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静岡県知事選を振り返る! なぜ接戦になったのか? 自民にお灸を据えるのに深夜までかかる衝撃!?


前回のNote

2024年5月26日、静岡県で行われた知事選挙の結果、
前浜松市長の鈴木康友氏(66)が初当選を果たしました。

この選挙は、現職の川勝平太前知事の辞職に伴うものでした。

結果、静岡県の未来を決める重要な選挙となり、多くの注目を集めました。

【開票結果】
鈴木康友(66) 
728,500票 推薦:国民・立憲・連合
大村慎一(60) 651,013票 推薦:自民
・・・

鈴木氏とは?

鈴木氏は浜松市出身で、
慶應義塾大学法学部を卒業後、
政治家の養成学校である松下政経塾に入りました。

松下政経塾では、第1期生として学びました。

なお野田元総理とは松下政経塾の同期であり、
今回も3度にわたり鈴木氏の応援演説に駆けつけてくれました。

卒業後は企画会社を経営し、政治団体の役員を務めるなど多方面で活躍しました。

その後、2000年の衆議院議員選挙に静岡8区から出馬し、初当選。

※なお静岡8区は先日裏金問題で離党された自民党の塩谷元文科大臣の
地盤でもあり、現在は立憲の源場議員の地盤です。

衆議院議員を2期務めた後、2007年には浜松市長選挙で初当選し、
革新系の首長として
以後4期16年にわたり市長を務めました。

これまでの豊富な政治経験と連合の支援が
今回の知事選挙での勝利に繋がったと言えるでしょう。

裏金問題と静岡県知事

今回の知事選には、新人6人が立候補し、熾烈な戦いが繰り広げられました。

鈴木氏は立憲民主党、国民民主党、連合静岡、県議会会派・ふじのくに県民クラブからの推薦を受け、自民党推薦の元静岡県副知事の大村慎一氏(60)との
接戦を制しました。

選挙戦の主な争点は、リニア中央新幹線静岡工区の着工問題でした。

前知事の川勝氏は、大井川の水資源と南アルプスの自然環境を守るために
長らく着工を認めませんでしたが、
鈴木氏は「水と環境の問題を解決した上で推進」を掲げました。

鈴木氏の「推進」姿勢は、地域の経済発展と交通インフラの充実を期待する
多くの有権者に支持されました。

一方のリニア反対政策の継続を訴えたのは共産候補でも
ありますが、知事選では第三の立場として
脅かすことはできませんでした。

また、選挙戦では産業振興子育て支援なども大きなテーマとなりました。

鈴木氏は、浜松市長としての知名度を活かし、これまでの実績を強調するだけでなく、自動車大手スズキ連合静岡の支援を受け、
特に県西部を中心に支持を広げました。

一方、大村氏は静岡市出身であり、県中部の支持を集めようとしましたが、
接戦の末に最終的には鈴木氏に及びませんでした。

選挙の結果と今後の影響

鈴木氏の当選は、4月の衆院補選で全敗した
自民党にとって大きな打撃となりました。

この結果は、少なくとも岸田政権の運営にも影響を与える可能性があります。

今後の政策運営選挙戦略において、
今回の結果をどう反映させるかが注目されます。

一方で立憲民主党には
80%の満足でしか得られない選挙戦の勝利とも
私個人としては考えます。

実は野党は敗北していた!?

今回の静岡県知事選は、本来は自民党は接戦にもつれ込むこと自体、
極めて難しいとは思えました。

しかしわずか7万票近くの差まで接戦にもつれ込んでしまったのは、
野党にとっては厳しく反省しなければならない失点でしょう。

そもそも静岡では自民党議員の不祥事が多く、
マスメディアの切り取りや本人の意図しない発言でもあった、
上川外務大臣の「うまずして何が女性か」というワードが
知事の産むではなく、子供を産むという予期しない切り取りが
影響されるかと思いました。

【上川外相の発言】
本来:女性が投票を通じ、候補を知事として生む意味
一部メディアの解釈:女性が子供を産まないことを否定される解釈

【静岡県自民党議員の不祥事】
静岡5区(比例復活):吉川議員(週刊誌による未成年飲酒及びパパ活で離党)
静岡8区(比例復活):塩谷議員(安倍派座長として裏金問題で離党勧告)
静岡3区(比例復活):宮澤元議員(裏金問題のリスト入りされた一人であり、女性問題で議員辞職)

当然、この問題が前面に出されるかつ、公明党が自主投票となるならば、
自民党は接戦にはならないはずです。

しかし結果としては接戦となっただけでなく、
静岡市では倍近い差で鈴木氏は破れているのです。

【静岡市の知事選得票数】
大村候補:177,544
鈴木候補:84,081

もちろん浜松市では約2.5-3倍近い票差で鈴木氏が制していますが、
県東部では大村氏が勝利していて、野党にとっても
反省は必要な選挙戦です。

地域課題への取り組み

今回の知事選では、静岡県の地域課題への取り組みも大きなテーマとなりました。特に、伊豆縦貫自動車道の整備計画が注目されました。

この道路は、防災面での重要性が再認識されており、
全線開通が期待されています。

しかし、現在も工事は進行中で、全線開通の見通しは立っていません。

鈴木氏のリーダーシップの下で、
今後の整備計画がどのように進むかが注目されます。

まとめ

今回の静岡県知事選挙は、静岡県の未来を決める重要な選挙でした。

鈴木康友氏の当選により、
リニア中央新幹線の着工問題や地域の発展に向けた新しい動きが期待されます。

若い世代にとっても、この選挙結果が静岡県の未来に
どのような影響を与えるか、注目していきましょう。

新しい知事のリーダーシップの下で、
静岡県がどのように発展していくのか、これからの動向に注目です。

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