見出し画像

【MONSTER baSH 2024】 伊波杏樹さんとひと夏の思い出 feat.SMA50th



モンバス楽しすぎな!!!!




中井、初めての夏フェスでございました。
香川県は国営讃岐まんのう公園、遠路はるばるやってまいりましたよっと。

さて、私の唯一無二の推しである伊波杏樹さんもモンバスで夏フェスデビューを果たす、ということで出演が決まった瞬間チケット即買いしました。
今回、伊波さんは2日目夕方の「SMA50th Anniversary×モンバス25th Anniversary 五重の奏 “こ~んに~ちは~!! SMA50”」にて出演。
伊波杏樹さんの他には、綾小路翔さん、木村カエラさん、CHEMISTRY、そして錦鯉。

―――――― あまりにも錚々たるメンバー。

にしても團長が居てくれてることの安心感ですよ。伊波さんも4年前に氣志團とコラボしたことがあったために、非常に強い味方だったはず。


並み居る先輩たちに負けないようにという気持ちよりも、そこに先輩たちが居てくれるという心強さが我々にも伝わってくるわけで。
「團長、伊波さんのこと頼みました!」ってね。


行動力の鬼だら、君たち。


いな民、モンバスに集結!!


私が数えれる範囲でも十数人のいな民がモンバスに集結してたと思います。
羽田から飛行機で高松まで来て前泊して、更には愛知県から車、静岡県から18きっぷ、という人までいて。
こんなにもクソ暑い中なので皆で助け合って、昼から色々なアーティストのパフォーマンスを観に行って。
―――――― 楽しすぎね!

BLUE ENCOUNT、フレデリック、DISH//、anoちゃん、ORANGE RANGE。
各々が「このアーティスト観にいきたい!」てのを共有し合い、伊波さんの出番までバイブスアゲアゲで待機しておりました。
この時もこの時でめちゃくちゃ楽しかったので、SMAのステージ以外の感想は後半で書いていきます。


こーーんにーーちわーー!!!


SMAのステージは「MONSTER CIRCUS」という場所。
屋根あってもクソ暑くて、ベルーナドームかな?

17時30分。いなみ時間。
さっきまでのカンカン照りから一気に雨雲が来て、天候がものっそい怪しくなってきた頃。遂にSMAのステージが始まりました。

トップバッターは錦鯉。
勿論生で錦鯉の2人を見るのは初めてで、お笑いライブとか観に行かないタチなのでお笑い芸人を見るのもこれが初めてです。
出演者発表の段階から「ひょっとして……歌うのか?」と前々からザワついておりましたが、まさのりさんが意気揚々と「俺も歌いてえんだよお!」と宣言。

「まさのり数え唄」


渡辺さん「もっとやることあっただろーが、お前のことなんか知りたくねーよ」

1つ 人より知恵がない「分かってるねえ、自分のこと」
2つ 普通に石を食う「歯が折れちまうわ」
3つ 右手はどっちかな
4つ 夜中に笑い出す「1から4まで、てめぇがバカだってことしかわかんねーわ」

5つ イタリアアメリカだ
6つ 無性にのど乾く「病院行ってくれ頼むから」
7つ ナマコをぶん投げる「色んな病院行けよ」

8つ やましいことがある「あんまデケェ声で言うな」
これは人には言えません「言うなって、歌わなきゃいい話だろーが」
言った途端に逮捕だよ「何やったんだよ」
これは墓まで持っていく「手錠で踊るな手錠で!早く自首しろやてめぇよ」

9つ 今年は諦めた
再来年から頑張ろう「来年頑張れや来年」
10でとうとうツルッパゲ「最後それっぽいな!」

会場にベッチベッチとまさのりの頭を叩く快音が連発。
こんなにも間近でプロの漫才を見ることもなかなかないもんですから、雨が隙間から吹き込んできてるのも忘れてゲラゲラ笑っておりました。

会場のバイブスも上がってきたところで、バンマスの堂島孝平さんが前に出てきて「葛飾ラプソディー」の演奏が……!!


