正解探しをやめる日

誕生日が過ぎ、年齢の重ね方について考えていたら、ふと、私の周りの人は全力で何かに取り組み、全力で地球を楽しんでいる。見えない宇宙のパワーを楽しんでいると気がついた。

では、そのエネルギーは一体どこから来るのだろう？

今の私は、高校生のときに思い描いていた「オトナ」の像とはずいぶんかけ離れている。

23歳過ぎたら素敵なパートナーに出会って、家庭を持って〜なんて安定した世界を夢見ていたあの時。
現実は、そんな世界ではなく、安定ではない世界を渡り歩く、面白い世界が私を待ち構えていた。（幸いなことに私は、不安定な世界に身をおいた方が過ごしやすい人間のため）

私たちが住んでいる世界は、物語のような面白い世界だ。ある日突然思いがけないサプライズがあったり、人との出会いがあったり、生命が誕生したり、何かが現実世界から姿を消したり。不安や恐怖もついて回る恐ろしい世界でもある。

この世界を楽しむ方法は、一人一人違う。
川で遊ぶ人もいれば、海で遊ぶ人、部屋の中で遊ぶ人もいるだろう。

それぞれに自由が与えられているのだから、何かをすることに対して正解はない。

生きていく過程で、自分より人生時間が長い人たちと過ごす機会は必然的に多くなり、何かの誰かの正解にハマることも多くあるだろう。

逆にいくつかの正解に触れる機会があるおかげで、世界を楽しむ方法が見つかるのかもしれない。

ただ、何かの正解があるとするならば、その正解は私たち一人一人の心の中にあるのだろう。
そして、丸つけをしてくれる先生は私たち自身だ。

誰かを存在と認めているから、自分が存在しているこの世界。
どうせ生きるなら、いろいろな人が存在している世界を過ごしたい。

あなたの正解も、私の正解も、どっちが良くて、どちらが悪いなんてことはない。

お互いがお互いに、はなまるをつけて回ったら、世界はもっとポカポカした気持ちになるのではないだろうか。

ふとそんなことを思った夜に。

お世話になっている方々を思い出した。
今私がこうやって考えることができるのも、
大きな宇宙の中で、全力で遊んでいる人たちに出会えたから。

私は、まだ動き出したばかりなのかもしれない。

来年は、何かの建設ラッシュになりそうだ。