<よなよなーと6> ほっとする場所で孤独をボクメツ(自分編)
バイソンジャーナル 「よなよなーと」とは、ダンサー・振付家のならさきゆきのがバイソン(神戸にある廃屋建築集団が運営するカルチャー村)に滞在中、日々過ごす中で、感じるよしなきことを、よなよな、ぼーっとふわっと綴る滞在日記。アートやダンス、ライフについて考える。
20240315
ただいまバイソン。
今朝、東京に夜行バスで着き、フランス大使館に行き、昼からのリハーサルのためにダッシュで飛行機で帰ってくる。
いや、実は契約書原本が足りないから受け付けてもらえなかった。
日本では、アーティストとして働く中で、契約書すらもらうことすら少ない。
フランスでは「アーティストビザ」を申請するために、政府に登録した予定の給料明細書を、フランスから契約書と共に送ってもらわないといけなかったらしい。
あぁあああああ。。。。めちゃくちゃ困る!!!!!!!
今年も行ったり来たりする年になりそうだ。。。
そんなこんなで、悲しすぎて、今年度の仕事どうなるのか不安すぎて、途方に暮れて、ぼーっとリハーサル先の新長田で一息ついて、ダンスボックス(新長田にあるコンテンポラリーダンス専門の小劇場)にふらっと立ち寄る。。。誰かいないかな〜みたいな感じ。小学生レベルで、「用事ないけど来ました〜」みたいに行ける場所があるって、ほんとにいいことだと思う。(少なくとも、私にとっては。でも、社会的にこういう場所あったら、まじで孤立死とかなくなると思う)
その後、よし、働いてやれ、!と思ってバイトをする。終わったの、23時。
それから1人で、長田でヤケディナー。海鮮食べたかったので、回線のある居酒屋で、美味しすぎた海鮮ユッケふたつも頼んで、(それとアサリの蒸し焼きしか頼んでないので、帰りに、間違えて入力してないか、店員さん確認してくれた)一服。
この時間に、美味しいものがすぐに手軽に食べれる店があるのも日本素晴らしい。
1200円ぐらいだったけど、フランスだったら今日の、5000円ぐらいするだろう。
その後、バイソンまで帰るの遠い~~~~,と思いながらトボトボ歩く。携帯の電源も切れた。
やっとついた。
ただいま。
そしたら、ドアの前に同居人からの付箋メッセージが。
「おつかれさま」から始まるメッセージ。
うれしい。
生きててよかった瞬間である。
その同居人にはまだ会ってない。
付箋だけのやり取りである。
バイソンにいたら、人間でよかったし、人間と一緒に暮らせててよかったと感じる瞬間が色々あるようだ。
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〈 バイソンについて 〉
神戸にある廃屋建築集団、西村組が改修した空き家群です。現在の私の住まいでもあります。ギャラリー、地下ギャラリー、アトリエ兼住宅、コワーキングオフィス、シェアハウス、共同茶室などの棟が連なっています。
この場所で、作品ができていく(かもしれない)ことに、ワクワクしています。この空間でパフォーマンスをすることもあります。
アーティスト、建築家、デザイナー、様々な方が集まる面白い場所なので、ぜひ情報チェックを!
廃屋グループ、西村組のインスタグラム:https://www.instagram.com/haioku_group/
バイソンに関連する記事:
①https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/5d2b86eed90642446d15b577bc37a4f25de797ce
②https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/haioku-artist-in-residency-photoreport-202311
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