キングオージャーショー第4弾を観ました(ネタバレあり感想文)

 こんにちは、雪乃です。今日はキングオージャーショー第4弾の初日ということで、シアターGロッソに行ってきました。
 ちょっと、もうね、何から書いたらいいのか分からなくなるくらいには良かったです……最高でした……。最高すぎて帰りの電車で乗り過ごすところだった……危なかった……。
 第4弾はキングオージャーショー最後のラストを飾る演目ということもあり、本編終盤までの脚本を踏まえたストーリーになっていました。
 第4弾は素顔の戦士公演。第3弾に引き続き本編に出演中のキャスト本人が出演しているのですが、第3弾より素顔の戦士の登場シーンが多く、ストーリーも本編に組み込めそうなほど濃厚。「キャストの演技力フル活用」「ギャグシーンは全力で遊び倒す」等々、キングオージャーらしさに溢れていて良かったです。
 あと、今回印象的だったのが変身シーン!特に冒頭の変身は、キャストとスーツアクターの交代があまりにも鮮やか、かつ一瞬で凄かったです。映像やプロジェクションマッピングにも磨きがかかり、舞台と特撮が完全に融合した総合芸術を観ることができました。

 さて、以下の感想はネタバレを含みます。未見の方は回れ右でお願いします。











 今回のストーリーは、ヒアリーという怪人の力でギラくんとジェラミー以外の4人が性格を変えられてしまう、というもの。本編の「シャッフル・キングス」を思わせる趣向でありつつ、ドラマとはまた違った形でキャストの演技を楽しむことができました。
 またこういう「キャラ変」が楽しめるのは、それまでのキャラクター造形の積み重ねがあってこそ。1年間の集大成としてのヒーローショーは笑ったり泣いたりで大忙しで楽しかったです。

 キャラクター/キャスト別感想です。

 まずはギラくん!名乗りが「ギラ・ハスティー」になってて泣きそう。
 子どものようにも見えたり、皆のお兄ちゃんのような顔になったり、等身大の青年だったり、王様としての顔を見せてくれたり、一見相反するような要素が不思議と同居しているところがギラくんの魅力で、そんなギラくんが「存在している」事実を確かめられて嬉しいです。
 劇場を明るく照らす存在感はまさしく唯一無二。本編でデズナラク様がギラくんを見て「明るい」と言うシーンがありましたが、本当に存在そのものが「明るい」んですよ。眩しくてまばゆくて明るい。ギラくんの持つ明るさは本当に稀有だなあ、と実感しました。
 私はギラくん推しなのでどうしてもギラくんの話ばっかりしちゃうんですけど、私はギラくんを演じる酒井大成さんのお芝居の「嘘のなさ」が好きなんです。ナチュラルともリアルとも違う「嘘のなさ」。虚構であるはずの芝居に嘘がないように感じられるというか、虚構のヴェールの向こうに真実が透けて見えるような、そんなお芝居が好きなんです。この「嘘のなさ」が、「邪悪の王を演じていても言葉に真実味があり、説得力を伴う」序盤のギラくんを作り上げたんだろうな、と思います。

 続いてジェラミー。華やかな佇まいに品のある所作が印象的なジェラミーは、すべての瞬間がオペラ泥棒でした。
 キングオージャーショー第2弾を観たときに、ジェラミーというキャラクターそのものがスター性を持っているな、と感じたのですが、実際に演者さんご本人を見るとさらにすごい。劇場全体を持っていく力を生で体験できました。登場した瞬間の、照明も歓声もすべてを掴む力が最高。2000歳の持つ余裕を常に湛えた口調も説得力があり、何より本当に良い声でした。

 ヤンマ総長。性格を変えられた結果可愛くなった総長。カグラギ殿とイチャイチャ(?)し始めた時点でもうダメ。面白すぎる。どんなギャグシーンでもナチュラルに演じ切る確かな演技力が遺憾無く発揮されていて大満足でした。ほんと、間違いなくキングオージャーの屋台骨よ、この演技力。
 性格が元に戻ったときの反応も含めてず〜〜〜〜っと面白かったです。

 ヒメノ様。性格が変わった結果、まさかのドスのきいた関西弁を話すようになるのですが、どんな口調や振る舞いでも品格を失わないのが最高に我らが女王陛下でした。
 第4弾を観て、本編で村上愛花さんが「カメジムが化けている、品のないヒメノ・ラン」を演じられていた回を思い出したんですけど、あの演じ分けってやっぱり凄かったんだな〜と実感。「シャッフル・キングス」のときに演じたカグラギ殿役とはまた違った強さやカッコよさがあって素敵でした。

 リタ様。性格が変わった結果、ハイテンションなアイドルキャラになったリタ様。ニコニコで客席に手を振ってくれるのが本当に可愛かった……。不動の王としての凜とした真っ直ぐな立ち姿と素敵な低音ボイスから可愛いアイドル姿まで、振れ幅がすごすぎました。本編のアイドル回と違って衣装や髪型は普段のリタ様と同じのはずなんですが、脊髄反射で拍手を届けたくなるくらいにはアイドルでした。本当にキラキラしてた。

 カグラギ殿。性格が変わった結果チャラくなった挙句に可愛くなったヤンマ総長を口説いてイチャイチャし始めたの、もう何もかもが凄かったです。あの時間、私は何を見ていたんでしょうか……?
 「シャッフル・キングス」のときのヒメノ様役とはまったく違う性格だったので、カグラギ殿が一番ギャップがありました。衝撃のあまり記憶があんまりないんですけど、見ていて本当に自分の中で何かが始まった気がしたし、マジで狂うかと思った。たぶんあともう1回観たらチャラいカグラギ殿に完全に狂ってしまう……怖い……。

 あと第4弾で好きなところをピックアップすると、
・グローディの怪人態を生で拝めたの嬉しすぎる!
・ヤンマ総長とヒメノ様が2人で戦うシーン、デュエダンみたいでめっちゃ綺麗だった!
・観客参加型のゲームパートの比重が高くて、アトラクション感強め
・終演後のトークパートのゲームでフリーダムに進行するジェラミー
・Gロッソでもキョウリュウジャーコラボ要素あり
・あえての静かで落ち着いた名乗り
あたりです。全要素楽しかった〜〜〜!!!見たい要素がすべて詰め込まれていて最高に楽しかったです。



 第4弾では、王様たちがチキューから地球のシアターGロッソにやってきて観客たちと出会う……という形式になっています。ゆえに物語の最後で観客はチキューに帰っていく王様たちを見送ることになるのですが、本編が面白かったこともあって、笑って送り出せたんですよね。

 キングオージャーは今月でドラマ本編が完結してしまうので現時点で寂しさでいっぱいなのですが、第4弾を観たことで、笑って本編を見届けられそうな気がしました。
 最終回は絶対泣くと思うんですけど、きっと今日みたいに、拍手と笑顔で王様たちを送り出したい。それに、きっとキングオージャーなら、笑って送り出せる最終回を作ってくれるだろうな、と信じています。

 いよいよ大阪に続いて東京でもポップアップショップが始まりますし楽しみです。行ったら最後ものすごい金額を溶かしそうで怖いんですが。
 あとファイナルライブツアーのチケットが当選していた場合私は遠征することになるので出費がヤバいです。しかも12月にはメモリアル版オージャカリバーが届くのでさらにヤバい。全長80cmの剣ってどうやって収納したら良いんですか?

 ゴールデンウィークにはVシネもありますし、最後までキングオージャーという作品を楽しみ尽くそうと思います。

 わんぷり初回をリアタイするために今日は寝ます!本日もお付き合いいただきありがとうございました。


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