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私の夫はセラピ#1

昨年、私は結婚した。

職場の人や友達に「おめでとう」と言ってもらい嬉しかったのもつかの間、
「どんな人?」「仕事って何してるの?」「何歳?」「どこで出会ったの?」「今度紹介してよ」などの言葉が飛んでくる。

「○○の仕事をしてます~」と本業のほうを答えて、彼と結婚したことを実感する。

私は彼の妻になった。そして、彼は私の夫になった。
私たちは本当に結婚した。

「新婚ってどんな感じ?」と聞かれて、「付き合っているときとそんなに変わりませんよ」と謙遜して答えるが、毎日幸せなどこにでもいる一般的な夫婦である。

でも、夫婦になるまで、幸せって言えるまでは長かった。
お互いが悩んで、自分自身と向き合って、結婚をすることを決めた。


あの時の私は、彼の仕事である女風を受け入れることができなかった。
付き合ったと同時に彼は女風の仕事を辞めると思っていたし、
毎日夜遅くに帰ってきて、スマホの通知が来るときは決まって女風の予約メール。

お客様から頂くお土産を一緒に食べようと言われたときは吐き気がしたし、
その場しのぎに食べても飲み込めず、彼が仕事に行ったときに泣きながら捨てていた。
靴下やネクタイがやけに多いのも、お客様から頂いているから。
スーツや革靴までもらっているが、他の女風でもそのようなものなのか。

土日は朝までのお客様を対応し、帰ってきたと思ったら日中のお客様のところへ向かう。
他の女性と仕事とは言え過ごした彼とキスをするのも、体を触れるのも嫌な時があった。

結婚をした今でも、彼の友達の大半は女風関連だから、仕事への影響を考えて私と結婚していることを報告していない。
よくお客様が利用されるエリアでは、万が一のことを考え手を繋いで歩けない。
たまに、お客様から付き合ってください、旦那と離婚調停中だから私と結婚してなどと言われるそう。


これから書くものは、女風を利用し、そこで出会ったセラピストと付き合い結婚をした私の今まで感じてきた葛藤や覚悟、そして”普通”を目指した日記のようなもの。

当時私が書いていたメモを基に都度更新していきます。
女風ユーザーの人、女風に興味がある人、セラピに恋している人など、
様々な人に見ていただければと思います。

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