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古き良き日本の文化〜大衆演劇の魅力①〜

こんばんは、吉武佑季美(よしたけゆきみ)です。

本日は、私が10年以上観劇してる『大衆演劇』の話。

20歳の頃、母親に連れられていった大衆演劇を観た瞬間、その華やかな世界に虜に。

大衆演劇の魅力について書きたいと思います。

✽大衆演劇とは

江戸時代から芝居小屋で始まった演劇。
歌舞伎から派生したと言われている、日本の演劇ジャンルの一つです。

全国各地を巡業する『旅役者』で、
題材の背景は江戸時代。
親族で構成されている劇団がほとんどです。

◎大衆演劇とは
全国各地にある大衆演劇専用公演の劇場・または、健康ランドやホテルなどで劇団員一行が時代劇を主とした公演をしているものをいいます。 公演場所を指してお分かりのように、他の公演と比較し、演じる役者と観客との距離が大変近く、芝居の内容を観客が大変分かりやすい構成で仕上げております。 その為、役者と観客が一体となり臨場感溢れる空気が生まれるのが特徴です。

◎大衆演劇の特徴
劇団の総数は全国で130劇団以上存在します。現在では、20代~30代の座長が看板を努める劇団が多いのが傾向です。 何世代も続く歴史の深い劇団から、最近旗揚げ(創立)した劇団まで様々な歴史を持つ劇団があり、劇団一行の人数は数名~30名程の構成となっています。
(引用元 : 総合情報サイト公式HP

有名な役者さんでは、『梅沢富美男さん』
『早乙女太一さん』がメディアにもよく出ているので、見かけたことがある人も多いと思います。

役柄は、大きく分けて

女形(おんながた)⇨女性役を演じる男性役者
立役(たちやく)
⇨男性役の総称

があります。

劇団員の中には女性もいますが、
基本的にメインの役者は男性。

中にはレアなケースで女座長さんが率いる劇団もあります。

✽大衆演劇の魅力

何と言っても役者さんとの距離が近いことが、
多くの人を魅了する理由の一つです。

私が個人的に感じる魅力をまとめてみました。

✔︎舞台と客席の距離が近い!最前列に座ると手を伸ばせば届くほどの距離。
✔︎距離が近いので、圧倒的迫力。
✔︎現代用語を用いているので、芝居内容が分かりやすい。
✔︎衣装や演出が豪華で煌びやか。
✔︎お芝居も舞踊も両方楽しめる。
✔︎優雅な扇子さばきや大迫力の殺陣
✔︎毎日異なる題材で何度観ても楽しい。
✔︎上演時間が3〜4時間と長いので大満足。
✔︎1公演1,000円〜2,000円と良心的な価格。
✔︎役者さんにお花(ご祝儀)がつく光景が非日常的。
✔︎お見送りでは、役者さんと話したり写真を撮ることができて、最後まで楽しみがある。
✔︎0歳から舞台に上がる役者さんもいて、成長を楽しむことができる。

基本的に1ヶ月毎に場所を移動して、
各地を巡業しています。

『昼の部』と『夜の部』で芝居内容が変わり
劇場の休館日以外は毎日公演が続きます。

常に100種類以上は、頭の中にお芝居が入っているとのこと。
(すごい。。!!👏)

構成は、お芝居の長さによって変わることもありますが

①ミニショー(舞踊)
②お芝居
③口上挨拶
④舞踊ショー

で成り立っています。

300席ほどの劇場が多く、一番後ろに座っても
役者さんの表情までばっちり観ることができるのも嬉しいポイント。

大衆演劇と聞くと、敷居が高いように感じる方もいるかもしれませんが、全然そんなことはありません。

名前に『大衆』とついているように、
値段も安価で、一人で気楽に観に行くことができます。

芝居の言葉が分かりやすいので、小さな子供若い年齢層のファンも意外と多いんです。

歌舞伎も素敵な文化ですが、言葉や背景が分からないと理解するのが難しい演目もあります。

私の印象としては、

歌舞伎=丹念に練習を重ね、作り込まれた完璧な世界。

大衆演劇=劇団員の成長を楽しみながら観客と一体になって作られる世界。

という感じです。

どちらも圧倒的な努力練習をしていることは大前提ですが、ミスさえ笑いに変えてしまうほどの気軽さが大衆演劇にはあります。

衣装は、和装も洋装も取り入れながら、キラキラしていて豪華絢爛!

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舞踊ショーでは、演歌からJ-POPやK-POPまで若い人たちでも楽しめる工夫がされています。

ウィッグも水色やピンクなどとてもカラフルで、ジャニーズのように黄色い歓声が客席から上がり、ライブに来たかのような感覚。

ミーハーな私はこういう世界が大好きです。笑

そして非日常といえば、お客さんが贔屓の役者につける『お花』。
お花とはご祝儀のことで、舞踊ショーのときに
お客さんが現金を直接役者さんの着物にクリップでつけます。

千円〜数万円がついたり、誕生日公演のときには10万単位や、現金がフラワーレイのようになったりしていて、とってもバブリーな世界。笑

実際のバブル時代はもっとお花がついていたんだろうな。

次回は、私のお気に入りの劇団さんについてご紹介します。

【都内近郊・大衆演劇専門の劇場】
◆浅草:木馬館大衆劇場
◆十条:篠原演芸場
◆立川 : けやき座
◆横浜:三吉演芸場

最後までお読みいただきありがとうございます。

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