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滋賀1区 5選向けた自民現職vsマドリード出身のエリート #72【選挙解説】


①滋賀1区のエリア

  • 大津市

  • 高島市

②旧野党系の地盤、復活の兆し遠く

かつて民社党の川端 達夫(現在は国民民主党の顧問)の地盤でしたが、2012年以降は自民党の現職である大岡 敏孝衆議院議員が4選しています。
大岡氏は当選4回の衆議院議員で滋賀県出身ですが、地方議員として選んだのは浜松市議会と静岡県議会でした。市議1期、県議2期務め、2012年に故郷の滋賀1区に出馬し、大物政治家の川端氏を破り初当選。次の選挙でも川端氏を再び破り2選し、さらに次の選挙でも滋賀県知事経験者の嘉田 由紀子氏を僅差で破り、そして2021年には大岡氏と嘉田氏と同じ国民民主党で出馬した前原代表代行の秘書を務めた斉藤アレックス氏を破り4選しました。
ただ斉藤氏は前回の選挙で比例復活を果たし、嘉田氏もまた国民民主党の参議院議員であることから、自民vs民主→自民vs国民とこの滋賀1区内の構図も変化を果たしています。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。
自民【現職】大岡 敏孝候補(51歳) [4期]
国民【現職】斎藤 アレックス候補(38歳)[1期]
参政【新人】片岡 真候補(32歳)
共産【新人】黄野瀬 明子候補(40歳)

④野党分散で自民優勢か?それとも国民民主が奪還か?

自民党の大岡氏に関しては今回の選挙でも優勢と思えます。
前回のように共闘路線を敷けない野党と過去3回のライバルと比べれば、滋賀1区内での地盤浸透力は相当分あるでしょう。しかし政党支持率や内閣支持率を見る限り、国民や維新の会は次期衆議院選挙で議席を伸ばす一方で、自民党は前回議席と同等あるいは数十議席減といった世論調査を出すメディアも多く、仮に滋賀1区で国民民主党が勝利を収めれば、野党のパワーバランスが変わるとも言えるでいしょう。ただし次期衆議院選挙でも15~25議席獲得であって、立憲や維新に相当する規模になるかは不透明です。
一方で今回は日本共産党が地方議員出身の女性候補を擁立したことで、一定のリベラル層の浸透が予測され、この辺が前回斉藤氏に投票した層にどの程度響くかが問われるでしょう。
今の所自民優勢でしょうが、風次第で再び変わる構図となり注目です。



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