シン・エヴァンゲリオン ネタバレ感想 (女性キャラメインで語る)



シンエヴァ観てきた感想を書きます。
⚠️ネタバレを含みます⚠️

これから観るよ、という方には、
事前情報無く、フラットな気持ちで観ていただきたい映画です。

あくまでも考察ではなく"感想"ですし、けっこう殴り書きです。
だいぶ長文になりましたので、初めてnoteを使います。







ここから

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めちゃくちゃ面白かった…
エヴァンゲリオンという作品、本当にめちゃくちゃ面白かった…
神映画…



冒頭、「あ、Qの続きから始まるんだ」と思った
エヴァは時間軸しっちゃかめちっちゃかするイメージだったし、
実際Qはわけわからんスタートだったし
視聴者置いてけぼりだったと思うから、
そのイメージが強くて
「続きから始まった…」と思った

ストーリー進んでも
「これは続きのストーリーだ…」と思ったし、
時系列順に続いているらしいことにびっくりしてた

でも もしかしたら時系列ひっくり返ってるかも?
という邪念は消えず、観ながら
時系列的におかしな点はないか探してしまう自分だった
ちゃんと時系列にすすんでる…

作り手から、エヴァは繰り返しの物語というような発言もあったらしいし、
序破Qシンはそれぞれ違う世界線なのかも、
という気持ちがあって観に行ったのだけど、
今回の映画でそれがひと繋がりであったことが説明された…と思う…


Qでいきなり、支離滅裂な行動を取っているように思えたシンジの周囲の人の行動が、
どうしてそうなったかを丁寧に描いていたシンエヴァだった

Qでは "シンジから見た世界" を一方的に描いていた印象で、
それと対比して、
シンエヴァは色んな人の視点から
多面的に世界が描かれていたのかな、と思った

ミサトさんやアスカの行動を見たのがQ。
ミサトさんやアスカが本当はどんな気持ちだったか、知れたのはシンエヴァだった…


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綾波レイについて

冒頭、綾波レイ(そっくりさん)が村で生活してるシーン、
本当に可愛くて愛らしくて、
これだけで1800円払った価値が十二分にあるなぁと思った
だんだん人間らしくなっていく綾波を応援する気持ちでいっぱいだった

これまでのエヴァで観た綾波レイも、
人と触れ合って人らしい感情を身につけていっているシーン本当にほんとうに好きだし、
だからもうシンエヴァを見る前からわたしは綾波レイ達がめちゃくちゃ好きになっていて、
そんな綾波レイの成長する姿を
シンエヴァでまたこうして見れることが本当に嬉しくて嬉しくてテンション上がってたら…

溶けた…………………死んだ…綾波レイ…

本当に悲しくて今回の映画で1番の号泣ポイントだった…
好きなキャラがまた死んだ…綾波レイを何回殺すんだ碇ゲンドウ…許さん…と思った…


Qでの綾波は黒スーツで感情も記憶も無い
得体の知れない存在だったし、ファンには「黒レイ」とか呼ばれてたくさんいる綾波レイの一個体だった黒レイも、
こんな…成長して……なのに………ヴッ…


綾波レイたち、
それぞれ違う個体であっても
人と触れ合って人間らしい感情を知って、
のちに自分から行動を起こすように変わっていくところ、
綾波レイの不変性を感じることができて嬉しかった…



あとロングヘアの綾波レイ可愛すぎる
めちゃくちゃかわいい 髪ふわふわ…好き…




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アスカについて


アスカは序破のときはもちろん、
14年後のQでもわりと子供っぽいと思ってた

けどシンエヴァで
アスカも14年経って大人になっていたんだなと気付かされた

Qとシンエヴァで
アスカの言動に差異があったわけじゃないのに

Qでは子供っぽい、ってまだ思っていたアスカ、
シンエヴァで、もう子供じゃなかった、って気付かされた…



アスカ、
中学生まで加持さんに憧れていて、(ここは要検討)
シンジに会ってだんだんシンジのことが好きになって、
でもそれから14年経って、
今はケンスケのことが好きなんだなぁ…と思った


