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佐藤正午さん「ファンならではのネタ」を私に語らせてください

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佐藤正午さん「ファンならではのネタ」を私に語らせてください 「月の満ち欠け」映画化記念に「登場人物相関図」を作りました。

佐藤正午ファンなので、何度も何度も読んでいる作品です。 ストリーのおもしろさもさることながら、その文体を追うだけで幸せな気持ちになれます。 正木瑠璃が公園の砂場で佇んでいたり、小山内瑠璃が「黛ジュンの夕月」を口ずさみながら校庭の鉄棒よりかかっていたり。 そのひとつひとつの文章が、まるで映画のスクリーンのよう。 だから自分なりの映画シーンを何度も頭の中に思い浮かべていました。 「シャフトのアニメだったらこんな感じになるだろうな」などとアングルまで考えてみたりしてw そんな「月の

映画「鳩の撃退法」にまだ翻弄されている

パンフレットを読みながら時系列を整理しているのだが、まだ翻弄されている。 小説は何度も読んでいる(連載も含めて)。 なのに、まだ、微妙な違いや仕掛けに翻弄されている。 読み解きたい気持ちと、いつまでも翻弄されていたい気持ちが入り混じる心地よい時間。 ああ、こんなふうに作品についていつまでも考える時間って本当に幸せですね。 それではおいおいネタバレしながら、この映画について紐解いていきたいと思います。 ネタバレ1:ピーターパンの本の行方についてそれでは、まずは「ピーターパ

映画「鳩の撃退法」を見てきました!佐藤正午さん。ファンならではのネタをわたしに語らせてください6

好きな作品が映画化されるときの気持ちって、みなさんはどんな感じですか? 「おもしろかったらお得だろうけれど、おもしろくなかったら、ひどくがっかりするにちがいない。だから、最初から期待はしない」。 わたしはそんな感じです。 「こんなものが映画になるのか?」と思われるほど難解な時系列の「鳩の撃退法」。 映画にできるわけがない。 できたとしても期待通りなわけがない。 などと言い聞かせ、自分の期待感に自分でブレーキをかけながら、今日までの日々を過ごしてきました。 たまたま今日は仕