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広島5区 追い込まれた自民現職、立憲唯一の小選挙区の現職は議席を守れるか? #93【選挙解説】


①広島5区のエリア

  • 三原市

  • 尾道市

  • 府中市

  • 三次市

  • 庄原市

  • 世羅郡

  • 神石郡

②亀井静香、ホリエモンも! 激変の選挙区に

今回、新5区は旧6区にかぶるため、旧6区の情報を紹介します。
この選挙区は長年、亀井 静香元大臣の選挙区でした。亀井氏は政界切っての大物代議士で自民党から国民新党へ移り、村山内閣では運輸大臣、橋本内閣では建設大臣を担いました。
なお自民党を離党した理由は郵政民営化政策に対し、小泉執行部と対立し自民党を離党されました。
そして2005年、自民党離党した亀井静香の対抗馬として自民党が支持した無所属候補こそ、堀江貴文候補なのです。
はい、そうです。ホリエモンが相手なのです。
ホリエモンを見事に下し、当選し民主党政権では再び大臣や総理補佐官を務め、2017年に政界引退したのです。
その2017年の選挙で勝利し、2021年も続き2回連続当選を果たしたのが佐藤 公治衆議院議員です。佐藤氏は当選4回の衆議院議員で父親の秘書官を務めた後に、政界デビューのはずでしたが亀井氏に大差で敗れる結果で落選となりました。
ただ2000年の選挙で再び亀井氏とぶつかるも、比例復活で初当選を果たし政界デビュー、そして2003年も民主党の候補として比例復活で当選されました。
しかし2005年はホリエモンと亀井静香の大乱戦に巻き込まれ、3番手で落選し比例復活も果たせなかったのです。
ただ2007年、民主党の候補として参議院選挙に出馬し、亀井氏の支持もあり見事に当時の現職閣僚を破り当選しました。
そのこともあり小沢幹事長の下で副幹事長に任命され、民主党政権の一員となりました。ただ民主党離党(野田総理の消費税増税法案に対する反発)もあり、2013年の参議院選挙では落選されました。
2017年、転機が訪れました。亀井静香氏の政界引退に伴い、希望の党の候補として佐藤氏は出馬し、連合も亀井氏本人も佐藤氏を支持し、見事に自民現職を破り更生復帰を果たされました。
紆余曲折していますね。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。
立憲【現職】佐藤公治候補(64歳)[4期]
自民【現職】小島敏文候補(73歳) [4期]
共産【新人】猪原真弓候補(62歳)

④比例には出ない。自民現職として野党の壁崩せるか?

立憲の佐藤氏に対し、自民党は今回も小島敏文衆議院議員を擁立しました。
小島氏は広島県議を7期務めた当選4回の議員です。これまで復興副大臣を歴任しました。
もともと宮澤喜一氏の秘書を務め県議の道を7期務めました。
2009年に国政選挙に出馬(ホリエモンの後任として自民党が支援)し落選。
その後2012年に比例復活で初当選し、以後4期にわたって比例復活で当選しています。ただ今回の選挙では比例区で出ず、小選挙区のみで出馬する覚悟をされました。
ですので小島氏にとっては前回の総選挙で票差は過去最も縮まった結果
となった勢いを続け、小選挙区で当選できるか注目です。
また日本共産党が女性候補者を擁立し、野党が分散されてしまうことから、佐藤氏にとっても再び小選挙区で勝利できるかはまだ分かりません。
果たして岸田総理の地元である広島で5区は誰が勝利するか?注目が集まります。


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