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不揃いで、でも一番均等の取れている部屋

マダムが言った。
「私は悲しいわ〜」

そうだった、チェックアウトすること忘れていたww

自室に戻って、荷造りのことを考えた。
「全部リュックに入るのだろうか・・・」

そんな疑問はまあ置いておいて、「この家とも離れるのかー」と、私は少し寂しくなった。

今の家に来て1週間、実感ではすごーーく長く住んでいる気分。天井の高い部屋、ブルーと白の壁、フランスのアンリ・マティスの絵が飾ってある部屋、ヨーロピアンな家具に、小さな部屋に4つもある電気。

不揃いで、でも一番均等の取れている部屋。

そして、なんて言ってるか分からないフランス語。いろんな人が住んでいる家。使いかけのコーヒーマシーンに、常温のバター。

あ〜なんて心地よいのだろう。

完璧じゃないっていいもんだな。

離れるとは、こういう気持ち。いつもと違ったさようならに、ちょっと悲しくなった。マダムはそんな力をホールドさせる力を持っているのかもしれない。「そうか、この時間に留まることはできないんだ」と、止まっている気がした時間も、やっぱり進んでいるのだと実感した。

私たちは生きている。
止まることない時間を。
留まることない瞬間を。

色々な人との出会いと別れが、私たちを弱くも、強くもさせる。

こっちに来て、色々な人に会うことができた。みんな結構個性的。ここで思ったことは、「あっ私もっと出してもいいんだな」ということ。出すというのはわがままではなくて、自我?自己主張のようなもの。周りに合わせて何かを注文するとか、私は朝ご飯いりません、みたいな感じ?wこれが普通なんだけど、私からしたら普通じゃなかったんです、わかりますかこの感じ!

上には上がいたというか、自分の思いを相手に伝える、自己主張をするというのは、ああこういうことなのか、そしてお互い気持ちの良いものなんだと感動したのだ。

私たちはまだまだ軌道修正することができる。違うと思ったら、別の道に進んでもいいし、そのまま同じ道を進むことだってできる。現状維持だって十分な変化だとも感じるし。

ただ、今の私は今までの私にしっくり来ていなく、ちょっと階段を上がって行こうとしている。心地よい場所に身を置き続けるのもよいが、私の場合は次に進まなくっちゃいけないのだから。

マダムの家はとても落ち着く。

私もそんな家の主になってみたい。


2024.11.26 ここで分かったこと。ゲストハウスのような共同生活ももちろん楽しい、しかし、5日に1回くらいは一般的なホテルを挟まないと私は無理だ!wwwマダムごめん!yukina


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