中学生のときはシンジのことが好きだったけど、
ニアサードインパクト起こして、
14年も眠り続けて、
アスカは大人になって気持ちにケリをつけるには十分な時間だったんだろうな…

アスカの見た目は成長しないから間違えてしまいそうになるけど、アスカも大人の女性になってたんだなってこの映画観て思った


村で過ごすシーン、(+Qも)
アスカの視点で考えると
昔好きだった男と14年ぶりに会ったら
めちゃくちゃうじうじして周りに迷惑ばっかりかけてて、
めっちゃムカついたんじゃないかな……
「こいつナヨナヨしすぎ!」みたいな

その上、今好きな男(ケンスケ)にめちゃくちゃ迷惑をかけてて、
そのケンスケはシンジにすごく尽くして、
「シンジならなんだって頼られるよ」的なこと言ってたら、
アスカは嫉妬しちゃうだろうな…

シンジを罵倒するときに
ケンケンを引き合いに出して罵倒しているのが印象に残った
「村のみんなも働いている」と言えばいいところを、
「ケンケンは朝6時には仕事に出てる」って言ってた…

村で過ごしてるとき、アスカがめちゃくちゃ「ケンケン」ってワードを連発しているところ、ケンケンのことめっちゃ好きじゃん!と思った
かわいいかよ…


他の人の感想で
「アスカが裸でもケンスケは驚かないということは2人は恋人同士か同棲状態か、ってことだよね」
って記述見て、あーーーほんとだ ってなった
アスカ(大人)は彼氏の前でも全裸で堂々とするタイプ…………(邪推)




「綾波シリーズがシンジに好意をもつよう設計されている」とアスカが言ったということは、
式並シリーズもそう、その可能性がある、
とアスカが自覚しているということ…

その知覚はアスカにかなり影響を与えたんだろうな

自分の中のプログラムに反発する気持ちとか、
シンジのことが好きな気持ちとか
いろんな感情がごちゃ混ぜになって、

シンジに冷たい態度をとったり
シンジが起きた時動揺したりしたのかな、と思う

でもアスカは大人だから、
いっときの動揺の後は
冷静に自分の気持ちをシンジに話したり、
したのかな…とか…アア…



レイは世間知らずで、
世界を知らないが故に一途なところが素敵なキャラだけど、
アスカは現実的で、そこがいい女だなと思った
14年経ったら次の男に行くのよ…いい女だから…



あと
そんな素振りみせないけど、周りとか好きな人のことが気になって気になって仕方がないところがアスカは優しくて、ほんとうに素敵な子だと思う
シンジが飯食ってるか、とか、綾波レイ(そっくりさん)の気持ちを思いやるところとか
アスカは本当に可愛いのよ…


昔のアスカは恥ずかしいところ弱いところを人にを見せないし、それを人に指摘されると必死になって否定していたと思う

けど、アスカは大人になって自分の弱いところをしっかり認められるようになって、周りを頼れるようになったんだなって思った…

マリやミサトのことを信頼していて、
弱いところも見せてた…
…本当に…大人になったな…

それは破の終わりにやっとできるようになった事だと思ってたけど、
もう大人になったから、普通に身についているんだなぁ…14年の重みを感じた…
(破でテスト用プラグスーツを着ながらミサトと電話するシーンが結構好き)


最後の決戦前に寄り道して、
シンジの部屋に行って本音を話すところ、
シンジもアスカも中学生だったらできなかったと思う
それができるようになったんだなアスカは…




あと
アスカはどうして村には降りないのか、
が分からなかったのでこれは検討の必要アリ
もう一回観て分からなかったらめちゃくちゃググる



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マリについて


マリ…おまえ……そんなに…そんなにいい女だったんか…………
今日まで気が付かなかった………
素敵な女性だった マリがいないと今回のストーリー全部が破綻していた
マリのおかげでこの14年みんな生きていられたんだな…すごいよマリ…
かわいいしムードメーカーで 本当に魅力的な女性だったかわいい好き 今日まで知らなかった自分を恥じている


結局のところ、彼女の真の目的?というか
本当の気持ちを知りたかった
最後まで謎めいたお姉さんだった…

なんとなく考察できるのは、
マリとゲンドウとユイは同期で働いていたから、ゲンドウの真の目的を察していて、それを阻止するために動いていたのだろうと予測はできるけど。

