ユキノリ

神戸で鍼灸師したり、スポーツトレーナーをしたりしています。 専門種目は野球。 ゴルフや…

ユキノリ

神戸で鍼灸師したり、スポーツトレーナーをしたりしています。 専門種目は野球。 ゴルフやスキーは趣味として。 2019年4月より大学院生生活スタートしました。 投球障害のバイオメカニクス研究を専門にしています。

最近の記事

【論文レビュー】投球時のUCL損傷はシーズン前半に起こりやすい?

今日の記事は前回の記事で予告していた内容になります。 関連性もあると考えているものになりますので、興味のある方は前回の記事もどうぞ! では今回紹介する論文になります。 Risk Stratification for Ulnar Collateral Ligament Injury in Major League Baseball Players: A Retrospective Study From 2007 to 2014DeFroda SF, Kriz PK, Hal

    • 【論文レビュー】肘内側側副靭帯(UCL)はシーズン中の投球ストレスによって変化する?

      またまたご無沙汰しております。 バタバタしており、noteの存在を忘れていましたが、修士論文の執筆にもひと段落付きまして、自分が修論のために読んだ論文の整理やメモ代わりにこちらのスペースを借りるのが良いのではないかと今更ながらに思いまして、久々に記事を書くことにしました。 これからはコンスタントに書いていきたいなと思っており、お付き合いいただける方がおられましたらよろしくお願いいたします。それでは本日のお題はこちら。 The ulnar collateral ligam

      • 球速と肘に掛かるトルクの関係

        お久しぶりになります。 大学院の課題などが重なったり、身の回りの環境変化などもあり、しばらくこちらの更新をサボ…多忙なため更新できていませんでした。さて今日はタイトル通りの論文をレビューしていきたいと思います。 近年のMLBでのトミージョン手術の増加は球数制限などがされた後も起こっており、最近は平均球速の上昇によって起こっているという主張がメインストリームになってきたように感じます。 そんな中でこの論文が昨年公開されました。 Fastball Velocity and

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        • 【論文レビュー】投球時のボールリリース位置とUCL再建術への影響

          今回のレビューする論文ですが2019年とかなり新しい文献です。Twitterで少し話題となっていたのでお見かけした方も多いかも知れません。 この論文で明確になったことは、「トミージョン手術をした投手は手術直前にリリースポイントが外側に広がっていた」ということです。では早速、論文の詳細を紐解いていきましょう。 この研究はMLBで計測されているPITCHf/xなどのトラッキングデータを用いてUCL再建術(いわゆるトミージョン手術)を行った投手群とコントロール群と呼ばれる身長や

        【論文レビュー】投球時のUCL損傷はシーズン前半に起こりやすい?

          【論文レビュー】投球によるUCL損傷の危険因子

          はじめまして!とある大学院で投球傷害の研究をしているユキノリと申します。ここでは自分が読んでいる論文のレビューなどを行い、それが野球をしている誰かの役に少しでも立てばと思い書き始めました。早速ですが論文を紹介していきたいと思います。 Risk factors for ulnar collateral ligament injury in professional and amateur baseball players a systematic review with me

          【論文レビュー】投球によるUCL損傷の危険因子