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洗面器の中の自分は変えられる

ちょっと視点を変えたら、こんなに楽になれるのに、
なぜ思いつかなかったんだろう。

そんなこと、ありませんか?
それが、私のイスでした。
(ん?タイトルは洗面器?はい、そうなのですが、まぁちょっとお付き合いください)

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年末に、仕事で使っているイスを買い換えました。

それまで使っていたイスはとにかく古い
なんてったって、息子が小学生になる10年程前、勉強時用にと買った
「THE 学習イス」

何をしたらそうなるのか分からないけれど、いつからか背もたれはパッキリ折れて、無くなっている。

「そこに使われていないイスがあったから」
そんな単純な理由で、ずっと私が使っていた。

しかし、この椅子。さすが10年選手。

イスの主がめちゃくちゃこれで勉強してた記憶は薄いが、クッションはペラペラになり、長時間座るとイスの骨組みがお尻の骨に当たり、痛い(>_<)。

よって、痛い。
→ ブランケットを敷いてみる
→ お!いい感じ
→ 慣れると痛い
→ ウレタンマットを敷く
→ お!これは良いのでは!?
→ やっぱり違う
→ ウレタンマットを厚めにしてみる
→ うーん、ダメじゃないけど、机の高さに合わなくなった・・・

こんなことの繰り返し。

しかし。
そもそも、子供向け学習イスと大人では骨盤の位置が違うからか、どうも骨盤ゆがんだまま座っている感覚。
どうやってもお尻が痛いし、何だか腰も変になってきた。

いやー、これは朝から晩まで座りすぎだからだろう。
自分が工夫すれば良いのか?
と定期的にパソコンから離れて歩いてみるが、やっぱり痛い・・・

この状況が、かれこれ数か月間経過したある日。


「なんで私って、こんな思いまでしてこの椅子を使うことに拘っているんだろう・・・」


と、ふと、我に返った次第。

我に返ると、「買い替える」選択肢が頭になかったのが本当に不思議。

「息子のイスだし」という感情はないし、息子にもまったく執着心はない。
ただ、与えられた状況でどうにかしなきゃと思っていただけ。

それに気づき、ちょうど年末の粗大ゴミ大掃除のタイミングで、「えいやっ!」と次のイスを買っていないのに、手放すことに決めた。

そして、イソイソとホームセンターの家具コーナーに行くと、

世の中、こんなに進化してる!!!

と、びっくり。

在宅勤務が増えたこともあるからか、イスの種類がとにかくすごい。
ぞろぞろ置いてある。
ありとあらゆるイスに座りまくり、ZOOMでの見え方や、値札と財布に相談しながら、無事、購入!

じゃん!

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ポイントは、イスがちょこっとだけ前傾姿勢にもなることと、背もたれが高すぎないこと。

むふふ。超快適(^^♪
今まで、腰痛改善に費やした時間は何だったんだろう。

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人が悩んで「自分自身の悩みにハマってる」状況を、私はよく
「洗面器に顔を突っ込んでいる状況」と表現します。

どうにかして抜け出したい。
でも、どこを見ても八方ふさがりなように感じる。

自分で思いつく限りのことは頑張った。
でも、その場限りで、根本的な解決にはなってないとも感じる。

今のままでも生きてはいける。
でも、辛い。変えたい。

顔を上げてみたら世界はすごく広いのに、それに気がつかない。
顔を上げてみたら時は動いていて、過去に囚われているのは自分だけかもしれないのに、それに気がつかない。


人間の思考の癖って面白いですよね。

セッションをしている中で、色々な問いかけをすると、
「おおっ!確かに!なんで、その視点で考えたこと無かったんだろう!」

みたいに、自分で糸口を見つけられる方が多くいらっしゃいます。

洗面器から顔を上げるには、
「洗面器、息苦しいな~。どうにかしたいな~」と
洗面器の中で願っていても、思っていても気づけません。

やっぱりね、自分の殻や、自分の思考を疑ってみること。

そもそも、なぜそう思うのか?
今までのアタリマエを変えてみたら?

と、思ってみるのは大切かな。

そんなことを教えてくれた、イスでした。


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