25~35歳ぐらいの我々世代なら誰もが知ってる、TVアニメこち亀の代表的なテーマソング。
実は伊波杏樹さんも過去にカバーで歌ったこともある曲で、SMAに所属しているアーティストにとっても心のふるさとのような曲です。
錦鯉の2人も楽しそうにノッてるし、雰囲気も上がってきた……!!

―――――― まだこの時点で下手側の袖には伊波さんの姿は見えず。いつ出てくるんやろ……と思いながらチラチラと外の大雨の様子を見ながら待っていると……


伊波杏樹、此処二在リ


雷?大雨?伊波さんにそんなの関係ないよ。


M01. Killer Bee
M02. Discover

伊波杏樹さんがやりたかったこと」が全部詰まってるセトリ。
ここまでくると、伊波さんがモンバスの大舞台で示したかったことが何となくわかってくるような気もします。
その根拠というか彼女の心模様は後述するとして、袖から全速力でステージに駆け抜けて来る姿を見て確信しました。


「ああ、もう大丈夫だ。」


きらみらGIGの最初の方(福岡・名古屋公演あたり)でやってた頃のKiller Beeと比べると、随分と余裕が増したようなパフォーマンス。その証左こそ、パフォーマンス中の笑顔でした。
客の煽り方、表情管理、そして伊波さんの最大の武器である「コンマ数秒での歌い方・表現の仕方の変化」。どの点においても数段とブラッシュアップさせて、モンバスという大舞台に臨んでいたと思うと心がじぃんと熱くなります。
勿論(Aqoursとして何度も立った)東京ドームとかとは全く違う緊張感なわけで、それでもプレッシャーをものともしていませんでした。

そして、奇しくもこの「超刺激的」な歌が、後ろでずっと鳴ってる雷と妙にマッチするんです。
そんな中で。伊波さんのやりきった顔と、スタンドに居るお客さんの歓声が聞こえてきた瞬間。そういう感触の良さ。
内心ホッとしましたし、雷やばくて伊波さんも絶対怖かっただろうに表情ひとつ崩すことなく「夢のステージ」に立つ僅かなひと時を楽しんでいて、嬉しく感じました。


あん時描いた「夢」。


伊波さんからはもう一曲。
伊波さんが「みんなで揺れて手を振って、楽しんでいただけたらなと思います!」とマイクを握りしめて語ったその数秒後。
最前で伊波さんを見守っていたいな民一同、「えっえっえっ!きたきたきた!!」と騒然。

Discover』。

―――――― 「夢」というのは丁度一年前、2023年6月。1stシングル「Killer Bee」を引っ提げてアーティストデビューを果たした頃。
3曲目に収録されている「Discover」というのも、伊波さんの意外な一面として”明け透けに本音を語り出す”部分が前面に出た曲で。

というのも、世の中に対して「節度は守ろうよ」というメッセージを打ち出したくなって。家で1人で曲を作っている時、テレビからあまり良くないニュースが聞こえてきたんです。そのほとんどがSNSの発展から生まれた事柄で、それを見ているときに「それはちょっと度が過ぎるな」とか「現代って、こんな人が現れるの!?」と思って。それで「バカをやるにしても節度は守んなさいよ」と言いたくなってしまったんです。それをロックな楽曲に乗せると強すぎるので、明るく軽快な音楽に乗せることで聴いてもらえるのかな、と。伊波杏樹としては、だいぶチャレンジングな歌詞になりました。

【インタビュー】伊波杏樹、「私が私でいられる
アーティストに」」2023年6月14日 BARKS

日々を生きる中で思うところは沢山あっても、気さくに喋って。明るく面白く誤魔化したっていい。
本音を打ち明けられる大切な仲間たちと歌い合う記憶は、何にも代えがたい宝物になる。

そんな想いを秘めて伊波さんが「いつか野外フェスに出てね、夕日をバックに腕を振ったり肩組み合ってる様子を見ながら、Discoverを歌いたいなって思ってます。」と語り描いていた青写真が、遂に現実のものとなりました。

だから
TIME OVER GAME OVER
見据えてはないから
CHANGE CHANGE
こんな人生でも悪くないな
GENERATION, IMAGINATION
空っぽの頭に 流れくる音楽(ミュージック)
『明日も 来る日も 歌い合おう。』

