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この本がよい「日本文学全集 03」

日本の古典を教科書以外で読んでないなぁ…ということで、図書館で借りてきたのがコチラ。


日本文学全集 03」河出書房新社 刊
竹取物語 森見登美彦 訳
伊勢物語 川上弘美 訳
堤中納言物語 中島京子 訳
土左日記 堀江敏幸 訳(土佐の"佐"は、古写本では"左"となっている)
更級日記 江國香織 訳

一粒で二度おいしい…ではありませんが、一冊で5冊分が入っている所に惹かれて借りてみました。

この原本のラインナップを見て、多分最初に出る感想は「あ~…古典の教科書で、(冒頭部分・有名な和歌は)習ったけど、詳しくは知らなーい」ではないかと思います。(私がそうです。汗)
「竹取物語」と「土佐日記」は冒頭、「伊勢物語」・「堤中納言物語」・
「更級日記」は、作品中に出てくる和歌がテストや入試問題の素材として一般的でしょうか。

 他に関連情報として、「昔話のかぐや姫」、今で言う「ネカマ」「男の娘(こ)」、「源氏物語好きすぎる女子」位が古典の先生からもたらされる感じですかねー。
これまでにも古典の訳本はいくつか読みましたが、何だか分かったような分からないような訳文で、なかなか「味わう」までは行かない事が多かったのですが、この訳本は違いました。

特に「伊勢物語/川上弘美 訳」は、今でいうところの「ケータイ小説」のような趣きで、大変分かりやすかったです。和歌のやり取りの場面は、ラインのトーク画面を見ているようでした。
 「日本文学全集」とあるくらいなので、シリーズで既に何冊か出ているようなので、他のも探して借りてみようと思います。

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