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いくたびに展示内容が変わる?!村上隆もののけ京都@京都市京セラ美術館

仕事でがっつりミスしたとある日。こういうときは笑えるエッセーでも買って、気分盛り上げようと思い、本屋にいった。
そのとき平積みの雑誌の表紙が目に留まった。ひまわりのような花の真ん中に、ぽけら~っと笑っているイラストがものすごい圧でこちらを見ている。

カラフルな花びらで統一感もないのになんだかとにかく笑っている花が大量に書きまくられている。そしてみんな笑っている。

笑っている花を見ていたら悩んでいることなんてどうでもよくなってきて、ミスしたことなんてスッコ~ンと忘れられたのである。

これが村上隆さんとの出会い。

とはいえ、村上作品のファンかといえばそうではない。こぼれそうなおっぱいのフィギュアとかは興味がないし、意味不明なキャラクターもたくさんいるのでなんだかよくわからんなと思うときもある。

ただ笑っている花が好きなのだ。
もう一つ、なんとも言えないカイカイキキのキャラクター。
カイカイキキを見ているといろんなことがどーでもよくなってくる。自分を脱力させてくれる、それが村上作品。

そんな村上ワールドが楽しめる展覧会が京都にやってくる!これはいくっきゃない!と前売り券を購入し、2月の寒空の中、京セラ美術館に行った。


入り口から村上ワールド全開。この口をぐわ~んとあけ、ごろんとした目玉が特徴的な鬼。

いい。いい。のっけから村上ワールド。


きたーーーー!お花の親子。天気がよろしくなかったけれども、光り輝いている。そして、安定のあほっぽい笑顔。癒される。


館内にはいたるところに村上氏による解説版。かわいいけれど、カラフル過ぎて読みにくい(笑)

読みにくいけれど、やはり読まなければ作品に深く入り込めないと、目をこらして読むと・・・

な、なぬ?まだ完成してない?!

なんでもこういった展示は外国の美術館やコレクターから借りてくるのが一般的だが、輸送費の高騰、それに伴う保険料を避ける、また作家がいまだ60代で生きているのだから新作を描いてくれないだろうかという無茶苦茶なお願いをのんでしまったがために未完でスタートしたのだという。

と言い切ってしまうあたり潔い。

「予算もないのにほんと迷惑だな~」

と書いちゃっているところも面白くて笑ってしまった。ということで、2月3日から9月1まで、会期中展示を替え続けると。

え?ということは、今日は完成形ではない?来月も再来月も別のものが見られるのか!ということで、本日2回目なのである。策にハマった気がしてならない・・・


未完といえども、見どころは満載。洛中洛外屏風には、こんなところにカイカイキキ?!と宝探し気分になる。


東西南北を守る四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)の間では暗闇の中に浮かぶ村上作品が幻想的。

白虎は今年のPCの壁紙に決定!とばかりに人がいなくなったときを見計らい、パチリ。すでにデスクトップには白虎。今年の運気が上がること間違いなし!


なんなんこれ?!と思っていたら、まさにそこをついた村上コメント。

「ん?なんだこの作品」数字がたくさんあって絵が見えないじゃないか!と、気づいたあなた正しいです。この絵は完成しておりません。完成していない、でも展示しなければいけない。あえて強調しました・・・つづく

ということで、2024年秋にってことは最後のほうにならないとみられない。もちろん、3月時点でもこの状態。
完成形がみたい、となるともう一度京セラ美術館にいかねばならない。

ということで行くんだろうな。


フィギュアコーナーは、おっぱいもりもりのお姉ちゃんがたくさんいて興味が無いからスルーと思ったら、あ!チューバッカ!?(←スターウォーズ)もどきを発見して見つめてしまった。

こいつはかわいい。かわいいぞ。とうとう、村上フィギュアワールドにも足を踏み入れてしまった気がしてならない・・・

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