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【歯並び日記④右側抜歯】

先日まで少し肌寒かったとはいえ。春めきがとまらない。庭の木々の若芽がみずみずしい若葉色。
タンポポの生命力には胸を打たれる。
我が家の車止めには白い砂利を敷いているのだけど。
ひとつぶひとつぶの砂利をおしのけ、そこかしこにどんどん健気な黄色い花を咲かせて、どんどん綿毛を飛ばしてる。
いやおうなく。命を感じる春。

さて開業準備。カタツムリの速度ではあるけど、すすめている。
これまでご縁に導かれるようにして流れ流れてきたお仕事。そこでたくさんの学びがあり、出会いがあり、今がある。
いつも目の前のことに、とにかく全力!がむしゃらだったと思う。
そんながむしゃらしゃかりきヘトヘトになる持ち場にも、もう来てくれるなと言われるまでは、これからも勤めさせてもらおうと思っている。
だけど、これからは少し自分であれやこれやマネジメントする部分に挑戦してみたい。
自分の生活を大切にすることと、丁寧な仕事を両立させること。今はその弥次郎兵衛のしっくりおさまるところを探りに行きたいと思っている。

【4月半ば 右側抜歯】
前回の左側の抜歯からきっかり2週間。
今回は右側の4本目、上下の小臼歯を抜く。
予約の9時きっかり、遅刻せずに受付完了。すぐに呼ばれて処置ルームへ。
まずは麻酔。ちなみに前回あったガーゼに染み込ませたお薬を歯茎に当てておく工程がなかったことが少し気になる。
麻酔のチクリがそこはかとなく痛い。眉をしかめる私。
お馴染みのペンチで下から抜く。グギリ。すんなり。
息つく間もなく今度は上を抜く。抜くときに先生が歯科衛生士さんに問いかける。
『3番(右上の犬歯)なかなか動かんのじゃないかな?〇〇(とうこつって聞こえたけど定かではない)しっかりしすぎてて。笑』
なになに?なんすか?私のとうこつ、ヤバめですか?
がしかし。なんのことですか?なんて聞けるはずもない、今まさにペンチで歯を抜かれているのだし、このあとはしばらくガーゼを噛むことになるのだから。

そして想定通り速やかにガーゼを噛む。前回よりも麻酔の効きが弱いのか?すでに痛みを感じる。。本日は安静にしてくださいね、とのこと。
午後から美容室の予約してる私。運転は運動に含まれるのか、カラーリングは、そしてシャンプーは、運動に含まれるのか?との問いは浮かんですぐに『大丈夫じゃろ』との念が拭いていってくれた。

今回も歯はもらって帰ることにした。
予約の確認と会計、ここまで10分程度。毎度ながら早い。支払いはきっかり14000円。もれなく抗生剤と痛み止めを渡される。

いやな予感はクリニックをあとにする瞬間から始まっていた。そう。運転席で顔をしかめる。めちゃ痛いやん!帰宅してすぐにガーゼをかえた。
1ミリも迷うことなく痛み止めを豪快に飲む。
っかー!!!まじで震える痛さ!!!!!
痛がゆい感じがMAX!!!!やっぱり何かの工程(きっとお薬染み込ませガーゼの貼り付け作業)を忘れたんじゃないか?との疑念が湧き起こるがしかしそれはプロフェッショナル歯科医に対するとんだ被害妄想の言いがかりなのかもしれない。と自分の猜疑心をひとまず収めることに成功。
しかし深く刻まれるしわオブ眉間。痛い。痛いのです。早く痛み止め効いてきますように…祈る私。

20分後。だいぶ痛み止めが効いてきたのか、痛がゆさが少し軽減。出血はまだあるため親の仇かのようにガーゼを噛み締めながら、メール返信、洗濯などを済ませる。

11時30分出発。12時美容室に到着。
カットとカラー。今朝二本抜歯してきたことを告げると非常に心配してくださる。それは大変でしたね!カラー頭皮に染みてませんか?何かあれば対応しますのですぐに言ってくださいね!あ、もしかしてしゃべり辛いですか?ゆっくり過ごしてくださいね!と、心優しいアシスタントさん。その後は、私があまり喋らなくても良いように、質問は最小限にしてくださった。その心配りに感謝。

14時、カラーリングとカットも完了!美容師さんの奥様も大人の歯列矯正経験者。アンカーが画的に一番怖かったとのこと。そして、ワイヤーの痛みは『歯が動いとる!』という嬉しい痛みだったそう。安静にリフレッシュして、帰宅。

夕方。もう一度鎮痛剤飲むことになる予感。ここまで絶食。
とにかく抗生剤を飲まなきゃなので、みかんゼリーを食す。
昨日までかばい気味で咀嚼していた左側が今やメイン咀嚼リーダー。心許ないけど今は君たちしかいない。
右側のズキズキをスパイスに味わう。

翌日、まだ痛い。仕事場で痛み止めを飲む。
翌々日、まだ痛い。傷跡がブヨブヨ。

さらに翌日、だいぶましに。ブヨブヨが落ち着いてきたのかな。心許ない左で食べてる。
また右で心置きなく食べられる日が来ることを待ち望む夕食どき。
また一歩前進。

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