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酒呑童子説話の研究

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酒呑童子の中世説話について考えることをとおして、見せかけのおおいをとりはらった人間の姿を知る。https://wisdommingle.com/category/research…
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伊吹弥三郎の伝説と謎 : 歴史と神話のあわいをただよう、千の顔をもつ伊吹山の水竜鬼

▼ ニコニコ動画で視聴する 伊吹弥三郎という伊吹山の鬼についての記事から、生成AIで会話音声をつくって、解説動画にしてみました。伊吹弥三郎は、鬼伊吹と呼ばれたり、酒呑童子(伊吹童子)とも関係が深い存在です。(くわしくは、下記リンクの「解説記事」参照。) (※この会話音声をつくるのに使用した生成AIは、Google NotebookLM の Audio Overview 機能です。そのほかの使用ツールについては、下記の「制作ツール」の項目をご参照ください。) 動画の目次0

桃(おおかむづみ)と、黄泉鬼(よもつおに)と、スカボロー・フェア

「霧深き川 波に溶けた砂 消えゆく声 遠い岸辺に残る影」 桃(おおかむづみ)と、黄泉鬼(よもつおに)と、スカボロー・フェア Ōkamuzumi the Peach, Yomo tsu Oni, and Scarborough Fair 『古事記』上巻の、黄泉国(よみのくに)の記述参考文献 『古事記 上 (講談社学術文庫)』、次田真幸 [全訳注]、講談社、1977年、60~67ページ 『古事記 : 現代語訳付き 新版 (角川ソフィア文庫)』、中村啓信 [訳注]、角川学芸

香取本『大江山絵詞』に描かれている、「様々の渡り物」をする「変化の物共」(鬼たち)の一人

オトチの岩窟の三ツ頭の大蛇と波多八代宿禰(三頭山(蛇ヶ谷), 己高山山地)

▼参考記事 「伊吹弥三郎の岩屋と井明神社 : 姉川を生き、 妹川に没した、伊吹山の水竜鬼の生と死」4. 伊吹弥三郎が「死んだ場所」: 妹川(高時川)(井明神社) 4-8. 参考: 竜としての高時川が水を吐き出す「口」に位置する与志漏神社と、その祭神たる水神(竜神)が坐す己高山 4-8-1. 参考: 「波多八代宿禰による、己高山の大蛇退治」の伝説と、与志漏神社(與志漏神社) ▼『神社由緒記』郷社之部「與志漏神社」▼参考記事

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《伊吹弥三郎》

《千の顔をもつ弥三郎》

《播隆上人の風穴と御来迎(ブロッケン・グローリー)》

《伊吹弥三郎: 姉川を生き、妹川に没した、伊吹山の水竜鬼》

渡江淵の四つ目の大蛇

渡江淵の四つ目の大蛇 (滋賀県近江八幡市、長命寺川、渡合橋、百々神社(どど神社)) ▼参考記事 「伊吹弥三郎の岩屋と井明神社 : 姉川を生き、 妹川に没した、伊吹山の水竜鬼の生と死」4. 伊吹弥三郎が「死んだ場所」: 妹川(高時川)(井明神社) 4-5. 井明神社の祭神は誰なのか? 4-5-4. 「渡江淵の大蛇」説 ▼『近江輿地志略』巻之五十五「蒲生郡第二」▼『近江伊香郡志 下巻』第九章 第一節▼参考記事

鬼学会の会報誌が届きました!ぼくの投稿「伊吹弥三郎の岩屋と井明神社 : 姉川を生き、妹川に没した、伊吹山の水竜鬼の生と死」も掲載されています

世界鬼学会の会報誌(第28号 2024年分)が届きました! 今回は、ぼくの投稿「伊吹弥三郎の岩屋と井明神社 : 姉川を生き、妹川に没した、伊吹山の水竜鬼の生と死(抄録板)」の記事も掲載されています。 (会報誌の表紙絵は、三日月電波さん (ミず鬼ずムさん @mizuki_ism ) の《鬼婆図》です。) 上記の投稿記事では、「鬼伊吹(おにいぶき)」と呼ばれた伊吹弥三郎が「生きた場所」と「死んだ場所」として、「伊吹弥三郎の岩屋」(伊吹山の山頂付近の洞窟)と、「井明神社」(高

再生

伊吹弥三郎の岩屋(播隆上人の風穴)の洞窟への道のり(ルート)と洞窟探検 in 伊吹山【鬼伊吹】

伊吹弥三郎の岩屋(播隆上人の風穴)という伊吹山の洞窟への道のり(ルート)と、その洞窟の内部を探検する様子を紹介します。伊吹弥三郎は、鬼伊吹と呼ばれたり、酒呑童子(伊吹童子)とも関係が深い存在です。 ▼くわしい解説記事 伊吹弥三郎の岩屋と井明神社 : 姉川を生き、妹川に没した、伊吹山の水竜鬼の生と死 https://wisdommingle.com/?p=30320 滋賀県と岐阜県の境界にそびえる伊吹山の周辺には、「鬼伊吹」と呼ばれた伊吹弥三郎という人物にまつわる伝承が、たくさん残されています。伊吹弥三郎は、酒呑童子と同じ性質をもった人物として描かれることがあったり、酒呑童子(伊吹童子)の父親であるとされることがあったりと、酒呑童子にも縁のある人物です。この記事では、その伊吹弥三郎が「生きた場所」と「死んだ場所」として、「伊吹弥三郎の岩屋」と、「井明神社」を紹介します。

能楽「翁」(おきな)の謡曲(脚本)(後半部分)

能楽「翁」の謡曲(脚本)(後半部分)〔前半部分省略〕 三番叟 「おおさい おおさい  喜びありや 喜びありや 喜びありや  この所より外へはやらじとぞおんもふ」 【「揉の段」の舞】 三番叟 「ああら めでたや  物に心得たる あどの大夫殿に ちょつと見参申さう」 面箱持 「ちやうど参つて候」 三番叟 「誰が お立ちにて候ふぞ」 面箱持 「あどと仰せ候ふほどに  それがし 随分物に心得たると存じ  おあどのために まかり立ちて候」 三番叟 「ほほう」 面箱持

鬼学会の会報誌が届きました!ぼくの投稿「鬼ヶ洞と鬼腰掛岩」も掲載されています

世界鬼学会の会報誌が届きました! 今回は、ぼくの投稿記事「鬼ヶ洞と鬼腰掛岩 : 酒呑童子と八瀬童子の祖先の鬼の旧跡 in 京都洛北八瀬 & 比叡山延暦寺」も掲載されています。 上記の投稿記事では、鬼ヶ洞(おにがほら)と呼ばれる洞窟と、鬼腰掛岩(おにのこしかけいわ)と呼ばれる岩について、それらの場所へ行くための道のりを、動画と地図で紹介しています。 これらの名所旧跡は、酒呑童子や、鬼童丸(鬼同丸)や、八瀬童子(やせどうじ)の祖先の鬼にゆかりのある場所です。これらは、洛北(京