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3/3 ひな祭り感0の日曜日

この日はひな祭り。しかしうちは男だけで私は仕事。男二人組は疲れたのか、まだ寝ている私は7時頃には下に降りて色々準備した。コーヒーは本当に必須である。

8時頃にはみんなで下に降りてきて各自朝食をとる。男二人組は主人の実家へ行き、私は束の間の一人時間を楽しむこととなった。息子は今、両親など甘えられる人に対してはなんでも「嫌だ」となる。2日半シャワーに入っていなくて汚いのに、シャワーも嫌だし朝ご飯も食べたくないし、本当にめんどくさい。私の家なら即母の鉄拳など飛んでくると思うが、そういう気持ちも本当にわかる。

そして8時42分には家を出る。日曜日は道が空いている!駐車場からシェアバイクで移動。早めに着いて少しウロウロすると、日曜日恒例の蚤の市がある。アンティーク好きな方にはたまらない場所なのだろう。

ギリシャの家族に対する申し訳なさから、しっかり15分前に到着。最初に来たのはクロアチア、スラボニア地方から来た5人組家族。2歳の息子さんも参加。あとはエアラスムスというEU圏の交換留学でデンマークから来た女子医大生、カナダから来た中年男性でツアーはスタート。

クロアチアは旧ユーゴスラビアでしたし、スロベニアの東隣の国。私以上にクロアチアの歴史やユーゴスラビアのことがわかっている。色々な文化がDNAレベルで染み付いている人たちで、失礼のないように、嘘を言わないようにと緊張してしまう。まさにアメリカ人が日本人に京都を案内するようなもので、緊張するが実は灯台下暗しも多い。

自国の歴史ほど知らないもの。私のツアーはユーゴスラビアのこともちろん話すけど、スロベニアベース。スロベニアはクロアチアよりも小さいので、本当にスロベニア人しかスロベニアのことを知らない。私だって日本のこと本当に何もわからない。

話しながら自分を律してツアーを行う。途中、クロアチアの男性が、「リュブリャナの人はザグレブ(クロアチアの首都)の人に比べてめちゃくちゃのんびりしているね」と感想を言っていた。確かにそうかも。。

「公共交通機関はどうなの?トラムはないけどバスだけ?」私は正直に、「最悪だよ。いつも遅れるし、全然安くないんだよ。自転車で移動した方がリュブリャナは効率いいかも」
というと、笑いながら納得。ここは本当に私の素を出せる(笑)

デンマークの女子医学生は、日本へも行ったことがあるらしく英語もめちゃくちゃネイティブのように上手。「なんでスカンディナビアの人たちは外国語が上手なの?」と聞くと、笑いながら小さな国だから言語教育に力を入れているのかも、とのこと。学校では7歳くらいから英語学習が始まるようで、これはスロベニアでも同じ。日本とは違い、しっかり読み書きコミュニケーションもできる教師陣たちが、クリエイティブな方法で教育しているんだろうなと思う。

学校のテストも中学生になったら、読み、書き、話すの3つのテストをクリアしないと留年してしまう。高校になると、多くの学生が第2外国語を学び出し、厳しいテストを合格して大学へ行く。もし大学で英文学科、スペイン語学科に進学したら授業もそれぞれの外国語で行われる。身に付くレベルが全く違う!

また、こちらはアニメは例外として普通の外国映画は字幕で見るのがデフォルト。吹き替えってないんです。特にスロベニアは夜になると色々な外国映画を放映するので、みんな普段から外国語に触れる機会が多い。ラジオを聴いていても外国ロックの比率が多いと素直に思う。

ふと、90分のフリーツアーもいいけど、しっかり2時間弱のプライベートツアーもつくりたい、紙芝居のような資料も作るぞー、もう少しルートを付け加えたいなと漠然と考えながら歩く。

歴史で、こういうことがあった、と学びそれぞれの因果関係を考えるのは大好きだけど、何せ私政治経済の常識など疎いので、より専門的にユーゴスラビアの歴史や経済を話すとなるともう一度じっくり腰を据えて学ぶ必要があるとみに感じるのであった。

クロアチア人2歳の息子ちゃんは、うちのに比べれば本当におとなしくていい子だけど、終盤は飽きてしまった。泣き声を聞きながらガイドするのは気が引けるが、他にもお客様がいるのでしっかりし進行に努める。

ツアー終了後、また蚤の市へ行ってみるとすごい人だかり!日曜は人が少なく閑散としている市内だが、ここだけは異様に盛り上がっていた。男たちは実家へ帰っているで、私は急ぐ必要がない。ゆっくり自宅に帰る。

あまり寝てないのか、昨日のビールが効いたのが少し疲れたし眠い。簡単にご飯、豆腐、ネギ、カップラーメン(食べ過ぎである)を食べて横になる(デブ一直線)。あっという間に14時半となり、主人から今出発したと連絡!1時間半くらいで家に来てしまう。

おもちゃも片付けてないし、やろうと思っていたことに全く手をつけていない。洗濯機を回しただけ。明日から主人はデンマーク出張で木曜日の深夜に帰ってくる。自由だ、と思いつつ大変だ、というネガティブな気持ちが襲います。

そして帰宅後は、おばあちゃんが集めてくれたステッカーを台紙に貼って、南米教科書完成に近づける。

息子ちゃんと追いかけっこをして家の中を走り回り、IKEAのテントの付随品で遊んだり、アニメ一切なしの午後を過ごした。息子ちゃんは汗びっしょり。主人は荷造りをしたり、恒例の散歩をしたり、思い思いに過ごしました。そうこうするうちに、寝る時間。

ステッカーを整理する自分。(息子撮影)

しかしおもむろに氷を作ろうと冷凍庫を開け閉めしていたら、主人が氷が壁にこびりついているのを発見。なぜかナイフで削り出す。息子ちゃんにも興味津々で冷凍庫前にはりつく。大体30分くらい氷と格闘した。

寝かせる時またヤダヤダが始まりましたが、お父さんの力でベッドへ行かせる。個人的には汗で汚れまくった洋服で寝て欲しくないのだが、仕方なし。今日もお父さんを添い寝に指名し、自分の部屋で就寝。私はダブルベッドで文字通り大の字になって寝ました。

明日から母、息子の1週間が始まります。



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