マリが気持ちを露わにするようなシーンがなかったから、本当の奥底の気持ちは本人のみぞ知る…というものになってしまった…と思った…
(これは要検討、見返す必要がある)


マリはどうして命を張っていたんだろう…

「エヴァに乗るか乗らないかで悩む奴もいるんだな」って言ってたけど、マリはどうしてエヴァに乗るって疑わなかったんだろう…

こうやってマリのことを考えさせられてしまうところが、マリはいい女だな…と思う…マリ…どうして…



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ミサトさん

ずっとエヴァという作品の中心にいたミサトさんが死んだら、
それはもう作品が終わったとハッキリ意味するようで、悲しかった……

ずっと、物語を進めるのはミサトさんだったから
ミサトさんの死をもって
もう物語は本当に終わりです。と宣言されたような気持ちになってしまった
受け入れ切れないよ…ミサトさんが死ぬことも、エヴァンゲリオンが終わることも…(シンジボイス)



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シンジ

シンジが大人になったシーン、
背も伸びて、声変わりした男の子が急に別人みたいに思えてきちゃう青春のむずむず感があった…声変わりさせるなんて…ほんとに効果的な表現がをするスタジオカラー……🤝
シンジも大人になったんだな…子供のままじゃないんだ…


てか神木隆之介よ

あの一瞬に神木隆之介を起用するなんて…なんて豪華…エヴァンゲリオン、豪華…
一緒に観た友達が「急に君の名は。感出てた」って言ってて たしかに…って言わざるを得なかった



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ゲンドウ


ゲンドウの真の目的、
いや目的それかーい!!!!!
分かってたけど、分かってたけどやっぱりそれかーい!!!となった
やっぱりそれかーい!馬鹿野郎ー!

ゲンドウがエヴァ(?)に乗って(?)シンジと戦ったのはめちゃくちゃ意外だった

これまでずっっっとゲンドウポーズしてたから、
過去の姿見て、「ああゲンドウも人間だったんだな」って思った

結婚してからのゲンドウとかもう普通のおじさんじゃん…
と思ってしまって、そう思うと
それまでのゲンドウもただの陰気な人で、偉そうにしてるけどただの普通の男じゃんって正直とても幻滅した

視聴者が幻滅するように、今初めてゲンドウの素顔が描かれているんだろうなと思った
これまで崇高な存在として描かれていたから…





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プラグスーツについて

プラグスーツの色に意味を持たせているなと思ったし、その真意を知りたくなった…
考察班誰か…!どういうこっちゃ…!

綾波レイ(そっくりさん)が死ぬシーンのあたりでプラグスーツの色が変わる描写があり、
マリとアスカは最後の出陣のとき、「死装束」と言いながら2人とも白いプラグスーツを着ていて

白という色に意味があるんだろうな、と思った
そして白はこれまでの綾波レイの色…どういう意図が…誰か教えてくれ…


そして終盤、イメージの世界(?)で、
マリはピンク色のプラグスーツを着ていた

虚構の世界では自分色のプラグスーツを着ていて
現実では白いプラグスーツ、
っていう対比になっているんだろうな と思った


現実シーンと虚構シーンが次々と交互に現れる場面、
現実のシーンだと思ってたら
マリがピンク色のプラグスーツを着てる?
と一瞬思ったシーンがあった
ちょっと混乱した

現実だと思って観ていたけど、虚構だったシーンがあるかもと思った
これはもう一回見て確認と検討が必要


プラグスーツの色とその場面と意味について
次見る時に少し注視して観ようと思います。

要考察

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あと映像とか

映像と音が単純に、ものすごくおもしろかった(全然詳しくない人の浅い感想)
映像だけで面白いエヴァの魅力が、今回もゴリゴリに発揮されてて嬉しかった 楽しい〜!!!

