映画『騙し絵の牙』観賞

大泉洋主演映画『騙し絵の牙』観賞。
『罪の声』の作家、塩田武士が大泉洋を「あてがき」して書いたという小説を、もちろん大泉洋で映画化。

小説は読んでいないんですが、小説のあらすじを読んだ限りでは、多分小説と映画はちょっと違うような。

「主人公は出版大手の薫風社で、カルチャー誌「トリニティ」の編集長を務める速水輝也。40代半ばの彼は、同期いわく「天性の人たらし」だ。周囲の緊張をほぐす笑顔とユーモア、コミュニケーション能力の持ち主。部下からの信頼も厚い」

とありますが、映画ではそんなに速水は魅力ある人間には描かれていません。

確かに、頭のキレる立ち回りの上手い人間で、ユーモアもありコミュニケーション能力も優れてはいるけど、だからといって周りに慕われている訳ではない。

というか、大泉洋が主演って感じはしなかった。
どちらかというと松岡茉優ちゃんが軸となってる感じで、大泉洋(速水)の動きや心情はほとんどわからない。

内容的にも出版業界のこととか、経営の話が出てくると、とたんに私はついていけなくなる。
なので、ちょっとストーリーを細かい所まで完全に理解するには私には難しかったかな。分かりやすいものが好きなので。
「騙し」っていっても、それほど意外なオチでもなかった。

でも、役者の演技を観る分には面白かった。
松岡茉優ちゃんは流石の、真面目なコミカルさを見せてくれたし、大泉洋の速水、格好いい。
私が松岡茉優ちゃん演じる高野だったら、惚れちゃうけどなぁ。

周りから慕われている訳ではないけど、強烈なリーダーシップ、推進力。精神面のタフさ。それでいてユーモアラス。何考えてるかわからないようなところには振り回されるだろうけど。

二人の間に、何か特別な感情が芽生えるような流れはないのかとドキドキしながら観てたんですが、そういうのはなかった(笑)

終盤に薫風社の屋上で二人で話すシーンではちょっとドキッとしたんですけどね。

小説ではどうなんだろ。
ちょっと小説を読みたくなりました。

簡単な備忘録として。


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