治る感覚っていい

風邪をひくのも、コロナにかかるのも、ましてや病院に入院しないといけないほどの大病を患うのも嫌いだ。

もともと、病院に行くのが面倒ということもあって、ちょっとやそっと体調が悪いからといって病院にはいかない。痛みにも強い方なので、ちょっとやそっと痛いからといって病院にはいかない。

極限まで我慢して、大事になるのは本末転倒なので、健康診断は行くようにはしているが、それさえもめんどくさいと思ってしまう。

病院に行きたくないから予防をする。

まずは風邪をひかないように日々、運動したり、規則正しい生活を心がけているが、入稿が立て込んでくるとそうも言ってられない。暖房をつけるとぼ～っとしちゃって、昼寝モードになるからと、ものすごい着こんで温かいお茶で暖をとりながら、寒い部屋でひたすら原稿を書き、やっと年末年始だ～と気を緩めた瞬間、風邪をひいた。

せっかく、遊びまくろうと思っていたのに最悪だ。
鼻水がツーと降りてくるのが合図。風邪の前兆なのはうすうす勘づくが、風邪と認めたくないため、まずは寝てやり過ごそうとする。しかし順調に風が悪化し、のどがイガイガしてきて、咳が出始めたころ、ようやっと市販の薬に手を出す。

すると、なんの麻薬が入っているんだ？というくらい数日で治ってしまう。薬の進歩に驚くばかり。
風邪のひき始めからのだるさもなくなり、朝起きた瞬間、体の奥底からエネルギーがみなぎる感覚。通常モードに戻っただけなのに、生まれ変わったかのような爽快感。風邪は引きたくないが、あのエネルギッシュさを味わうと、治るって感覚はいいなと思う。

治るとは少し違うが、コロナのワクチンをうったときはさらにすごかった。腕がはれ、熱を帯び、発熱と倦怠感を3日ほど経験した４日目の朝。マラソン選手並みのスピードで走れちゃうんじゃないかと錯覚するほどの体の軽さ。よ～しやったるで～というやる気。あの感覚もよかった。

日々の健康に感謝しつつも、ついだらだらしてしまうダメ女なので、あの治った感覚をたまに味わいたいなと思うのだ。