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トム・クルーズに学ぶファッション


今日(7月3日)はトム・クルーズの誕生日。
7月3日に生まれたトム・クルーズが「7月4日に生まれて」に主演してアカデミー賞の候補になるなんて、運命としか思えない。
マグノリア的な奇跡!
そこでトム・クルーズのファッションがかっこいいと思う映画を選んでみます。


トップガン・マーヴェリック (2022)



前作の「トップガン」は理屈抜きに最高。
色落ちしたリーバイスの501にヘインズのビーフィーTシャツの白、レイバンかけて、G-1を羽織る、というだけのアメカジと呼ぶのも躊躇うほどシンプルなコーディネートなのに死ぬほどカッコよくて、トム・クルーズの魅力がスクリーンに満ち溢れています。

特にオススメのシーンは、ビーチバレーやっていて、ケリー・マクギリスとのデートの約束のため途中で抜けるところ。

そこから歳を重ねて、かつての輝きを失った代わりに、いろんなものを身につけてきたトム・クルーズが、上に挙げたシーンのセルフオマージュとも言える場面で、Tシャツを白から紺に、501をハーフパンツ(いちばんおじさんっぽく見える微妙な丈感)に変えて登場する場面は涙なくして見られません。

余談ですが、同じような時期に同じようなファッションで「フットルース」のヒットから人気俳優になっていったケヴィン・ベーコンの、歳とともに変化していく様子を比べると、すごく面白いのでぜひ。


ヴァニラ・スカイ (2001)



テーマが深くて重層的な構造になっていて、トム・クルーズのことはそれほどでもないけれど・・・という映画ファンのほうが、評価が高いようです。
サントラもすごくいい。さすがはロックオタクのキャメロン・クロウが監督しただけあります。小道具から冒頭のシーンまで音楽愛に溢れていて。

じつはファッションも見どころが多いです。お金持ちの坊ちゃんの役だから、金に執着してなくて普段着として高いものを身につけている。
ヘルムートラングのジーンズを無造作に履いて、時計はIWC Mark 15、ドレスシャツを合わせる姿とかたまりません。

レンタルDVDに入ってないかもしれませんが、この映画のプロモーションで世界を回ったドキュメンタリーがボーナストラックになっていて、トム・クルーズの私服を見ることができます。Tシャツの上に薄手のニットを羽織っただけで、こんなにかっこいいなんて・・・と唖然とします。

YouTubeに見つけたので貼っておきます。
たぶんサムネになってる場面のファッション最高。



デイズ・オブ・サンダー (1990)



ちょっと前の木村拓哉さんみたいに、「この人をカッコよくするのにどんな設定があるか?」をみんなで考えながら、この時期のトム・クルーズの映画は作られていたように思います。
「トップガン」を別の設定で作ったらいいんじゃね?
という安易なアイディアから生まれたのでは。それくらい似てます。

ファッションのタブーは時代によって変化するけれど、いつの時代に見てもこの映画の着こなしは垢抜けないと思います。
LEEのストームライダーを強引に着回していて、最初のうちは「無理無理無理」と思うのだけれど、だんだんとカッコよく見えてきて、アイコニックな一着を持つことの意味に気付かされます。

トップガンは好きだけれど、これ見たことないなって人がいたら、絶対に見るといいです。笑うくらい似てて、つまらないから。


ナイト・アンド・デイ (2010)


痛快でテンポが良く、飽きさせません。
集中して映画を見られる気分じゃないけれど、トム・クルーズのエッセンスを満喫したい、と思ったら最適。

冒頭で、キャメロン・ディアスと空港で出会って、キャメロン・ディアスのほうがトム・クルーズのかっこよさにうっとりしちゃう場面があるのだけれど、それも納得のかっこよさ。
映画ファンのサイトなどで検索すると、ここで着ているブルゾンはバラクータG10で(限定なのか)販売もあったようなことが書かれているのだけれど、バラクータのモデル名でG10と言えばレインコート。
しかもあんなにレイバンと仲が良くて親密な関係を築いているのに、サングラスはペルソール。謎が多いです。

バラクータ&ペルソールといえばスティーブ・マックィーンの代名詞と言っていいわけで、トム・クルーズ(かスタッフ)によるオマージュなのかも。

ぼくの私物です。
スティーブ・マックィーンとトム・クルーズの関係なんて記事を見た記憶がない。
知っている人がいたらコメントください。






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