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富山1区 田畑氏5選も維新、除名処分でどうなる? #55【選挙解説】


①富山1区のエリア

・富山市(一部を除く)

②野党分裂で田畑氏の5選優勢!比例区は誰の手に?

富山1区は田畑 裕明衆議院議員の選挙区です。田畑氏は国会対策委員会副委員長を務め、これまで総務副大臣や厚生労働政務官を務めました。
富山市議を3期、県議を1期務め2012年から当選4回果たしています。
昨年は比較的ピンチだったものの、見事に得票率は過半数を超えて当選を果たしました。
今回もまた得票率を伸ばし安定的な強さを見せるのかが注目です。
ただし旧統一教会との指摘で問題となったこともあり、解散命令請求と今後も関係を絶つことを前提としましたが、有権者の判断はどうでしょうか?
これは選挙をやってみないとわからないことですね。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。
自民【現職】田畑 裕明候補(50歳)[4期]
無所属【現職】吉田 豊史候補(53歳)[2期]
立憲【新人】山 登志浩候補(43歳)
維新【新人】淺岡 弘彦候補(60歳)
共産【新人】青山 了介候補(48歳)

④失われた保守層は誰の手に?

今回の選挙戦で難しいところは維新の会で前回比例復活当選を果たした吉田氏を除名処分にし、維新の会が自民の元県議を擁立したことです。
吉田氏は維新の党で1回、維新の会で1回の合計2回の比例復活を果たしましたが、参議院候補者に対する金銭要求の不祥事により維新の会は除名処分としたことです。
これによって吉田氏は無所属で次回の衆議院選挙で戦う必要があり、維新も既に候補者を擁立しています。
一方で立憲は市議経験のある山氏を擁立しましたが、愛知県の市議であったため富山への浸透は低いものと思われます。この常在戦場の中で急ピッチで1区への浸透と連合の支援がなければ難しいものでしょう。
維新の会の淺岡氏は元富山県議会議員ですが、2019年の県議会議員選挙で落選し維新の方へ行きました。今回は維新の会の勢いとともにどれだけ政権不満票と保守票を固めるかが注目です。また共産党はリベラル層をどれだけ固めるかも注目です。
今回の富山1区は保守大国であるものの、自民1強を切り崩す方がいるかが問われる選挙戦でしょう。特に維新の会の躍進はこの1区でも現れるかと思います。
有権者の判断に期待し見守ります。

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