Discover - 伊波杏樹 作詞:伊波杏樹

半分何もかも忘れられるくらい楽しくて、半分泣きたくなるくらい感極まって。10数人のいな民とで腕組んで歌い合って、ふと後ろを振り返ったら”波”のように会場は揺れていて。
雷も落ちまくってて、夕日どころじゃなかったけども、皆で思い描いていた景色そのままに会場がひとつになっていました。

―――――― これ聴けただけでもチケ代全部ペイできるくらい大満足。だってこの一瞬に懸けてきたんですもの、伊波さんの夢を叶える瞬間に立ち会える幸せは何にも替えられないです。


この日の伊波さんのお衣装はなかなかに攻めてまして。
伊波さんのイメージカラーであるショッキングピンクのふわっふわに、黒のレザースカートにレザーのキャップ。
……多分伊波さん、個人活動の範疇でこういうチョイスは今までしてこなかっただけに、強烈なインパクトを放ってました。

思い出されるのはAqours 6thの「Aqours Pirates Desire」。
あん時もショッキングピンク(上のジャケット)にブラック(スカートとブーツ)だったもんで、めちゃくちゃカッコよかったんだよなあ…。
何にせよ、自分のイメージカラーを背負った上でのこのカッコ良さに私は惚れたわけです。
しかもモンバスという一番気合いの入ったステージで。
雷の閃光のような「存在証明」を見せつけるための、バッチバチにキマッた衣装でございました。


並み居る諸先輩方……あれ?


伊波さんのフリに込められた想い ―――――― 「大好きなCHEMISTRYのお二人です!」

彼女にとっては大先輩のCHEMISTRY。2019年にはMUSIC FAIRでも共演した、浅からぬ縁のあるCHEMISTRY。
まさか生で「PIECES OF A DREAM」を聴けるとは思っておらず、ちょっと震えてしまいました。
伊波さんの出番終わってちょっと油断してたら川畑さんめちゃくちゃレスしてくれるもんで。……楽しい!!!

◇◆◇◆◇◆◇◆

お次は木村カエラさん。


めちゃんこかわいい!!!


私が子供の時からずっと、歌番組に出てたりCMに出てたりしてた超有名歌手。
一つ一つの仕草、客煽り。その一挙手一投足に愛嬌が溢れていて、「一貫して少女らしく振る舞う」のを崩していなかった印象です。

2曲目は木村カエラさんといえば、の曲「Butterfly」。
野外フェス、というゴリゴリなノリが席巻するこの場所でこういう曲が歌えるのはカエラさんだけでしょう。
言わずもがなの知名度とオーラ。カエラさんが何かするまでもなく皆が歌い出すもんだから、魔法をかけているかのように思えてきます。

曲も佳境に差し掛かってたその時、一発雷が落ち…


マイクの電源切れちゃった。


とんでもないハプニングに見舞われながらも、フロアからは何処からともなく歌声が聞こえてきました。
ボーカルマイクだけ電源切れてカエラさんの声が聞こえづらくなっても、メロディラインは皆の歌声で途切れることなく会場に響いていて。
そんな光景にカエラさんは感激していたそうです。

つくづく心が温かすぎる人だ……。
この後ライブはあまりの大雨で中断になり、それでも「トークで繋げばいいじゃん」と躊躇無く提案してきたり(結局却下されたけど)、袖に控えていた綾小路翔さんとゆる〜く絡んでみたり、お客さんと一緒に楽しむ姿勢を1つたりとも崩していませんでした。

◇◆◇◆◇◆◇◆

結局翔やんに出番回らず中止。

「帰りどうしようか…。團長に出番回ってくる?」と皆で話し合ってるうちに、時刻は19:00を回ります。
結局それぐらいのタイミングで、中止発表となりました。

…すると。
綾小路翔さんをはじめ、伊波さんを含めたSMAの面々が壇上に現れ、最後の挨拶として「最高」を叫び始めたんです。


「モンバス最高!!!」
「香川最高!!!」
「うどん最高!!!」


こんな形になったとしても、翔やんを中心に最後の大盛り上がりを見せたSMAの大団円。
来てよかった。SMAの奏でる音楽を浴びれてよかった。伊波さんの凄まじい覚悟を受け取ることが出来てよかった。翔やんの皆を気遣う気持ちを受け取ることが出来てよかった。

