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分人という考え

喫茶クロスロードという音声配信で紹介されていた書籍

私とは何か「個人」から「分人」へ
著者:平野啓一郎


そこで「分人主義」という考え方を知った。


喫茶クロスロードでは、ママになった自分として、話が繰り広げられていた。

これを聞きながら、私は結婚した後の自分の違和感=アイデンティティの変化を思い出した。

私はママになるよりも前に、ここでまず自分ではない自分に意図せず遭遇した気がする。
会社でも旧姓を使い、新しく付き合い出す人もそういなかったので、書面以外で戸籍名を名乗ることはほぼなかった。なので自分の中では変化はないつもりだった。

ところが、たまたま異動した部署の上司が残業をさせない主義で定時帰りをしていたら、元部署の方に「(結婚したし)帰ってごはん作らないとだもんね」と言われて、モヤモヤしたのを今でも覚えている。(むしろ当時の私はもっと残って仕事がしたいくらいだった…)
帰っても夫の帰宅は遅いし、独身時と変わらず1人で晩ごはんだけどなーと思ったのに、いい切り返しの言葉がでなかったのだ。

では、私のママ分人はいつ登場したのか…

いつからか戸籍名で名乗ることがスムーズになってきた。たぶんそれからだ。

出産時の入院で毎日ことあるごとに名前を確認されて、あぁ私は〇〇さん(戸籍名)なんだーと認識した覚えがある。これが1st STEP

予防接種の予約や子育てひろばの予約で、息子の母として名乗る。この辺が2nd STEP

保育園からの電話で、はい〇〇です(戸籍名)と電話に出る。固定電話もなく会社のスマホも旧姓で名乗るので、これが1番新鮮だった。きっとこの辺からママ分人が登場しつつ、使い分けをしていたのではと思う。


紹介された書籍は未読なので、解釈がもしかしたら違うかもしれない。でもこんなことを感じた1日でした。
きちんと読んでみたらまた新しい発見があるかも。

喫茶クロスロードの配信はこちら↓

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