あなたとともに、春を待ちたい
双極性障害Ⅰ型をテーマに描かれたフィクション漫画「波にゆられながら」を読みました。
登場人物は夫である聡太さんと、双極性障害を発症した妻の祥子さん。主に聡太さん目線で、支える側の心の葛藤を描いた作品です。
このお話の中で特に印象的だったのは、
病気が治る過程に波がありだんだん良くなることを
「三寒四温(冬から春になる時に、寒い日と暖かい日を交互に繰り返し、だんだん暖かくなって春になる様子)」
に例えているシーンです。
聡太さんが妻の病気の波についていけず
「いっそ離婚したほうが良いのか…」と思い悩んでいる時に妻の母からその話を聞き、
「自分も共に春を待ちたい…!」と涙します。
私も思わず号泣しました。
本当は、私もパートナーの春を待ちたかった。
でも私のパートナーの場合は病気ではなくDVなので、待っていても永遠に春は訪れません。
現実的には、共に春を待つことはできません。
「あなたとともに、春を待ちたい」
この気持ちは、私の心の中だけにそっと閉まっておきたいと思います。
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