=脱炭素の話(8)=
しつこく続きます。
最初の図は、全米のガス火力発電所のCapacity Factor(設備使用率)の推移。 (←発電効率では無いです)
(1) Combined Cycleは平均で50%程度だが、徐々に増える傾向にある。夏場は需要が増えるので高くなる。
(2) 反対に、Combustion Turbineは、ピーク時にしかお呼びがかからないので、平均で10%以下。暑い夏はお呼びがかかることが増えるがそれでも10%を超える程度。こういうピーク時にのみ稼働する火力発電所をアメリカではPeakerと呼ぶ。
ただ、今後再エネが増えると小刻みな需給調整が大事になってくるので、Peakerの出番が増える。
(3) Steam Turbineは古いテクノロジーでここ20年間は新規設置はほとんど無いが、古い設備はまだ生き残って稼働している。
2番目の全米地図は、これらの3つのタイプ「Combined Cycle」と「Combustion Turbine」と「Steam Turbine」のガス火力発電所の所在地を示す。全米に満遍なく散らばっている。
でも、カリフォルニア州を除く西半分の州は、ガス火力発電所がほとんど無いんだね〜
(これらの州は、主に石炭火力発電と水力発電です。)
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