わたし、実は70歳なんです

どうも今日はだるいな～とコーンスープ飲みながら、新聞を読んでいると、美容液成分配合のクリームの広告が大盤振る舞いで1ページカラーでどどんと出てきた。

どうみても40歳くらいしか見えない女性がにっこり笑って
「わたし、実は70歳なんです」
と吹き出しがついている。

信じられない。間違いなくフォトショで加工している。としか思えないほどのしわのなさ。

なんとなくつけていたテレビのCMでも
「わたし、こう見えて70歳！」

なんなんだ、今の70歳は。みんなアラフォー、アラフィフくらいに見える。

美容液成分配合のクリームを塗ったくって、若返りのコラーゲンサプリを飲んだら、20歳～30歳若くなるのか。

まあ、それはいいとして
「わたし、こう見えて」「わたし、実は」
というフレーズ、そして超絶うれしそうな顔をした二人を見ると、若く見られることが喜びでもあるし、価値があると言っているように聞こえる。

なんでみんな若く見られたいんだろう。見た目が若いといいことがあるんだろうか。お金がわんさか入ってくるんだろうか。

わたしは若く見られたいというより、顔のデフォルトがいつもニヤニヤしている＝バカそうにみえる。これをなんとかしたい。
微笑んでいるつもりなのに、
「何、にやついてんの？」
とよく言われる。

ライターなんてやっていると若く見られるより、ちょっと上、もしくは知的に見えたほうがインタビューしやすいし、信頼もされる。
顔はどうにもできないからいつも洋服でなんとか決着をつけている。

という話を母親にしたら

「あんたも70歳になればわかるわよ」

といわれた。そうかな。40代でも30代に見られたいと頑張っている人いるけどな。

年とってしわくちゃおばあちゃんになるのは全然かまわないが、みすぼらしいのは恥ずかしいので身なりはきちんとしたい。

そういえば、首長族の人はおっぱいは恥ずかしくないけど、生の首を見られるのが超絶恥ずかしいという。

イスラムの女性は人前で髪を見せるのが恥ずかしいという。

人により価値観はさまざま。

自分が心地いいと感じるところが恥ずかしくないところなのだ。

なので、わたしこう見えて70歳！になれれば心地いいというのであればそれはそれでいいのだ。

あ～どうしたら知的にみられるんだろうな。知的に見えるようになるサプリがあれば飲みたい。デフォルトがキリっとした顔になるクリームあれば塗りまくりたい。開発よろしくお願いします。