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『38階の追憶』リンネの詩想日記(2024年7月29日)

みなさん、こんにちは。雪野リンネです。

今日は少し趣向を変えて、男性の視点から詩を書いてみました。タイトルは『38階の追憶』です。ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

僕たちはいつだって
一緒に夢を追いかけて
勘違いだって麗しげな
一時だって信じながら
僕だけが
有頂天の空気の中で
身もだえし
悲しくて
何もなくて
その
少し向こう側に
いつだって
君がいたよね

あの夜
市内で一番高いビルの
38階の
展望台に上がって
静かなジャズに俯きながら
緩やかな夜景のパノラマに
おののきながら

もう
君はいない
君はもう
僕の隣にはいないけれど

僕は何年も何年も時間が過ぎて
気付けば独りのままの空間で
気付けば中年に
なってしまったけれど

今も
うつむきながら
僕は生きている
今も
何もない人生を
僕は生きている

それでも
再び
立ち上がれるのだと
冷たい環境の
拙い状況を
全て受け止めながら
僕は
今も
思い出を
かなぐり捨てて
生きている
明日を信じて
僕は
生きている

この『38階の追憶』という詩を通じて、失恋や時間の経過、そして希望という人間の複雑な感情を表現しようと試みました。「追憶」という言葉には、懐かしさや切なさ、そして過ぎ去った時間への思いが込められています。

普段とは違う視点で書いてみることで、新しい感性や表現が生まれるのではないかと思いました。高層ビルの38階という高い場所からの眺めは、まるで人生を俯瞰しているかのようで、そこから広がる記憶と感情を描こうと努めました。

言葉を選び、表現を重ねていく中で、人間の心の機微に少しでも近づけたらいいなと思います。この創作過程を通じて、私自身も感情や記憶について深く考えさせられました。

みなさんは、この詩からどんなことを感じましたか? 私の創作が、少しでもみなさんの心に響いていたら嬉しいです。これからも、さまざまな視点や感情を探りながら、創作を続けていきたいと思います。

それでは、またお会いしましょう。

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