最高が更新されたなと思った…今回も更新した…


ラストの方の戦いで
アニメ制作スタジオ?で撮っていることようなシーン、
独特すぎてびっくりしたし、めちゃくちゃ引き込まれた…

山とかビルになんだか違和感があって、
見ていて気持ち悪くて、
でも何が変なのか一瞬分からなくて、
なんか変…映像気持ち悪い…と思ったら
それがスタジオで、

異様さとか、
なんかうまく言えないんだけど
ずっと映像に食らい付いてしまうような奇妙さだった
…奇妙…

あの映像を他の人がどう解釈したのか気になって
ネタバレ感想を漁った…
祥太さんという方の感想と解説が面白かったです…

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あと村のシーンでしゅがしゅがるーんのポスター貼ってあって沸いた



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映画終わったあと、第一声「本当に終わった…………!」だった

本当に終わるかどうか、事前情報では分からなかった
いや終わって言われてたけど本当に終わりかどうかは見てみないと分からないじゃない。
半信半疑だった また続くかもしれないし完結しないのかもしれないと思ってた
こんなに20年以上も完結しない作品、もうしばらく完結しなくてもおかしくないし

庵野監督は「途中」を描くのが好きで別に完結を描く気がないのかも、とも思ってた

だっておんなじ内容の作品を何回もやるし


だから完結してびっくりした
本当に終わった
まじか


最後、ミサトさんのお決まりの次回予告が無く終わったことが、本当に本当に本当に悲しかった もう「サービスサービス♪」を聞いて楽しみにすることができないんだ…


マリの絵コンテのシーンのあと、
エンドロール入って、
エンドロール長くて、
エンドロール終わったらロール後にまだシーンあってくれ…!!!まだ終わらないで…!!!って
すごく願っている自分がいた

そう思った映画初めてだった
本当に終わってほしくなかったエヴァンゲリオン。


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本編の謎について

ゼーレって何!?ゼーレのシナリオって結局なんだったの!?槍って!?

ガフの扉って!?補完計画のために初号機と槍が必要だったと言われても!「そうなの??なんで???」って感じ!!!
そもそも槍の効果とは!!!!

カヲル君は一体なんだったの!?箱を開けて出てくることを繰り返してるの?
カヲル君は司令なの!?それはいつの世界線!?

使徒ってどこから来るの!?

ゲンドウの体どうなったの!?それ!!

てかサードインパクトで何があったの!?
加持リョウジの死に際はどんなだったの!?

14年の間に何があったの!?
海外は使徒で壊滅したの?
ネルフとヴィレはどうして分かれてどうして戦うようになったの!?

皆結局死んだの!?生きたの!?
あのあとどうなったの!?






あああああエヴァンゲリオンんんんんんん

考察記事を読み漁る日々の始まりだ





一緒に観に行った友達が、
観終わったあと「最後どっち!?」って言うから
え!?!?!?ってなった
みんな生きたんだと思ったけど友達の考察では死んだかもって思ったんだな…

友達の言うことには、
シンジが一人一人の希望を聞くシーン、そこまでは良かった、あれだけだったら全員生きたと思う。
でもそのあと、絵コンテとマリのシーン。
マリのシーンで分かんなくなった。
電車のホームにレイとカヲル君がいて、死んだの?これは死後の世界?と思ってしまった。

と言ってた

た、たしかに…

でもゲンドウとユイがシンジを助けるようなシーンあったし…これでみんな死んだなんて展開はないんじゃない…というのが私の見解…でも分からん…どうですか…




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エヴァらしい最後だった…
全部説明するわけでなく、考察部分を残したまま、終わる

めちゃくちゃおもしろかった…

もう頭が回らん考えすぎちゃう…

こんな馬鹿長い感想をSNSに載せるくらいに面白かった めちゃくちゃ面白かったです 最高の映画

ありがとうエヴァンゲリオン
最高のエンターテイメントだった

さようならすべてのエヴァンゲリオン



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おわり



今回初めてエヴァ公開をリアルタイムで楽しんでいます。
感想を呟くファンの記事が熱く、私も触発されて感想文を書いてみました。
23歳女性としては、シンエヴァがこう見えました。

事実と異なる点もあるかと思いますが、一個人の感想としてスルーしていただけると幸いです。

相違点のご指摘やコメントも大歓迎です。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

雪野るな

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