新曲「夕立はかくしてくれない」の動画制作にあたってやったこと

noteを書くのはお久しぶりです。雪永さくらです。


新曲「夕立はかくしてくれない」、ご覧いただけましたか。


見てない人は正直に右手を上げなさい。

そしたら左手で右の手首を掴みなさい。

次に体を正面に向けたままゆっくりと手首を肩の高さまで下ろし、左方向に引っ張ってください。











これは今考えたストレッチなので、別に効果とかはないんですけど。


※まだ新曲聴いてない人は聴いてから記事を読んでね※


今回の動画は(というか大体毎回そうだけど)曲も動画も一人で作っているのですが、特に動画づくりに関してはめちゃめちゃ大変な思いをしたのでそれをしたためようと思います。


やったこと① 3Dモデルを作る


しょっぱなからハードルが高すぎないか。

雪永さくらの「3D造形」最後の思い出は、小学校時代に石塑粘土で作った二本足のタコみたいな生物(学名:ソーセー人)のため、これは相当思い切ったチャレンジと言えます。


今年2月に新モデル公開してからいろいろ考えていて、実際に着手したのが4月末、モデルができたのが8月でした。

途中データがぶっ壊れたりして(Blender初心者なのですべてが手探り)イヤイヤ期入ったりしつつ、約3か月半。マジやり切った俺超偉い。偉すぎる。もっと褒められていい。都知事とかに。


今回作ったのは、いわゆる「Vroid改変モデル」にあたると思います。

ざっくり手順を紹介すると、


①Vroidで元となるモデルを作成

「セーラー服(襟とスカーフ以外の部分)」「スカート」「顔以外の体」辺りはテクスチャだけ変更してそのまま使う予定だったのと、この時点では顔や髪の毛についてもVroidをなるべく流用しようと思っていたのでちゃんと作っています。(目の大きさを合わせようと思ったら顔がめちゃケバくなったの草だった)

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②Blenderで調整

Blender側で作業したのは以下

・顔の造形:Vroidをもとにしつつ、目元は結構修正
・髪の毛の造形:Vroidで作ったのは微妙すぎたのでこちらで一から作成(正直Vroidよりも作りやすかった)
・セーラー服の襟とスカーフ
・上記のテクスチャ・マテリアル設定
・シェイプキー(顔面いじったらシェイプキーぶっ壊れた^p^)

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今の時代、解説記事や動画がインターネットにごろごろ転がっているためとてもありがたかったです・・・


③UnityでVRMの揺れモノの調整

Unityナニモワカラナイ・・・(一から十まで解説記事を参考にしました)

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という感じで、とりあえず形にはなりました。

ただ、作ったはいいけど結局知識や技術として身についたかと言われると微妙な感じ・・・

なんか雪永さくら昔からそういうところがあって、「全然身にはなってないけどとりあえずもがいてると60点は出る」みたいな。これは一般的に器用貧乏というんだろうか。


それと、今回MVに使うことを思いついたのはモデルづくり中盤だったんですが、その時点で「前からいい感じに見えればええか・・!」という考えに支配されてしまい、

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後頭部のテクスチャを完全にさぼっています。


やったこと② Unityで世界を作る


モデル作成でUnityをちょこっと触った時点で気づいてたけど、まじUnityなんも分からん。なんも分からんのに「Unityで世界を作ろう」と思わせてしまうインターネットは確実に悪。


①土地を作る

なんかUnityは地面を盛り上がらせたり草を生やしたりが(比較的)簡単にできるらしい。でも全然使い方が分からなかったので、結局草生やすアセットに入ってるサンプルデータみたいなやつ使いました。

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いやサンプルがすでにすごすぎる・・・


②バス停を作る

作ってません。神の力をお借りしています。(素直)

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何もない草原にバス停が建った。


③椅子に座る

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VRMを配置してポーズをとらせる。パンツ見えないように右手を添えていますが、最終的なアングル的にいらなかったやつでした。


④ライトとかカメラとかをなんかやる

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というわけでこの画角に相成りましたと。

(最近職場に「と」で話を区切るタイプの人が大量発生していて、一日中「うわ」と思っています)


⑤髪を揺らしたい

風を吹かせるやり方があるのか・・?と思って調べたんですが何も出てこねえ・・・ここは逆転の発想を、ということで「世界」を揺らすことにしました。(これ思いついたときは自分のこと確実に天才だと思った)

まずはネットで調べて出てきた「ものを一定間隔で動かす」みたいなソースをいじって、ランダムにものを揺らすスクリプトを書く。で、配置した3D雪永、バス停、地面、カメラに設定する。そうすると、カメラも含めて世界すべてが揺れているため、観測者である我々には揺れモノに設定した髪とスカーフだけが風に揺れているように見えます。

まるで「地球はものすごい速度で回っているのに、そこに生きる私たちにはそれを感じることができない」みたいな話ですね。違うか。


あとはUnityRecorderでレコーディングして完成です。


やったこと③ 曲を作る


これはマジな話ですが、曲を作ったのは8月入ってからです。(多分2週間くらいで作った)

つまり、曲がないままMV用の3dモデルと動画を作っていたことになるのですが、ステージ作りながらイメージが膨らむという点では、この順序で動画を作るのもなかなか良いなと思いました。


今回の曲はストーリーがあるものの、歌詞の中で表現できたのはその一部だけです。なので、言いたいことたくさんあって、最初はnoteで小説でも書いてやろうかと思ったんですが、文才がなさすぎて完全な蛇足になるため断念しました。

タイトル・歌詞の「かくしてくれない」と概要欄から、皆さん好きに考察してください。(自分の曲の考察、されてみてえ~~~)



動画についてはいつもの手抜き工法なので特に言うことないです。

上下に黒い帯入れるの最高!色収差とビネット最高!



おわりに


ライナーノーツ書こうと思ってたんですが、気づいたらBlenderとUnityの話が半分以上占めてるし、それも結局大して役に立たない情報だしで最悪だね。

それもこれも夏のせいにしときます。




あ、もう9月か。




おわり

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