをしながら来てくれる学生さん

中にはプロを目指して来てくれる子もいましたが、今の活動からもう一歩踏み込んだことに挑戦しようときてくれる子も大勢います。
うちでは学生さんのレッスンは3000円、バイトだと3時間は働かないといけない金額です。そんなお給料からいただくレッスン料は重みが少し違うように感じています。
友達と遊びにいく、おいしいものを食べるっていうのは大人になってからではできない楽しみもたくさんあります。それでもわざわざレッスンに足を運ぶやる気を応援したいし、ほんとに頑張ってほしい。
僕は学生の頃、バイトの給料といえば機材・飲み代・ライブのノルマに消えていました。習うって自己投資に当てるって発想がなかったのですごいな〜と思います。
ライブがあればできるだけ見に行きたいし、単発の手伝い仕事とかもあるので、ぜひ一緒にしてほしいな〜なんてのもあります。
今だからこそできる楽しみも大事にしながら頑張っていきましょう!

気持ちの持ちようで無理なく続けれる

レッスンに通うからには「うまくならないと!」と追い込んでしんどくなってやめてしまうのはだめです。
ミュージシャンには「ヘタウマ」という言葉があります。
技術はさほどないけど、いいんだよなぁ〜って人のことで演奏するときは「うまく弾く」よりも「楽しいぞ〜おもろいぞ〜」を表現できるようになってもらえたらなと。
うちでは「怒る」というのはしていません。なんでもいいから「褒める」をどんどんしていけたらいいな〜と、うまくなるよりも楽しく弾けるを応援したいと思っています。なので
「もう〇〇年やってるけどまだまだ下手くそで〜」というよりも「〇〇年楽しく弾けてます〜」と言える人になれるようサポートしたいです。
実際の演奏は同じでも「どこに重きを置いてるか」で出てくる言葉は変わりますし一緒に演奏するメンバーはこの2つのどちらを言う人と演奏したいかと考えてみてもらえたら自然と変わってくれるんじゃないでしょうか?

話が少しそれましたが講師をしていて常々思っていることを文章にしてみました。
こっちもできる限り頑張ります、なので今している「すごいこと」をしんどくならず楽しく続けられるように。しんどい時期ですが頑張って行きましょう!

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