第33回全日本カバディ選手権大会を観ました
こんにちは、雪乃です。今日(昨日だけど)はカバディの全日本大会です。
今回ももちろん現地へ行くつもりだったのですが、まさかの木曜日に不整脈を起こすという痛恨のミスをしたため、急遽自宅から配信で観戦することにしました。あ、ちなみに入院とかはしてないしめっちゃ元気です!病院に行ったその日に普通に家に帰されたくらいには元気です!金曜日に休み取って1日寝たら復活しました。
とはいえめーーーーーーーーっちゃ悔しいです。せっかく理想的なスポーツライティングの本にも出会えて気合いを入れていた矢先だったので……。万全の状態で一大イベントに臨めないのが本当に悔しい。
しかし有難いことに配信で観戦できましたので、とりあえず観た試合の感想です。
観た試合①ジャガーノートカバディクラブ vs ジモディ
年齢的には若手、しかし経験豊富なジモディと、今年創設された新チームながら前回大会で快進撃を見せたジャガーノートカバディクラブ。序盤は互いに流れを掴ませない展開でしたが9番の原田選手のレイドでの得点からジャガーノートが流れを変え点差を広げます。対するジモディは伝統の守備で対抗、追い上げを見せますが、ジャガーノートが強い。攻守両面で積極的に取り返すジモディですが点差はなかなか縮まらず、最終的には35対60でジャガーノートカバディクラブの勝利となりました。しかしまとまりのある守備に加え、キャプテンである1番・中山選手のレイドにはやはりキャプテンらしい風格を感じました。
観た試合②赤スパッツ軍団 vs 茨城シーイーグルス
茨城シーイーグルスは平均して競技歴は短めではありますが、日本代表選手を擁する赤スパッツ軍団に食らいつきました。
今回は配信での観戦したのですが、広告が入った瞬間に点数が動いたために序盤で思いっきり大事な局面を見逃しました。せめてハーフタイムかタイムアウト中にに広告入ってくれ~!もうカバディのためにYouTubeプレミアム入るか~!
赤スパッツ軍団はコートの全面に渡って伸びるプレーが印象的で、かなりの点差をつけて勝利しました。
観た試合③栃木ガーナレンズ vs 東京レイズ
この対戦、どこかで見たことがあるような……と思ったら、マイナー競技認知度爆上祭で開催されたエキシビジョンマッチで対戦した2チームでした。エキシビジョンマッチでは僅差での試合の結果東京レイズが勝利していましたが、今回の全日本大会は栃木ガーナレンズが大差をつけ勝利しました。
東日本大会で公式戦初勝利を遂げた栃木ガーナレンズは今大会でも勢いがあり、前半から着実に点を重ねて差を広げます。東京レイズは栃木のエースレイダー・山本選手のレイドを捕らえる安定感のあるプレーが見られました。
後半で東京レイズがローナを取られた直後にキャプテンの菊地選手が出場し力強いプレーで魅了。しかし勢いに乗る栃木が最後まで強かったです。
観た試合④百足 vs 上方ManGunners
個人的に注目していた対戦です。濃い百足と重い上方ManGunnersの対戦は前半から接戦に。上方は百足のキャプテン・阿部克海選手の飛ぶレイドを捕らえるなど安定の守備を見せます。上方ManGunnersの守備は決まった瞬間に地球上の重力が全部コート上に集結したかのような重みを持っています。しかし今回は百足の守備が硬かった……!
