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おかわかめ「ほしものがたり」

こんにちは。突然申し訳ございません。「おかわかめ」で色々検索していたところ、すてきな投稿に出会うことが出来ましたのでフォローさせていただきました。

宮崎で乾燥食品の開発・製造・販売を手がける合同会社フードマークの代表広本さんから連絡があったのは6月25日。ちょうどおかわかめを乾燥加工してみたので試食してみませんか?とのことでした。

調べてみると、「ひなたほしものがたり」という素敵な「干し物」を作ってらっしゃいました。

まだインスタグラムを初めて1カ月半という頃。うちのベランダのもじゃもじゃおかわかめやら、「おかわかめん」LINEスランプやら、勝手気ままな投稿を夢中で重ねていただけに、
ひょんなことが…!とテンション上がり、早速「おかわかめの干し物」を送っていただきました。

今日はそんな、「おかわかめのほしものがたり」と、フードマークの広本さんのインタビューなどを書いてみます。

※おかわかめ?何それおいしいの?と思う方はまずこちらの記事からどうぞー。(長いので前半部分だけでも)

おかわかめの干し物

到着したおかわかめは、干されているので当然ですが、見た目はしわっとしてハート型の原型はとどめていませんでした。あまり香りもありません。

広本さんのお薦めに従い、ティーカップに乾燥おかわかめ1枚とお湯を注いで飲んでみるとー

いわゆる「だし」感。

・凝縮されたおかわかめエキスが湯にしみ出てきます。
・乾燥葉をちぎって湯にいれるとより香りや成分を感じます。
・生おかわかめに湯をそそいでに比べてみると違いがよくわかります。(写真左が乾燥、右が生)
・スープに入れて、サラダにトッピングして、日常使いで食卓が豊かになりそうです。

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生葉が干し物になったこの驚きは…おそらく、日々おかわかめを食している人にしかわからない域なので言葉を重ねても表現は難しいです。。。

フードマーク・広本秀一さんインタビュー

折りしも、新聞でおかわかめ特集を企画していた私は、代表の広本秀一さんに電話インタビューさせていただきました。

広本さんは、宮崎県門川町のご出身。自動車部品メーカーに27年間勤めた後、食品加工会社で1年半修行して2015年にフードマークを創業しました。

創業から5年半ですが、どのように展開してきましたか?
最初に作ったのは宮崎県内初の「お魚ジャーキー」です。父が漁師で、子どもの頃から魚好きでした。でも当時はまだ冷凍技術が発達していなかったため、余った魚が捨てられるのを見てもったいないなと思っていました。乾燥すれば長持ちするし、遠くにも届けられる。袋から開けてそのまま食べられる。乾燥の技術を生かしてどうにか魚を救えないかと考えました。
ただ、創業当時は当然ながら乾燥食品の販売実績もなく、魚のジャーキーは斬新過ぎて、なかなか取り引き先が見つからない状況が1年続きました。地元宮崎では魚が豊富でいつでも生魚を食べられるので、「何で乾かさんといかんと?(どうしてわざわざ乾燥しなくちゃならないの?)」という反応も多く…。
むしろ、乾燥が受けたのは、県外のおしゃれな雑貨屋や本屋など。雑誌「MORE」で取り上げられるなどお土産として知られていきました。

「ひなたほしものがたり」ブランド名に込めた思いは?
宮崎が古くから「日向(ひなた)」と称されてきたこと、乾燥食品=「干し物」、材料の生産者とお客様、広本さん自身が繋がって新しいものがたりが生まれてゆくようにとの思いをこめました。
「ここにしかない、干しもの」をコンセプトに、日々、さまざまな「干しもの」に挑戦しています。「これを乾燥してみてほしい」との依頼もお受けします。オンラインショップでは、ドライ漬け物、ドライチーズ、ドライ枝豆など十数種類を販売しています。

おかわかめとの出会いは?
今年、延岡の農家さんからもらって初めておかわかめを知りました。
「これね、いいちゃっが、カラダに、こんね、ねばねばがね、いっちゃが…」
と言われ、カラダにはいいんだろうけど、全く説得力のなさげな…だけど、農家さんの強い思いが妙に心に残りました。生の葉をサラダにして食べてみて「乾燥いけるな!」と思いました。

乾燥食品を手がける広本さん目線で、おかわかめはどんな食材ですか?
自分らしさをキチンと表現している個性ある野菜だと思います。栽培も比較的容易で、栄養素もある、手軽に食することの出来るスーパーフードになると感じます。乾燥しても粘りは残るからスープや味噌汁に入れてもおいしいでしょう。生だけで流通するのは難しそうだから、乾燥してかさが減り、軽くなり、日持ちすれば、広められるかもしれません。

最後に、乾燥食品の魅力や可能性は何でしょうか?
例えば、付き合いでお酒を飲まないといけない日は、二日酔いに効く柿の実をつかったナチュラルウォーターを前の日から冷蔵庫で冷やしておき、翌日に飲む。リフレッシュしたいときはドライマンゴーを水で出して飲む、などその日の気分や体調に応じて、素材から取り出されたものを摂取するスタイルを提案したいです。温風で乾かすので、素材のよさを損なわず、余分な水分を飛ばして味が濃くなり、成分が凝縮されています。
保存が効き、かさばらないので、日頃から親しんでいれば、身近な備蓄食材として非常時にも活躍します。
おかわかめも、こうした「干しもの」の一つとして提案したいと思っています。

現場訪問!

おかわかめの「ほしものがたり」が生まれる現場を見たいー。
宮崎県日向市でのおかわかめイベントに呼ばれたのを機に、9月22日、広本さんを訪ねて参りました!

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(温風乾燥機の前で。広本さん(左)一緒にイベントをした農家の甲斐さんも(右))

温風乾燥機(30~60℃程度)と遠赤外線焼成機(100度以上)を見せていただきました。乾燥させる材料によって使い分け、試行錯誤して、最適な温度や乾燥時間を探っていくとのこと。おかわかめは温風乾燥機の中で12時間干されるそうです。

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人に喜んでもらうモノを世に出すということ

広本さんとの出会いは、おかわかめ好きを勝手気ままに発信してきた私にとって、新たな切り口をいただいた体験でした。インタビュー、訪問を通して、世の人に何が喜ばれるか、求められるかを考え、試行錯誤して商品を出すという姿を見せていただき、おかわかめで人に喜んでもらうには、やはり、栄養分や食べたらどんないいことがあるのかなどを、ちゃんと言語化・見える化できることが大切だと感じ、新たな研究課題となりました。

おかわかめの干し物は、まだ試作段階で、おかわかめ農家さんとの繋がりや商品の出口設計を模索しているとのことです。私も勉強しながら、一緒におかわかめの未来を、「ほしものがたり」の未来を、拓いていきたいと思った次第でした。

みなさん、今週もごきげんよう!

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