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カメラで繋がるサイクリングクラブを妄想したら課題が見えてきた Ver1.1

#写真家が自転車に恋をして


大人の趣味サークル



カメラ、映画、テニス、楽器(バンド)といった趣味に関して、社会人のサークルに入った経験があるので、どんなものが想像することはできます。いいことばかりじゃないですし、生活サイクルがまちまちなのでスケジュールを合わせるのが大変でした。

カメラは、講師やスタッフとして現在も関わることがあるため、ネットがある時代のコミュニティについても少しは理解できます。

現在なら、仕事が忙しくて参加できなかったり、遠方に住んでいるメンバーがいても、オンラインでミーティングができるわけで、部室も必要ありません。社会人がサークルを続けていくとき、会場はつねに頭を悩ませる問題だから、その点ではハードルが下がっているかもしれないです。メンバーを集めるのに、インターネットを利用できるのも大きいでしょうか。

PhotoshopやIllustratorなどのソフトを駆使してクオリティの高い会報が作れて、デジタルカメラで気軽にムービーが撮れる。
そこには無限の可能性が!


サイクリングクラブ

自転車のクラブで憧れるのはRapha。ヴィジュアルの美しさにうっとりします。
ウエアから始まっているだけにユニフォームがあって、揃ったとき整然とした美しさはあるものの、個性という点でどうなのか未知数。
でもカフェレーサーが、行きつけの店と共通のファッションがあって、そこから仲間が増えていったことを考えると、そういうものの意味も感じます。


チーム名も難しい。
クラブがいいのか倶楽部がいいのか。ナントカ部にするのか。
写真サークルに寄せるのか、サイクリングクラブに寄せるのか。

実現しやすいのは サイクリストのための写真教室 かもしれません。
自転車でカメラを持ち運ぶノウハウ、愛車をカッコよく撮るコツ、レンズやカメラ選び、おすすめの撮影スポットなど、話せることがたくさんある。



機種しばりの難しさ



機種しばりすることは、メンバー同士の繋がりと自由度にとってプラスになるのか、マイナスになってしまうのか。
クロモリ写真部、ヒルクライム写真クラブ、といったふうに自転車側から縛ってしまうほうがいいのかも。

GR

GRで縛ることの良さは、自己紹介がいらない仲間意識でしょう。
マクロモードで虫しか撮らない、ハイコントラスト白黒しか使わなくて絞りを開けたことがない、といった極端な人がいても、根っこのところでは繋がっている感じがします。

Xシリーズ

これがXシリーズだと、機種に幅があるのでライフスタイルや価値観にも幅があって、そこから生まれる交流の喜びがあると思います。発見があり、好奇心を掻き立てられる。
デザインに特徴があるから、自転車と組み合わせて写真を撮るのも楽しそう。

いつも言うように、街中で肩からかけているXを見たとき「仲間だ!」と思えるんですよね。X-E3、X100V、X-Pro2、X-T10・・・と機種によって「こういう人なのかな」と想像できるのもいい。
何も知らずにカメラ店に行って買うようなカメラではないし、売れているからという理由で使い始めるようなカメラでもない。そこには哲学や美学のようなものがあって、その点で結ばれている気がするから。

SIGMAやLEICA

SIGMAのカメラも個性があって独特な世界観があるので、自転車を好む人と相性がいいかもしれません。サイクリングクラブのFoveon支部とかあったら楽しそう。
LEICAユーザーはこだわりある人が多いし、ストイックさがあって、ロードバイクの世界観と親和性は高そうです。値段から考えて「落車してカメラが壊れちゃったけれど体は無事だったからまあいいや」と思えないから、それはそれで課題はあるけれど。


これだけのディテールで自転車との関わりが見えてくる。
カメラも愛用している機種で見えるものが多い。


サイクリング部をシミュレーション



ヴィンテージやフォーマルな服を着てクロモリで走るのが好きという人と、サイクルジャージでカーボンロードをガンガン漕ぐ人と、ミニベロのポタリングからスナップに興味を持った人とが、おなじ「カメラ自転車部」の会員として仲良くやっていけるのか。
ラケットを使うから似たようなものでしょって、卓球とバドミントンとテニスが同じクラブにまとめられてしまうようなものでは。

仲良くなれたとして、どこをどんなルートで走るのが理想なのか。

バンドで、メンバーの好きな音楽がまちまちだから、みんなが知ってる曲にしようって決めると、たいてい誰も満足できません。
それよりは各々が本当に好きな曲を選んで、他の人たちはその人のために手を貸すっていうくらいの気持ちのほうが楽しいんですよね。

カメラが好きな人には受け身のタイプが多く、自転車が好きな人には積極性があるタイプの人が多い傾向があるように思えます。
サイクリングロードを走っていてローディとすれ違うとき、かなりの確率で挨拶を交わすけれど、観光地でカメラを持っている人同士が挨拶しているのを見たことがないです。
それぞれの人たちが、サークルやクラブに求めるものが、うまく重なるのか。

写真はインドア系の趣味で、自転車はそういうことより外に出て体を動かそう!と思われがちだけれど、どちらも逆のところにある楽しみ———撮影で外に出て身体を酷使する、部屋で自転車をいじったり情報を集めたりすることが、うまく響き合ったら魅力が増すと思います。


今日の名言


"私を会員にするようなクラブに入りたくない"

オリジナルはグルーチョ・マルクスらしいですが、ほとんどの人はウッディ・アレンの映画「アニー・ホール」によって知ったのでは。
こんなに簡潔で、こんなに深く、これほどまでにシニカルな言葉はそうない。



三車三様 もしくは 三写三様

愛車がこれだったらすごいな
乗るのも好きだけれど、撮るのも好き
これでソニーのミラーレス一眼を使ってたら、それはそれで


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