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半年ROMって真理だったよな

こんにちは、ミシマです。

突然ですがみなさんは、自分はネットリテラシーあると思いますか?
あると答えた方は今回のnoteは読まなくてもいいかもしれません。

「ネットリテラシーって初めて聞いた」
「言葉自体はよく見聞きするけど、実際はよくわかんない」
「今更聞けないから知ってるふりしちゃってる…」
という人は結構多いのではないでしょうか。

知らないことは悪いことではありません!
このnoteとの出会いを機に覚えて帰っていただけると嬉しいです。

今回はネットリテラシーがないまま、インターネットを使うとどう危ないのか。
そしてどうすればネットリテラシーが身につくのかという方法論を私の経験談を交えながらお話したいと思います。

先にオチを言っておくと
「ネットを正しく使いたいなら、ggる力を身に着けて、ネットリテラシーを自力で培っていこうな!」というお話です。


ネットリテラシーとは

まずはじめに、ネットリテラシーとはなんぞやというお話をします。


インターネットを正しく使いこなすための知識や能力。
インターネットリテラシーともいう。
(中略)
ネット上の情報の正確性を読み取り、情報の取捨選択や適切な対応ができること、電子商取引に正しく対処できること、利用料金や時間に配慮できること、プライバシー保護やセキュリティ対策を講じられること、などをさす。
――コトバンクより

つまり、ざっくり言うとインターネットを正しく使う能力のことを指します。
現代ではパソコンだけでなくタブレットやスマートフォンなど、インターネットを介していろんな情報を得られる社会になりました。いわゆる情報化社会というやつです。
TwitterやFacebookに始まり、Instagram、LINEなど、個人のプライベートが簡単に発信され、そして受信される世界が実現しています。

これらのできごとは私達に大きな利益を与えてくれましたが、同時に大きな危険をもたらすことになりました

オレオレ詐欺の話

みなさんは、オレオレ詐欺って知ってますか?

ある特定の人間が一人暮らしの老人の家に手当たり次第に電話をかけて第一声にこう言います。
「あ、母ちゃん?オレだよ、オレ」
そうすると、電話を受けた老人はそれを自分の子どもの声だと勘違いして話し始めてしまい、最終的にはでたらめな理由で大金を巻き上げられてしまうという恐ろしい詐欺です。
最近ではこのオレオレ詐欺もずいぶん巧みになってきて、警察やクレジットカード会社、銀行などの組織を騙り、老人だけでなく若者にまで魔の手が迫るというのだから驚きです。

この犯罪は、電話を受けた側が相手を勘違いすることで成立する犯罪です。
つまり「自分が今話している相手は、本当にその人物なのか」を疑わない、あるいは確かめないことで起こってしまうのです。
こういう事件が起こるたびに、企業や機関は繰り返し「そのような電話をかけることはない」「必ず確認してくれ」と何度もお願いの発信をしています。
これは相手の名前と連絡先を控えた上で、電話の受けて側が対象の機関や人物に問い合わせをすれば確実に防げる詐欺であるということの証明でもあります。

さて、みなさんの中に上記の話はまるで関係がないと思った人はいませんか?
中には「なんでネットリテラシーの話をしてるのにいきなりオレオレ詐欺の話?もはやこのnote自体が詐欺なのでは?」と思った人もいるかもしれませんね。

でもこの話、ネットの世界では横行してるんだって言ったらちょっとドキっとしませんか?

言葉巧みにリンクを踏ませてウィルスをばらまこうとする人間。
RTやいいね欲しさにありもしない事件をでっち上げたり、起きてもいない出来事を起きたかのように話す人間。
スカウトマンや芸能関係者、カメラマンを騙り、誰がしかを食い物にしようとする人間。

このような悪魔の顔を隠した人間がごまんといるのがこのインターネットの世界です。

奴らのターゲットはまさにネットリテラシーを持たない善良な人々です。

インターネットに掲示されている情報がすべて本当だと信じてしまい、自分で調べることもせず、100%の善意で相手とやり取りをする人――
なんとなくオレオレ詐欺に引っかかりやすい人と特徴が似ていると思いませんか。

インターネットではこのような善良な人達が、毎日世界のどこかで悪魔の餌食にされ、中には犯罪に巻き込まれ、心や身体に一生消えない傷を負ってしまう人もいます。

これが情報化社会が私達にもたらした大きな危険です。


断っておきますが、技術の進歩を否定するものでは決してありません。
私達が便利で快適に過ごせるようになった要因のひとつに、情報化社会は欠かせないでしょう。多大なる恩恵を受けていることは承知の上です。
しかしそれを利用する側の人間がすべて善良ではないというのもまた現実です。
つまり、これは利用側の人間の倫理観・モラルの問題です。


悪魔の餌食にならないためには、「自分が今話している相手は、本当にその人物なのか」を疑い、確かめる必要があります。
そのためにはネットリテラシーを持った人間になるしかありません。
まさにオレオレ詐欺の被害を防ぐ方法と同じなのです。

 2ちゃんねるで知った「半年ROM」

ここからは私の体験談です。

私は中学一年生の頃、はじめて某電子掲示板2ちゃんねる(現在では5ちゃんねる)の沼に飛び込んだ人間です。
きっかけは単純で、当時テレビドラマとして放映されていた電車男を観ていたことでした。
ドラマを観た当時の私は意気揚々と2ちゃんねるを検索し、まだ見ぬ世界に胸をときめかせました。

初めて2ちゃんねるに踏み込んだ日からほぼ毎日、色んな板を転々としました。
主に見ていたのは、VIP、なんでも実況(通称:なんJ)、既婚女性板、既婚男性板、あとはテック系の板です。

