Outer Wilds - Echoes of the Eye クリア後の日記
まだ本作品をクリアしていない者はここで読むのを辞めていただきたい。
Outer Wildsというゲームは全ての情報を遮断し自分のチカラでクリアすることにこそ意味のあるゲームだ。
普通のゲームは、ゲーム中のキャラクターが敵を倒し経験値を手に入れてレベルアップし、段々と強くなり最後のボスに挑めるようになるものだが、本作品は違う。
本作品の主人公はプレイヤー自身だ。あなた自身が経験し、知識を蓄え、考察し、仮説を立て、実証することで、点と点が線で繋がり壮大なストーリーとなる、新しいタイプのゲームなのである。
例え途中で行き詰ったとしてもヒントを検索したりしてはならない。詰まったら考えが固執しすぎないように一旦プレイを切り上げてコーヒーでも飲みながらじっくり考える時間を作ったり、別の日にトライし直したりしながらプレイすることが大切だ。
とにかく最悪なのは、一気に進めたいがためにネットで検索してヒントに頼ることだ、それだけは避けなければならない。
はじめに
ゲーム中で考えたことを忘れないようにまとめておこうと思う。
私の個人的な思いなので、完全に間違っている可能性が高い。とても考察と呼べるようなものではないので生暖かい目で見てほしい。
あと、初noteのテスト投稿でもある。Outer Wildsの考察をみていたときに初めてnoteというサービスを知ったので私も試しに使ってみることにした。
鹿が住んでいた星
常に土星が見える星に住んでいた。つまり土星ではなく土星の衛星(地球でいう月)に住んでいたのだと考えられる。
小さな星で資源もあまりなく、あの流れ者(宇宙船)を作るために資源を使い果たし、大地は荒れ草木は枯れ水は干上がり生き物が住めなくなってしまった。
鹿たちは宇宙の眼の信号に魅せられて、故郷を滅ぼしてまで宇宙船を開発して宇宙を目指したのだ。
流れ者の機能
太陽の活性化を検知すると、太陽から遠ざかり超新星爆発の影響範囲外まで自動的に逃げられるように設計されている。
動力装置が起動した瞬間、電力が使われ一瞬蛍光灯のようにチカチカと暗くなる。
ダムの決壊
リトルスカウトを中心に向かって発射すると、右方向に流される。つまりこの宇宙船では重力のベクトルが真下ではなく若干斜め方向に働いている。だから水流が発生する。
この斜めに重力が働く現象は、宇宙船の太陽側の面で回転している羽が影響しているのだろうか。
超新星爆発から逃げるための装置が起動した瞬間この重力の角度がより斜めに傾き、水流が強くなりダムが決壊したのだと思う。
※ ↑後で間違ってることに気づいた。回転しているのでリトルスカウトは斜めに飛んでいくし、その後も自分は周り続けているのでリトルスカウトが曲って飛んでいるように見えるということ。物理再現が凄い。
恐らく水力発電でできていて、電力が足りなくなったら必要な分だけ強い水流を生み出す仕組みになっているのだろう。
ビジョントーチ
考えてたことを絵にして伝えられる装置
過去の経験や事実だけでなく、思ったことや未来の妄想なども絵にして伝えることができる。
伝えたいことを動画でプレゼンテーションできる便利な機械だ。
宇宙の眼のビジョン
宇宙の目をビジョントーチで見たということは、宇宙の目の意思、経験、妄想、などを垣間見たということになる。
スライドによると、目が赤く光ったあとに、ハーシアン太陽系が滅び、流れ者に乗ってる鹿も滅びる、だがそのあと続いて枯れ果てた大地と鹿の骨に草が生える描写がある。
これが目のビジョンだ。
つまり目が訴えかけたいことは、
太陽系は滅ぼす。お前たちも近くにいると死ぬぞ。だがお前たち鹿の故郷には新しい命が芽生える。
だ。
宇宙の眼とは
量子力学的な意味合いでいうところの観測者のことなのではないだろうか。
このゲームのプレイヤー自身や、本当の現実世界、そういったものの象徴的な存在なのではないかと考えている。
だから起きたこと全てを知っていて最後に全員合流できるし、眼にたどり着くことがこのゲームのクリア条件となっている。
眼のビジョンは、
ハーシアン太陽系滅びる。流れ者の鹿滅びる。鹿の故郷に緑ができた。
というものだったが、これはまさにエンディング最後の光景そのものであり、宇宙の眼がクリア後の現実世界の象徴という考え方が見事に合致してしまうような気がするのだ。
また、このゲームはクリア後にまだクリアしていないプレイヤーの配信を見ると新しい発見があったりして面白いものなのだが、この配信を見ている時の自分は、まさに「クリア後の自分=観測者=宇宙の眼」という状態ではないだろうか。
全てを知っている状態で「はやくこちら側にこれるといいな」と思いながらニヤニヤと観測する私はその時、宇宙の眼に他ならないのである。
結論
宇宙の眼とはクリア後の自分のことである。
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