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ニュース速報が怖い

※以下、あの日のニュース速報の文字が出てきます。思い出したくない方は読むのをお控え下さい。

あの日、私はTBSの【音楽の日】を見ていました。

子供と一緒に料理をしながらのながら見。
録画してあったので後でゆっくり見返すつもりでした。

いつものニュース速報。
今日の東京のコロナ感染者数。

そして少ししてからまたニュース速報を知らせる音。

コロナはさっきやったから、今度は政治関係か?くらいに思いながらテレビ画面に目をやった。

目に入ってきた文字。
「三浦春馬」「死亡」「自殺」

最初は固まり、そして一度小さく
「は?」

少しして…
「は!?」

そして最後に…
「…はぁ~!?」

子供がキョトンとしながら「なに、なに?何があったの?」と聞いてくる。

とりあえず手を洗い、スマホを手に取る。

「ごめんね、ちょっとお母さんびっくりしちゃって。ちょっと今動揺しちゃってるから。ちょっとニュース確認させてね。」
と、やたら喋って自分を落ち着かせる。

ネットニュースにもニュース速報と同じ文字が。

間違いでも夢でもない。

それでもまだなんだか信じられなくて、また子供と料理の続きをし、夜、子供を寝かしつけたあと、録画の音楽の日を見直しました。

城田優さんの歌唱で泣きました。
ここで初めて、本当なんだと思い知りました。

すぐには信じられなかったあの日から、少しずつ現実を受け入れなければとなんとか前に進んでいた日々。そんな中で続いた訃報。

もう、第一報を目にした時点ですぐに現実なんだと飲み込めるようになってしまっていました。

春馬君の時は「こんなことあり得ない」と思っていた事が、今では「あり得ること」という風な認識になってしまっている。

竹内結子さんの訃報をスマホの画面のポップアップで見た時、「自殺」の文字はなかった。
だけど、すぐに覚悟した。

それ以来、芸能人の方の訃報の第一報を見ると、まさか…?と思ってしまう。
お歳をめした方でも藤木孝さんの件がある。

自殺ではないとわかると…不謹慎ですがホッとしてしまいます。
歳をとって病気で亡くなるというのは…ある意味健全であると思ってしまう程、私の脳内は麻痺してしまっているのかもしれません。

最近、テレビのニュース速報の音がなる度に身構えてしまいます。

自分の胸を手で押さえながら画面にどんな文字が出てくるのか息をのんで凝視する。

私が怖れているニュースではないとわかると、心底ホッとする。

私でさえこんなに怖いのだから、同じ世界で生きる芸能界の方達の恐怖や不安はどれ程なのだろうか。

本当は、まだ全然、受け入れられていません。

みんなが思っている。

本当にもういないの?

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