20年前のアジアン首巻ブームの発掘
海外旅行にいく目的は、世界遺産の絶景をみたり、海外ならではのグルメを食べたり、友人に会ったりと人それぞれ。
今は超円安で海外から友人がくるたびに
「なにこれ!なにこれ!安い~!」
と狂喜乱舞して、買い物をしまくっているのをみると、
「あ~ひと昔前のわたしもそうでしたわ」
となにか、暗い気持ちになっている。
当時は、実家の秋田に帰るよりもニューヨークにいく航空券のほうが安いなんていうめちゃくちゃな格安航空券があり、アジアにいけば100円で泊まれる宿があり、1000円もあればおなかがはちきれんばかりにおいしいグルメが食べられて
海外旅行ひゃっほ~い!
の時代だった。しかも、旅行にいったら財布の紐がびろんびろんに伸びちゃうから、ちょっと気になる程度であれもこれもと買いあさっていた。
なんといっても安い!失敗したとて痛くもかゆくもないのだ。
さらに軽いお土産ならなお買いまくる。
一時期、どこにいっても目について片っ端から買っていたのが布もの。
当時、やたらめったら首にぐるぐる巻くのがマイブームで、長くて大判の布を見つけてはホイホイ買っていた。
ベトナム・カンボジア:市場のおばちゃんがほっかむりしていた赤のギンガムチェックの布。
タイ:マーケットの中で売っていたカラフルな布
上海:仏陀のイラストと経典が書かれている布
チベット:伸縮する温かい布
インド:ペラペラ、すっけすっけのヒンディー語が書かれた布
トルコ:おっちゃんたちが首に巻いていた黒いチェックの布
アメリカ:アメリカ国旗を黄色と緑に変えた布
とまあ、枚挙にいとまがない。
特にアジアのマーケットは1枚100円程度の布がごろごろあり、お土産に20枚とか買っていた記憶がある。
とはいえ、布は布。特に使い道もなく、結局、日本に帰ってくると、日本でいつも使っている高品質の布をぐるぐる首に巻くから、お土産で買ってきたものは必然的にタンスのこやしに。
引っ越しするときに整理をしたら段ボール1つに入りきれないほどあった。買ってから10年を過ぎた布も多々あったが、旅の思い出はなかなか捨てられない。とはいえ、一度も使わず、今後も使う予定がナッシング。
それでも捨てられない貧乏性はひとまず段ボールにまとめ
「旅の思い出 布コーナー」
と書いて放置し、新しい家でもガムテープをとることもなくタンスの奥の奥にしまってからさらに10年。
整理ついでに久しぶりにあけたら、虫に食われることもなく、キレイにこんにちはしてきた。
20年も一度も使わないならもう二度と使うまい。
とはいえぽいっと捨てるにはおしい。が、メルカリで売るほどのものでもないし、配送手続きするのも面倒・・・
と考えながら、ちょいと買い物にでかける。いつもは入らないアジアン雑貨やが目に入り、店内に入ると、家でみた厚手の首巻と同じようなものが並んでいた。
お値段3980円!!!
ぬあんと!もしかしたら、その値段で売れちゃうんでは?
20年前という付加価値もついたら2倍かも!
なんて思うとますます捨てられない。
でもいらない。さてどうする?
ふとアジアン雑貨好きの友人を思い出し、何も書かずに写真だけを添付。
「なにこれ!なにこれ!全部いるー」
さすが長年の友人。なにも書かなくてもわかるのね。
と引き取りてが見つかって喜んでいた時、テレビをつけたら「なんでも鑑定団」がやっていた。
もしかしてこのいらんと思っている布たちの中に、あっと驚くお宝があるかも!と急にあげるのがいたましくなる貧乏性。
今日も読んでくれてサンキュー(英語)
さっきアジアの友人から電話がきた。顔を突き合わせてなら、なんとかノリくれるが電話だとごまかしがきかない。言っていることが理解できず
「メールをくれ」
と頼む。がっくし・・・
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