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私の中の母

※上の写真はイメージで、本人ではありません。

父に引き続き、母のお話です。
父の時と同じように、私の記憶の中にいる母なので、事実とは異なることもあるかもしれません。私の中のイメージはこんな母、という視点でご紹介します。

本当は甘えん坊の長女

私の母の生まれは、私の実家近く、大都会にほど近いところ。5歳下の弟との2人姉弟、長女として誕生しました。

祖母からの話だと、母は逆子で生まれてきたとか。また、なかなか乳離れできなかったとも。きっと甘えん坊で、もっともっと祖母に甘えたかったのかな、なんて思います。

学校の先生として

母の小さい時の話はほとんど聞いたことがありません。高校は地元で、音楽科が有名な高校の普通科。大学は地元の教育大学卒です。その後、小学校の先生として定年まで働き、定年後も児童会のサポートなどを今も続けています。

今では「働く女性」は当たり前に市民権を得ましたが、私が小さかった頃、女性の職業といえば、学校教諭や保育士、看護師、あとは公務員くらい?主婦という職業が主流だった時代に、男性に負けないくらいバリバリ働いていました。

学校の先生って、基本的に休めません。どんな時でも学校優先。育休(たぶん今ほど充実していない)から復帰した後は、私は祖母に預けられる毎日でした。夕方帰宅しても、母は家事に追われ、忙しい日々。それでも、基本的に手を抜くことはあまりありませんでした。

だからか、いつもとても緊張していたり、イライラしていたり、せっかちだったり、そういう印象が今でも強いです。ご飯を食べる時に、「疲れたー」というようなため息を毎回つき、喋ることが職業なので、いつもエヘン虫のような咳払いをしていて、正直あまりいい印象はありません。その反面、他人にはいい顔をしたい。長女特有の気質なのかもしれません。

母は30代後半で子宮筋腫、その後50歳くらいで乳癌を経験しています。子宮筋腫のときは、私も間近で見ていて、見ている方もちょっと辛かったです。乳癌の時は、私は実家から離れていたので、基本的に父に任せていました。今はどちらも克服して、仕事や趣味に勤しむ毎日。やっぱり元気が一番ですね。

好きなもの

音楽、特にピアノ。今はピアノと声楽を習っていて、毎日練習に励んでいます。他にも、芸術鑑賞としてコンサート等にもよく行っているようです。

ファッションにもとても気を遣う人。髪型もきちんとしていて、服装もTPOをわきまえる。1日に何度も着替えます。清潔感やきちんと感を大切にしていて、そこに手を抜きません。

旅行は父と同じく好き。でも、父ほどではないかなという印象です。今は友達と出かけることもあるみたい。

詳しくは知らなかった…

父と比べて、母の方はざっくりとした印象しかありません。それは、親戚が少ないことや、あまり人付き合いが得意な親族ではないこと(祖父はその中でもすごくフレンドリー)、私の中では話を聞けない雰囲気だったこと、などなど、いろいろな要因があります。娘と母なんて、こんなものなのでしょうか?

こうやって父と母のことを書いてきて思ったのは、親も含めた私の祖先の生き様を聞いてみたいなということでした。「私はなぜ私なのか」ということを今までずっと疑問に思ってきたわけですが、ご先祖様のことを知ると、きっと私自身の謎も解けていくんじゃないかなと思うのです。父や母に聞けたらいいのですが、生きている間に叶うかな?両親の年齢を考えると、のんびりすることもできないし、私が「恥ずかしい」とか「聞けない」って意地になっている限り、この問題は解決しないわけですよね。うぅー、どうしたものか…。気持ちとしては、どうもまだハードルが高いようです。

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