―――――― 何より、皆の「最高」を共有できたことが本当に嬉しくって。
溜まりに溜まってた疲れも、最高のステージとほんの少しのアミノバイタルのおかげで全て吹っ飛びました。


またいつか逢おうね、モンバス。



番外編:灼熱の豪華ステージめぐり


今回モンバスでは、SMAのステージに行くまでに結構な数のアーティストの生歌・演奏を浴びに行ってきました。

  • BLUE ENCOUNT

  • フレデリック

  • DISH//

  • ano

  • ORANGE RANGE

  • 清塚信也

午前中はメインの方(RED baSH)でシートを拡げていな民で集まっていたんですが、特にBLUE ENCOUNTは心にじぃんと染みました。
ラスト2曲の「Answer」と「gifted」。田邊駿一さんの魂の籠ったアツいMCを聞いた直後だったことで、伊波さんのために取っておいた涙がちょっと零れてしまいまして。

午後。MONSTER circusに移動してからは、ほぼ全員が「観に行きたい!」と言っていたORANGE RANGEを観覧。
小学生の時から耳馴染みの曲が沢山で、しばらく聴いてなかったにも関わらず「以心電信」「ロコローション」「イケナイ太陽」は身体が歌詞を覚えてました。
めちゃくちゃ楽しかった!!

SMAの出番の前、”PIANO baSH”として清塚信也さんが登場。
「お前ら、ロックバンドが何故こうやって今でもやってられるのか。……ピアノのおかげだろ?」と理論をまくし立てながらパフォーマンスをする”きよりん”の前に、どこからともなく「ピアノから勝手に聞こえてくる歌声」―――――― ゲストアーティストが登場。
……正直に笑ってしまった者、挙手。
その中でも一番衝撃的だったのは、3人目の田邊駿一さん。


ってか田邊さんさっき見たばっかよ?!?!


チョイスしたのはコブクロの蕾。
……ちょと待て。また私は田邊さんに泣かされるんかい。
案の定涙ちょちょぎれてきました。
この日一日で田邊駿一さんのこと、BLUE ENCOUNTのことが好きになっちゃって。
また会えるとしたらいつになるかな。いずれライブも行ってみたいな。


謎の刺客 ―――――― カブトムシが脳内でのたうち回る。


きよりんのパフォーマンスも終わり、後はSMAの出番を待つのみ……と思ったその時。
MONSTER circusすぐ横の「MONSTER circus+」というステージに現れたバンド。

―――――― 古墳シスターズ。

カブトムシ - カブトムシだと思って育ててたら全然知らない虫になってたよ -

なんじゃその歌はwwwwww
最前でSMAの出番を待っている私らも、その面白くて単刀直入な歌の魅力に取り憑かれてしまって。
そしたらそこに居たいな民ほぼ全員が「カーブトムシカブトムシー」って口ずさみながら笑ってて。

―――――― 中毒性やべーだろ。
帰りのシャトルバス、快速マリンライナー、ほいで新幹線の中でも、伊波さんのこと考えようとしてたら脳内から聞こえてくるんだもの。カブトムシが。
あー、最高に面白かったわ。


おわり。


いやー。伊達に「日本一行くのが難しい夏フェス」やないね。
関西人だから四国なんて近いわ!って思ってたらちょっとナメてました。
前泊もあり、大雨もありで、初めてのフェスとしてはかなりのハードモードだったわけですが、めちゃくちゃ楽しかったのは間違いなく言えます。

いな民として、普段は座席のある現場ばかりだったので今年からの”スタンディングの現場2件”に恐れ戦いてしまっていましたが……

――――――スタンディング、ありやね!

私らからしても、伊波さんがここまで羽ばたいて行ってくれたおかけで今までにないことを沢山体験できたわけです。
あとは「バスツアー」と「地元愛まつり」。
いな民の夏はまだまだ終わりません。


2024年夏、自己最高を塗り替える夏。
モンバスはその自己最高の夏の
一番大きなイベントでした。
ありがとう。


2024年8月30日
中井みこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?