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2019/01/15 馬喰町バンド / アラゲホンジ @下北沢440

約5か月ぶりに観た馬喰町バンドと、名前は知ってて初めて観るアラゲホンジ。会場は下北沢440、座ってまったり観られる好きな会場。割と親和性の高いツーマンで注目度高そうだと思ってたけど、思ってたより人が入ってなくて驚き(開場時間の待機列5人くらいしかいなかったのと、自分は最前列に座ったけど隣席が空いてた)。

馬喰町バンド

馬喰町バンドは一昨年・昨年と結構ライブを観過ぎてしまった感があって、毎回の感動が薄れてきてしまっていたのもありしばらく間を空けて行ったわけだけど、今回久々に観たら方向性がアップデートされているのを感じてめちゃ感動でき、大満足のライブだった。

簡潔に言うと「3人編成になったからこその無骨さ」×「踊らせることに舵を振り切ったような新曲」が、これまでに観たことなかった側面で、未知のものを目の当たりにできた感動、「生きててよかった」感を感じられて最高だった。

これまでの5人編成時は、三井闌山さん(尺八、コーラス)とどうめんさきこさん(トリフォン、コーラス)がいたわけだけど、その編成では「ウワモノ」というか、煌びやかなもの、メロディアスなもので曲の奥行きを持たせる感じがあった。「ゆらゆら」なんかは尺八ありきの曲だなと思ったりなんかしていて、そういう耳に馴染みやすい聴きやすさ・キャッチーさがあったように思う(わかりやすい和楽器感というかキラキラ感というか)。
対して今の編成はギター・ベース・ドラムなのでカラフルさは減り、割とアタックの強い音だけで構成されている印象。耳あたりはビートが強調されていて、さらに歌・コーラスも男声の合唱なので熱気のようなものも強まっている。

そういうアンサンブルの中で披露されたのが「ひとはな音頭」「左右」で、これらは今までの馬喰町バンドにはあまりなかった「シンプルなビートで踊れる曲」。シンプルというのは変拍子中心じゃないということで、だけど淡白という意味ではなく、音数は多くドチャッとした感じが人を踊らせにかかる熱気に包まれている。イメージ的には、はだか祭みたいな混沌さと熱気(見聞きしているレベルなのであくまでイメージだけど)。言うなれば「馬喰町バンドだからこそなし得る、馬喰町バンド流のダンスミュージック」という感じ。特に「左右」の「ひだりみぎひだり、ひだりみぎひだり~」というフレーズが耳に残りまくっていて、この曲は馬喰町バンドを全く知らない人の心も掴むと思っている。

アラゲホンジ

どうめんさきこさんが在籍していた?とのことでちょっと聴いたことがあったアラゲホンジ。編成は歌・ギター・ピアノ・サックス・ベース・笛・太鼓・ドラム。結構同期演奏もあった。歌の人が民謡のルーツがしっかりありそうな人で、かつ和楽器も多かったので、かなり「和」感があった。そこに加えてギターは結構ファンク的なカッティングフレーズが多く、「民謡ファンクロック」みたいな印象を持った。「和」感を前面に出しつつ、「洋」感との折衷度合いが洗練されていて、普遍的なポップスの枠組みにシュッと昇華しているそのバランス感が素晴らしかった。
後半でめっちゃ気に入った曲があったけど曲名がわからなかったので、あたりをつけて1stアルバムを買った!

アンコールでは馬喰町バンドの武さん・織田さんを加え、「外山節」という民謡を演奏。まさに「郷愁」という感じの曲で自分好みだった。武さんが泣きっぽいギターソロを弾いていたのもなんだかレア感あって良かった。

とにかくやっぱり馬喰町バンドの進化ぶりに熱が再燃しているので、あの新曲を楽しみにまたライブに行きたいと思う。準備しているという新作も楽しみだ~

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