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なぜなぜ分析の使いどき・チームでなぜなぜするときの注意点

「なぜなぜ思考」や「なぜなぜ分析」。

これは、「なぜ?」を繰り返し、問題・課題となってることの根本原因を探るフレームワークです。

トヨタでは、問題を発見したらなぜ?を5回繰り返し、業務改善が行われているのは有名なお話です。

わたしの前の職場でも、なぜなぜ分析は日常的に使われていました。会議のなかや、日常的にひとりで考えるときも基本的な思考方法として「なぜなぜ分析」をする文化がありました。


★なぜなぜ思考の使いどき

「なぜなぜ分析」をするのは、日常や仕事で問題を感じたとき。

特に、
・先輩から引き継いで、形骸化している仕事
・秘伝のタレみたいに代々受け継がれてきている仕事
このような仕事こそ「なぜなぜ」の使いどきです。

そして、なぜなぜ分析は
自分がコントロールできる範囲の問題を取り扱うのがよいです。

なぜなぜ分析の目的は、問題を解決すること、問題の解決策を考えることにあるからです。

なぜなぜ分析の使いどころを間違えている例をふたつあげます。


一つ目は、大きすぎる社会問題。社会問題をなぜなぜ分析したとすると、解決策はでるかもしれませんが、自分にできることまでブレイクダウンするのは「5回のなぜ?」では足りないだろうと思います。

二つ目の例は、子供への声かけの例です。
「なんでできないの?」
「なんでそんなことするの?」

子供がお友達を叩いたり、兄弟にいじわるをしたり悪いことをするとき
なぜ?を使って声かけしていませんか?

「なぜ」という言葉は、責められているような詰問されているような気持ちになる言葉でもあります。

先ほどの例のように、「なぜ?」を使って子供へ声かけをしても、子供は質問の意味を理解できなかったり、怒られた責められたという気持ちしか残りません。

「なぜ?」を使う時は、自分がコントロールできる範囲の問題に留めておくことに留意が必要です。

★注意したいなぜなぜの使い方

仕事で、部下や同僚となぜなぜ分析をする場面もあると思います。

ここからは、チームの問題についてなぜなぜ分析するとき注意したいことをお伝えします。

特に部下となぜなぜ分析をするときに一番大事なのは、感情的にならないこと。

「なんでお客様にそんな提案したんだ?」と、怒鳴り口調で上司が部下に聞いても建設的な解決策は出てきません。

部下となぜなぜ分析をするときは、ディスカッションの目的は問題解決であることをお互い共通認識として確認するようにしましょう。

「なんでお客様にそんな提案をしたんだ?」と聞く前に、目的は何なのかを言語化しておきましょう。

・お客様への提案を撤回する方法を考えるのか
・お客様への提案を実現するための社内調整をするのか
で、まったく解決策が異なります。
目的をはっきりと言語化して、言い合うことが重要です。

先ほどの子供への声かけに「なぜ」という言葉は使うなという話にも出しましたが、「なぜ」という言葉自体に詰問されるようなイメージがあります。

部下をもつ人は特に「なぜ?」という単語を使わずに、なぜなぜ分析ができるようになるといいです。これは上級テクニックですね。


まとめ

ずっと同じやり方で続いている仕事があるとき、なぜなぜ分析の使いどきです

自分がコントロールできる範囲の解決策を考えよう

注意したいのは、なぜという言葉には強い印象があること

子供や部下に使う時は、なるべくなぜという単語を使わないでなぜなぜ分析をしよう


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