発達さん

僕はかれこれ4年近く、いわゆる【しょうがいじ】と呼ばれる人たちと関わらせていただいてます。
でも、特別な人たちだとは全然思ってなくて、僕よりも優れている部分がたくさんあるし、一緒に生きていく【仲間】とか【友達】みたいな感覚でいます。
それは今も昔も、ずっと変わりません。

さて、今回は【発達さん】について少し書いてみようと思います。
発達障害のある人のことを【発達さん】と呼んでいます。
僕も、診断こそ受けてはいないですが、多分きっと【発達さん】の中に含まれるんだろうな、と思っています。

僕は前の職場で、未就学の【発達さん】の担当をさせてもらうことがとても多かったです。
【発達さん】と【自閉さん】は結構重複します。
【重心さん】の担当もさせてもらって、今では小学生になった元担当の子たちと会うことがとても楽しみです

【発達さん】と一言で言っても、みんなそれぞれ違います。
でも、未就学の時には『児童発達支援』いわゆる『児発』に通っている子たちは自分の特性について自分でもわかっている部分が多いと思われます。
そこから地域の学校の普通学級に行く子、地域の学校の支援学級に行く子、特別支援学校に行く子に大体別れます。
僕が担当していた【発達さん】は基本的に地域の学校の支援学級に進学する子がほとんどでした。

僕が勤務していた児発では、絵カードやスケジュールをよく使っていました。
PECS(ペクス)と言われるツールも含みます。
カードから自分のしたいことを選択して、自分から気持ちを発信するツール、だと僕は思っています。
スケジュールは「見通し」を持つため。
数字もひらがなも、まだわからない子には絵が全てです。
絵を描くことが得意な方でよかった、とその時に思いました。
あとよく使っていたのが手順書。
歯磨きなどの手順から、お買い物や、パニックになりそうな時の対処まで。
自分の状況がわかってからパニックになる子は、案外少ないです。
納得してもパニックになってしまう場合もありますが、それは仕方のないこと。
次回同じ状況になった時にパニックにならないように、手順を変えたり、ツールを変えたりします。
毎日がアセスメントと実行で、振り返りもして、次回の利用に備えていました。

【発達さん】は、自分のことがわからなくて不安な人も多いです。
どれくらいになったら自分がパニックを起こしてしまうのか、
どうして自分はみんな(他児)と同じことをできないのか、
自分で自分のことを理解するのは大人でもなかなか難しいです。
理解しやすいようにお手伝いをするのが、僕の仕事だと思っています。
まぁ【発達さん】に限らず、人類みんなそうだと思うんですけどね。

そして、僕もそうです。
最近ようやく自分のことを少しずつわかるようになってきました。

自分のことを理解すると、世界が広がります。
これは僕の実体験。
だからみんなの世界も広がっていくといいな、と思います。

今夜は明日から使うツールを考えて寝ようと思います。


みなさん今日もお疲れ様でした。
暑くなってきたので、水分補給を忘れず、ぼちぼちでいきましょうね。
おやすみなさい。

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