百足は浦山選手が攻守両面で高い成功率を見せ、またジモディを牽引した泉選手・志村選手のレイドのスピード感も安定していました。
観た試合⑤SE"GOD"ON vs Repunkur
南端のチームと北端のチームによる対戦。大会の度にチーム名が変わることでお馴染みの鹿児島ですが、今回のチーム名は「SE”GOD”ON」。プログラムのSE"GOD"ONのページを開くたびに「坂本ローナ」が目に入るのでツボに入ります。幕末とカバディがこんなに綺麗に噛み合うことある?(鹿児島のチーム紹介、毎回面白いので密かに楽しみにしてます。好き。)
Repunkurはスピード感のある攻撃やまとまりのある守備が好きなのですが、やはり鹿児島も強かった。鮮やかな追撃が記憶に残る東別府選手を始めとした選手が活躍。明日の試合へ駒を進めました。
観た試合⑥Akatsuki vs 摩耶
摩耶は以前も活躍を見せたコイワイ613のOGチーム、一方のAkatsukiも経験豊富なチームです。
摩耶はコイワイ時代に鮮烈な印象を残した選手が所属しており、前半から着実な強さを見せました。失点を続けさせない、取られたらすぐに取り返す。そういったプレーにより守備では常に多人数を維持。
両チーム共にレイダーは常にエースが出続ける試合となりました。摩耶の木藤選手や赤津選手、Akatsukiの黒柳選手は今大会でも安定抜群。摩耶の塩野選手はコイワイ時代から変わらない盤石の守備は流石の一言です。
観た試合⑦Lapis Lazuli L vs HKKSU
Lapis Lazuli LはLapis Lazuliの女子チーム、対するHKKSUは香港のカバディチームです。日本の大会で海外のチームを見られるとは思っていなかったので驚きました。
前半は僅差でLapis Lazuli LがリードしていましたがHKKSUが追い上げ同点に追いつきます。後半も点の取り合いになりましたがHKKSUの素早いフォロー、イウ・ワイ・イェン選手のアンクルキャッチを始めとする正確なアンティ、チェン・ツー・ラム選手のレイドが光り点差を広げました。
観た試合⑧Babylon Breakers vs 赤スパッツ軍団
どちらのチームも日本代表が在籍している注目の試合。試合開始直後に阿部選手がレイドで得点し、序盤から波乱の試合になることを感じさせました。阿部選手はこの後もレイドに出続けて試合の柱のような存在に。
Babylon Brekersは守備を仕掛けた瞬間からフォローで決めるまでの時間がとにかく短い!一瞬で決まる守備です。
前半からBabylon Breakersが赤スパッツ軍団を引き離しますが、後半で赤スパッツ軍団が猛追を見せ緊迫感のある試合となりました。特に後半で赤スパッツ軍団の河手選手が見せた大量得点は本試合一番の見どころです。
Babylon Breakersの寺内選手はセカンドからのダイブを得意とする選手ですが、今回も守備で活躍していました。
観た試合⑨AKS vs 栃木ガーナレンズ
東京レイズを破った栃木ガーナレンズが対戦
するのは「白い野望」AKS。優勝候補でもある強豪チームです。前半終了時点で13対11と、AKSがわずかにリードしながらの接戦となりました。
後半はAKSが優勝候補としての貫禄を見せ栃木ガーナレンズを引き離したものの、栃木ガーナレンズも佐藤選手や山本選手の攻撃、辰巳選手の守備を中心に食らいつきました。
AKSはニシャンタ選手のアンクルキャッチなど正確なプレーが光り、またベテラン勢も躍動。結果としてはAKSの勝利となりましたが、栃木ガーナレンズが練習試合などで積み重ねた経験値を実感させる試合となりました。
観た試合⑩Lapis Lazuli vs 百足
上方ManGunnersとの試合に勝利した百足と、本日初戦となるLapis Lazuliとの試合。レイドでは着実にボーナスを取ってLapis Lazuliを引き離しながら守備でもスーパータックルを決めます。アジア大会への出場も記憶に新しい高野選手、また今井選手や荒竹選手といった盤石のレイダー陣を軸に進めていましたが百足が逃げ切る形に。最後は阿部克海選手が4得点を決めました。泉選手がレイドで得点を重ねてローナ直前で粘りを見せるなど、終始見応えのある試合でした。
百足といえば、忘れられない試合があります。それが、昨年の6月のチャレンジカップの決勝戦。OCEANUSとの試合で、残りの試合時間や点差から見ても、百足が逆転するのは難しいだろうな、という状況になりました。しかしそんな中でも百足は最後まで攻め続け、最後の攻撃で5得点を獲得。会場で、その日一番の歓声が起きました。あの光景を見たとき、このチームを応援したいな、と思いました。
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昨年の東日本大会(私がコロナに感染し現地観戦を断念)でも思ったのですが、本当に、配信があるのがありがたい限りです。明日も自宅から観ることになりますが、最後まで楽しもうと思います。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。