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カウンセラーに向いてる気質はなんだろうか。

某カウンセラー養成講座の対面講義が始まった。
土曜日の朝、ベッドの中からなかなか出られなくて、家を出るのが遅くなった。

速歩きで向かい、会場についたら汗だくだった。コロナ禍では当たり前になった体温測定では34.5度だった。相変わらずの低体温で、腹巻きしてても意味ないやん、と思った。

養成講座はこれから6ヶ月かけて、座学と面談練習を行っていく。

最初に1時間ほどのDVDを見せられた。仕事をやめたいと悩む男性が、カウンセリングを通して自分を見つめていくストーリー。

男性は自分に自信がなく、話し方もおどおどしており、それはそれはイライラした。

この程度でイライラするとかカウンセラーみたいな辛抱強さが求められる仕事、無理じゃない?と初日から疑問を抱いてしまった。

はて、私は本当にカウンセラーになりたいのか。

ずっと臨床心理士で大学院に行くことを考えてたけど、なんだかピンとこなくて、コスパの良い(言い方悪いけど・・笑)今回の養成講座を申し込んでみた。恐れずにいうと、少し最後の悪あがきみたいな感じがある。

この講座をとって、資格を取ることにこだわっている自分がいる。何にこだわってるんだろう。なんか今の段階ですでに、カウンセラーになる自分はあまりイメージできていない。どちらかといえばグループプロセスや対話の場作りのほうが興味ある。

でもどちらにせよ傾聴スキルは伸ばしたいから、それを今回の目的にしようかなと思う。

1日目の講義で面白いワークを2つした。

一つは、グループを一人の親と数名の子どもに分け、子どもが親のことをよく知るために質問するということ。

最初はどんな色がすきとか、好きな食べ物は、とか当たり障りのない質問から始まったけど、慣れてくると、どんなときにワクワクするか?人におすすめしたいことは何か?とかその人の人となりが見えてくる質問が出てくるようになった。

このワークでとても印象に残ったのは、質問を聞かれてそれに答えることがとても楽しかったこと。そしてとても元気になったこと。

私たちは、私という人のことを、興味を持ってきいてもらえる経験がとても足りていないと思った。相手が興味を持って、自分のいろんなことを聞いてくれ、そしてそれに答えることをじっくり聞いてもらえる経験はとても豊かだと思った。

これ、私が好きなピースメイキングサークルと同じやん。やっはり自分のコアはここにあるなーという気づき。

2つ目は、グループに分かれて、自由に絵を描くワーク。

まさか自分がArt your soulで経験したワークを、こんな『お堅い』講座で体験するとは!私の中でのこの講座へのイメージが刷新された。

あ、とはいっても一つルールがあり、グループで一つ絵を描く際に、言葉でコミュニケーションをとってはいけないということ。

ジェスチャーや目線でコミュニケーションを取りながら、チームで絵を描いていく。

ここ1年自由に絵を描くことには慣れていて、私はとことん自分が描きたいようにクレヨンでするすると描けた。

最後、描いた絵にタイトルをつけた。『循環と再生』

なんとも哲学的なタイトルだ。絵も絵で、悲しい表情のハートと嬉しい表情のハートが手をつないで、太陽に見守られている絵。対極的なハートがそれぞれの手をとって、お互いの色を取り交わしているような絵。(写真をとろうと思ったら、すでに壁から外されてた。たぶん撮ったとしてもここには掲載できないだろうけど)

絵を描いたあとにグループで自分の傾向のシェアタイムがあった。『絵を描くのが苦手で。。』『自由に描いてと言われたら逆に何もかけなかった』『遠慮して途中で観察する側になった』『他の人の作品を自分の手で崩すのが嫌で途中で紙を抑える係になった』同じグループメンバーから出た感想だった。これを聞いて、私はだいぶ自由にのびのび描かせてもらったんだなと反省した。別に反省する必要はないのかもだけど。『慣れてる』私は没頭でき、そのぶん他の人がどんな状態になっているか全然見ることができなかった。

そんなマイペースで、むしろ他の人を自分のペースに巻き込んでいく私は、カウンセラーという職業が向いているのか。

そんな問いが生まれた実地研修第一回目だった。

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