何ヶ月か経ったある日、私は「そろそろ自分も慣れてきたし……」と勇気を出してとあるスレに書き込みを行いました。
なんて書いたかはもう記憶が定かではないのですが、いわゆる厨房(=言動が中学生のような奴。2ちゃんねるでは蔑称)くさい書き込みだったと思います。私も若かったのです。(実際若い)
そこで私はいくつかの罵倒めいたレスをもらい、怒り心頭でさらにレスを返し…という典型的なレスバトルを繰り広げ、結果的に「半年ROMってろ」と言われ、その場は収束しました。

納得はできないものの、あのときの板の雰囲気の悪さに書き込む勇気も失った私はなんとなく言われた中でよくわからなかった「半年ROMってろ」の意味を調べました。
そこで私はその言葉が「空気読めねえ奴は出て行け」という意味を持つと同時に「ルールがわかるまで黙って見ていろ」という意味を持つということを知りました。

私は言われた通り、半年ROMることに決めました。
今でこそインターネットの娯楽はごまんとありますが、当時はまだそこまでコンテンツが豊富だったわけでもなく、また多様な人間が好き放題(に見えていた)書き込みをしている2ちゃんねるは、当時の私をどうしようもなく惹きつけていたのです。

そして実際にROMっていると少しずつ見えてくるものが増えるようになりました。

嘘くさい書き込み、危ないリンク、信じてはいけない情報――――
そういうものが毎日有り余るほど投稿されるあの場所では、それを見分ける人も同じくらいたくさんいて、見分けられない人は少しずつ来なくなるようでした。

実際、私も危うくブラクラを踏んでパソコンを一台壊してしまいかねなかった瞬間は何度もありました。
やばいリンクを踏んで架空請求のアダルトサイトを開き料金を請求されることもありました。
エンドレスでブラウザが開き続けるおなじみの現象にも出会っています。
そういう痛い目を見ながら、私は次第に先人たちに倣い、自分で危なそうな書き込みやリンクを見分けて調べ地雷を避けられるようになっていきました。

そしてそこで学んだことは2ちゃんねるだけでなく、普段の自分のインターネットの使い方にも活かされていきました。
個人サイトのソースを暴いてホームページの制作の糧にしたり、隠しリンクを見つけてははしゃいでみたり(こっそり覗いてみたこともありました)。
あくまでもこっそりと誰にも害を与えない範囲で、インターネットの世界をより楽しむようになりました。

画像の詐称やあるいは特定方法も半年ROMって学びました。
ブラクラの見分け方も半年ROMって学びました。
ウイルス対策も半年ROMって学びました。
カルトっぽい偏った思想を信じないことや嘘くさい書き込みの見分け方も半年ROMって学びました。
エロサイトのリンクの隠し方も半年ROMって学びました。

2ちゃんねるが生んだ「半年ROM」という言葉は、最初こそ迫害の意味が強い言葉だったのかもしれません。
ですがあの言葉がなければ、私は今でも情報弱者としてインターネットの海を漂っていたかもしれないのです。
ネットスラングはときに人類の発明になりえるのです。

現代では難しいかもしれないけれど

私が厨房だった頃からずいぶんと時間が経ち、インターネットの世界も様変わりしていきました。

SNSの普及は2ちゃんねるの規模を大きく上回る形で、私達を世界中の人達といともたやすく繋げてしまいます。
その世界ではもはや半年ROMったくらいでは、観測しきれないほどの嘘や罠が散りばめられていることでしょう。

でも、だからこそ私は言いたい。今からでも遅くないから半年ROMれ、と。
もちろん本当にそうする必要はないですが、ただ、忘れないでいてほしいのです。

あなたが信じたその情報、本当に真実なの?
ちゃんと調べたほうがいいんじゃないの?

あなたが本当だと信じて拡散した情報が誤情報だったせいで、知らない場所で犯罪につながる可能性があるのです。
例を挙げるなら、Twitterを使っての人探しや落とし物探し、ペット探しなんかはその可能性が一気に高まります。
確かにその情報を流した人は本当に誰かや何かを探しているかもしれませんが、同時にストーカーや犯罪組織がその人物を知りたいがために行っている行為かもしれないのです。
あなたが知らない間に、悪魔の片棒を担がされていることが実際に起こってしまうのです。

あなたに声をかけた人は本当に信用できる人なのか?
あなたを手放しに褒める人に本当に裏はないのか?
これは多くの人に拡散しても大丈夫な情報なのか?
この情報を鵜呑みにして、誰かや何かを批判・批評してもいいのか?

むやみに疑うことは居心地こそ悪いかも知れませんが、このインターネットの世界であなたを守る唯一の武器になるのです。
そしてその先を自分の手で調べて考え、信じるかどうかを決められるようになれば、あなたは悪魔に騙されない人間になれるのです。

どうかそれを忘れないでほしいのです。

 自己紹介

ところで、みなさんは私のことをどれくらい知っているでしょうか。
Twitterからこのnoteを開いている人は、私が普段何をしている人なのか知っている人も多いかもしれません。

私のことをあまり知らないで、これまでの話をすべて鵜呑みにしている人はいませんでしたか?

まぁ上記の話は、普通にインターネットを使っていれば一度は目にするような話だと思うので、そこに疑いの余地はなかったかもしれませんが……
しかし重要なのはそこではなく、これを書いている人物のことをよく知りもせずに純粋に受け止めてしまうことにあるといいたいのです。

私が善良な人間か、それとも人間の皮をかぶった悪魔なのか、あなたの手で調べてみてくださいね。

今回はこのへんで。

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