見出し画像

護衛艦、潜水艦とあとひとつ

「秋田港に海上自衛隊の潜水艦が来て中の見学できるんだって。行きたいな~」

と父ちゃんから誘われた。

いろいろ突っ込むところはあったが一番気になったのが「潜水艦」。自衛隊が保有している艦艇の大きさや規模、機密情報などなど、詳しくはないが潜水艦ってそんな簡単に行き来して、中を公開するだろうか。そもそも潜水艦ほどの巨艦が秋田港にこられるのか?

こんなときのためのグーグル先生。

「秋田港 自衛隊」

で検索すると・・・

【秋田市】海上自衛隊「掃海艇はつしま」が秋田港で一般公開を行います(7/31~8/1)

やっぱり、潜水艦じゃない。掃海艇?聞きなれない・・・字面から想像するに、海を掃除するということか。

航路の安全を確保するため、海中敷設された機雷や不発爆弾などを捜索して除去すること。「湾内を掃海する」

コトバンク

なるほど。機雷といえば、黒海に機雷が見つかり、ウクライナの艦艇が航海できないとかのニュースを見聞きしたような気がする。

海の爆弾の機雷を見つける掃海艇・・・なかなか見るチャンスないじゃないか!行かねば!と父ちゃんと行ってみた。

実際見てみると、思っていたよりも小型。

海上自衛隊 掃海艇「はつしま」

船艇内での説明によると、磁器に反応する機雷もあるため、磁器を帯びない素材の「FRP(繊維強化プラスチック)」や「木」で作られているとのこと。エンジンもそういった素材で作らなければいけないため、あまり馬力があるものを搭載できず、車でいうところの時速30kmしかでないのだそう。

時速30kmでわざわざ秋田港まで・・・ありがとうございます。

「肩が凝ってもピップエレキバンつけれないんですよね」

茶目っ気たっぷりに説明してくれた自衛官の皆さん、ほんとにご苦労さまでございます。

おお!機関砲ではないか!するとちびっこが

「この黄色いのが飛ぶの?」

と無邪気に質問していた。

「いやいや、これはただのカバーだよ」

ヤバい、ちびっこと同じレベルのことを考えていた。口に出さなくてよかった・・・

「上にある旗は国の旗なの?」

またしてもちびっこ質問

「これは、国際信号といって、今、助けてもらいたい、通信したいといったことを伝えるためのものなんだ」

「ふ~ん、じゃあ、今日は何を伝えているの?」

「これだよ」といって指さしたのは国際信号のイラストの下のWELCOME

なるほどね・・・

ヤバいヤバい、ほんとにちびっこと同じレベルしか知識がない。

艦艇内は、NHKのドキュメンタリー番組でみた潜水艦の食堂と同じような食堂があった。

秋田はものすごい久しぶりに太陽がお目見えした穏やかな日。遠く男鹿半島も見られた。

もうすぐ梅雨明けの気配は感じるが、今年はまさに暴れ梅雨。農業水路に泥が入ったり、圃場が冠水したりと今年もまた大きな爪痕を残された。

掃海艇は、本来の仕事のほか、海難救助、災害地への支援物資も届けているそう。そんな話を聞き、やってもやっても終わらず、へこたれそうな農地復興作業、へこたれずにやらねば!と掃海艇から力をもらい、圃場へ向かったのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?