死者を冒涜してはいけないって誰が決めたんだろう? 生きていたときの功罪が死によって全て消えるわけではないと思うんだよ
この人の「批評」を読むために、半年に一度文藝春秋を買ってました。
「あきらかに読んでないな」と思うときもあったし。
「感覚を否定する嫌な気分」を感じるときもあったし。
「若いおんなというだけで褒める」ときもあったし。
老害という言葉はこの人のためにあると思っていた。
不条理な批判を読むたびに「この人が死んだら祝杯をあげよう」と思っていた。
でも、訃報を聞いて、祝杯はあげなかった。
彼はもう敵ではなくて、ただの朽ちた木みたいなものだから。
さようなら、やすらかにお眠りください。
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