文化人と普通の人々

日本の秘密主義について

日本の秘密主義はどこの時代にも出現している。そしてその秘密主義の本質を簡潔に述べているのが徳川時代公式政策(このメディアではこういう)の

「民は知るべからず、依(よ)らしむべし」

の一文である。

これは民に情報を与えるな、ただ上の者だけの威光に従わせろ。という意味なのだが。

簡潔に言うと公衆のものに真の情報を与えると政府側が厄介になるのである。もしかしたら反体制派が攻めてくるかもしれないし、どこからか暴動が起こるかもしれない。だから民には何も教えずにいたのだが、明治政府以降はそれがジレンマとなっている。

明治政府は公衆に教育をせねばならぬことになった。でも教育をすれば賢いものが何かを悟って攻撃してくるかもしれない。とういう懸念があったのだが見事に当たって明治政府は公衆に対して弾圧をおこなった。

結局、文化人と普通の人の二グループに分ける文化だけが残り今に至るのだ。

文化人は支配階級として普通の人は無知のものとして。無知なものほどコントロールしやすいものはない。




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